皆さんご存知の、北海道庁赤れんが庁舎。
この庁舎は、明治21(1888)年12月に完成したものです。
赤れんが庁舎の右横に、遺構があるのをご存知でしょうか?
「開拓使札幌本庁舎跡」
(札幌市中央区北3条西6丁目)
開拓使というのは、北海道開拓のために明治2~15年まで置かれた
明治政府の官庁です。
開拓史の廃止後、3県1局に分けられ、再び北海道に統合されて
明治19(1886)年1月に北海道庁が設置されました。
この場所にあった建物は、明治6(1873)年10月に完成しました。
しかし、完成から約6年後の明治12(1879)1月の火災で焼失してしまいました。
庁舎の外観を復元した建物が、厚別区の「開拓の村」に建っています。
平成17(2005)年12月撮影
開拓使本庁舎は木造で焼失したので、道庁はレンガで建てられたのかも
しれませんね。
実際、道庁は明治42(1909)年1月に火災になり、内部と屋根が焼失しました。
ですが、外壁はそのまま残り、明治44(1911)年に復元されました。
昭和43(1968)年の北海道百年を記念して、八角塔や換気筒などを復元して
建築当時の姿に戻されました。
屋根の上に塔が造られているデザインは、似ていますね
碑文の最後には、こう刻まれています。
開拓使札幌本庁舎跡地と北海道庁旧本庁舎のあるこの場所は、道民とともに
北海道風雪百年の歴史をになってきた場所である。
われわれは、この歴史の遺産をふまえ、北海道の明るい未来を築こう。
北海道開拓のシンボルがここにあるということですね