アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

サポジラ

2008年04月13日 | 誕生果
このところ、肌寒い日が多いです。
4月には、こういうこと、多いかも?

息子が幼稚園に入園して間もない頃。
制服は、半ズボン。

幼稚園のバスが来るのを、待つ間、
とても寒そうで、息子の脚をさすっていたことを、
思い出します。

それまでは、この時期に、
半ズボンを履かせたことが、なかったから…。

今では、真冬でも、
半袖Tシャツ1枚で、ウロウロしています。


■4月13日の誕生果

   サポジラ
     生命力、甘い心



 ・英名 : sapodilla, chewinggum tree
 ・和名 : チューインガムノキ
 ・分類 : アカテツ科、 サポジラ属、 常緑高木
 ・原産地 : 熱帯アメリカ


サポジラ。
樹液からは、チューインガムの原料となる
チクルが採れる植物。

樹皮に傷をつけて、樹液を採取し、
煮詰めて、酸で固めて乾燥させるのだそうです。
これは、マヤ文明の頃から、知られていたそうです。

果実は、卵形または球形で、径5~10センチ。
果皮は灰褐色で薄く、果実は赤褐色。

一見、キウイに似ている?
なんて思いました。

実物は、ジャガイモにも似ているようで、
ツリーポテトとも呼ばれているのだとか。

中身は、柿ににているらしい。
種子は、黒い柿の種というカンジで、
お味は、黒砂糖のような甘味と柿のような風味とか。
(干し柿の味に似ているらしい。)

日本へは、メキシコ産の冷凍物が入っているそうです。
自然解凍して生食したり、シャーベットやジャムなどにも
用いられているそうです。

日本とは、地球のほぼ反対側で採れるサポジラ。
にもかかわらず、懐かしいようなお味がしそうです。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■4月13日の誕生色 : フロスティグレイ
■4月13日の誕生花 : ハルシャギク、他

涅 色

2008年04月13日 | 色いろいろ
光があるところだけに存在する、色。

色は、一般に、
  ・色相: 単色光の波長に相当するもの
  ・彩度: 鮮やかさ (白みを帯びていない度合)
  ・明度: 明るさ (光の強弱)
の3要素によって、規定されます。

そして、私たちが認識する多くの色には、
それぞれ素敵な名前(固有色名)がつけられています。

固有色名を持つ、たくさんの色。
その中から、誕生色以外の色についても、
いくつか取り上げています。


きょうは、この色・・・ 

涅色 (くりいろ) です。

「くりいろ」という言葉を耳にすると、
まず思い浮かぶのは、栗色でしょう。

ちなみに、栗色 は、10月29日の誕生色です。

こちらの「涅(くり)」は・・・
川や沼など、水の底によどんだ黒い土のこと。

古くには、この黒土に、布や糸を浸して、
着色していたのだとか。

日本で、黒を染めるために、最初に使われたのが、
この黒土だったそうです。

水の底にある黒土。

水底であっても、人間の手が届くところですから、
光も十分に届く深さなのでしょう。

この「涅」という文字のごとく。

すべての光を吸収し、光を閉ざす、黒い色。
黒という色は、闇の象徴と言われています。

また、黒い色には、すべての光が隠れていて、
すべての色を含む尊い色、
という考え方もあるようです。

水面から射し込んできた太陽光を、
水底の黒い土が、吸収して、閉じこめて……。

涅色の、黒い色の、その奥は、
さんざめく光で、満たされているのかもしれません。