アンダンテ ~私の歩幅で~

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甘 夏

2009年03月08日 | 誕生果
 
義姉から、アネモネをいただきました。

どの花も、ハッキリとした鮮やかな色。

花言葉も、さぞかし「強さ」が込められているのかと思いきや、
まったく逆で、「はかない恋」や「辛抱」・・・
・・・という意味合いの言葉が多いです。

花の色だけを見ると、
揺るぎなさや、エネルギッシュなイメージが。

そして、花そのものの性質を見ると、
色とはまた違った面が見えてきます。


■3月8日の誕生果

   甘夏 (あまなつ)
     遠慮、慎み深い

 ・和名 : アマナツ、アマナツミカン、夏橙(なつだいだい)
 ・分類 : ミカン科、 ミカン属、 常緑樹
 ・原産地 : 日本


甘夏。
夏ミカンがリニューアル!?

酸度が高い夏ミカンから、
ほどよく酸味が抜けたミカンへ変身したのが、甘夏です。

夏ミカンは、とても酸っぱい。
そのため、薄皮から出した果肉に砂糖をかけて食べるなど、
一手間かけて楽しまれることも多い果物です。

1959年(昭和34年)。
始めて甘夏が市場に出回り、一躍人気ものになりました。

大分県の川野農園というところに、
酸味が抜けた「ボケ夏ミカン」があったそうな。

それを、酸味が抜けたボケミカンという扱いではなく、
「甘い夏ミカン」→「甘夏ミカン」として市場へ出したところ、
大当たりしたのだそうです。

甘夏の収穫期は、本来4月上旬から5月上旬頃。

この時期、果実の糖度はやや低下するものの、
酸は大幅に減少し、甘酸調和して、
さわやかな風味になります。

ただ、気温が低めの生産地では、
もっと早い時期に収穫して、貯蔵した後、出荷します。

「気の抜けたダメなヤツ!」というマイナス方向ではなく、
「角が丸い協調性のあるヤツ」と認めてもらえた甘夏。

柔軟な視点を持っていた生産者さんに、「あっぱれ」です。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月8日の誕生色 : 紅梅色
■3月8日の誕生花 : クロタネソウ、他