ひと月程前、ツバメ達が巣立って、二度目の雛たちが育ち始めて3週間が経ちました。
ツバメの雛達も随分大きくなって、巣も狭いくらいです。
1度目は3羽だったのですが、今度は4羽。
巣の上で「おしくらまんじゅう」状態です。
月曜日、雛の1羽が巣から落ちました。
と言っても、随分大きくなっていて、羽を広げて飛び立つ練習もしていたので、もしかしたら飛べると思い込み、チャレンジしたのかもしれません。
そして・・・
巣の下の窓枠の上にとまりました。
でも、巣にいないと親鳥達は全く気がつかなくて、餌をくれないのです。
どうにか気がついて貰おうと、ツバメちゃんも鳴いて呼ぶのですが、なぜか知らんぷり。
私達も吊るしていたCDを外し、戸も見えやすくするのですが、ずっと知らんぷり。
不安そうなツバメちゃん。
人間のにおいがつくといけないので、巣に戻すのもためらわれるし、そのまま様子を見ることに・・・。
辺りが暗くなり、夕方に・・・。
夜は母鳥が巣の横に必ずついています。
(雛が小さな頃は親鳥が2羽ついていましたが、大きくなると母鳥だけです。)
(母か父かはホントはわかりませんが、私は母だと思っています。)
そして、夜・・・
この落ちちゃったツバメちゃんの横で母鳥がとまっています。
やっぱりお母さんなんだなぁ・・・としみじみ。
次の日は巣の雛達と下に入る雛にそれぞれ餌を運んでいました。
火曜日、落ちちゃった雛は下で一日餌を貰っていたのですが、
夕方自力で、巣まで上がりました。
必死で羽ばたいてよじ登ると言った感じでしょうか。
その夜も下で母鳥は待機。
この子達のために夜も窓は閉めずに開けておきます。
水曜日、4羽のうち1羽が朝巣立ち。
残りの2羽も時間をおいてそれぞれ巣立ちます。
でも、最後の1羽は、どうしても飛びたてなくて・・・。
他の雛達が迎えに来るのだけれど、なかなか思い切れない。
夕方来てくれた1羽は丁寧に教えながら、後ろから押すのだけれど、巣に踏みとどまる感じで・・・。
「大丈夫だよ。頑張れ!」そんな風に声援しているように聞こえる鳴き声。
プールの飛び込み台の上で立ってる感じです。
でも、尻込みして、頭から巣に入ってひきこもる・・・。
どうしても飛び出す勇気がなくて、来てくれた1羽は暗くなる前に
「それじゃあ、僕は行くよ。」とみんなのところに行く・・・。
(巣立った雛は集団生活をするそうです。)
取り残された1羽・・・。
でも、しばらくすると、また母鳥が下で待機。
ついててあげるんだ・・・
良かった。
木曜日、朝からまた1羽が必死で応援に・・・。
羽ばたき方の講習をして、巣から押し出す勢いで、攻める。
本人もやる気満々なのだけれど、それでもなかなか飛びたてない。
見てる私達でさえ、あせる・・・。
でも、どうしても飛びたてなくて・・・。
この夜も母鳥はそっとついていました。
金曜日の朝
とうとう飛び立ちました・・・。やったね。
ずっと見て来ているせいか、とても身近に感じてしまって・・・。
一人残された時は本当に心細かっただろうなぁ・・・。
よく頑張ったね。
ツバメちゃんも人間も子育てはどちらも同じで、凄く共感してしまう。
ツバメちゃんは本当に働き者で、育児も一生懸命。
雨の日も風の日も餌採りに大忙しで、雛の成長をずっと見守って・・・。
土曜日、日曜日、月曜日・・・。
夜になると1羽だけ巣に帰ってきます。
尾が長い気がするけれど、いったいどのツバメちゃんなのかはわかりません。
「帰って来たの?」と巣の下から話しかけています。
今年、ツバメちゃんをずっと見てきたので、とてもほのぼのとした時間を過ごしました。
何をするわけでもないのですが毎日ツバメちゃん達を観察して、ツバメ模様を感じるのはとても楽しかったです。
時には説教をして、時には甘えさせて、ツバメちゃんの大好物がトンボなのも初めて知りました。
楽しい時間を本当にありがとう。