札幌の国道の起終点を示す碑が、道庁前にあるのをご存知でしょうか?
正確には、示していた碑ですが・・・。
「札幌市道路元標」
(札幌市中央区北3条西5丁目 道庁正門右側)
この碑は、大正8(1919)年4月1日に公布の「道路法」(旧道路法)によって、
国道4号線の「東京より北海道庁所在地に達する路線」が定められ、その
終点であることが道庁前の道路元標が示しています。
この法律の施行は昭和3(1928)年4月1日。最初の碑はこの頃に建てられた物
ですが、年月を経て損傷が激しくなり、現在のものは昭和57(1982)年建替え
られたものです。
上に、国道4号線と書きましたが、現在の国道4号線は、東京の日本橋から
青森市までです。
昭和27(1952)年に新道路法が施行されて、旧4号線のうち函館~札幌間
は一級国道5号線となりました。
(昭和40(1965)年4月1日、道路法改正によって一級・二級の別がなくなりました)
その時に、札幌市中央区北1条西4丁目の交差点の中央が国道の終点に
なり、道庁前の道路元標はお役御免になってしまいました。
その後、国道5号線は札幌市内の路線変更により、現在の終点は
札幌市中央区北1条西1丁目・もしくは北1条東1丁目(創成川通り)に
変更になっています。
以前にも紹介した、木レンガ舗装もそうですが
札幌の道路の歴史には、道庁前の北3条通りが大きく関わっていますね。