狼さんと羊さん

写真付きで札幌の日記や乗り物の趣味を書くならgooブログ

アメリカ軍の遺構

2009-06-02 21:12:56 | 札幌・歴史探訪


  今回は、真駒内駐屯地内の米軍が築いた建物について紹介します。


    まずは歴史を・・・(一部以前の記事とダブリますがご了承ください)

   終戦後の昭和20年10月5日、札幌にアメリカ軍が進駐してきました。
  主要な建物(旧・北海道拓殖銀行本店や札幌グランドホテル・三越など)は
  接収されました(札幌市内で95箇所)。

   そんな中、基地の建設地をどうするかということになり、候補が3箇所
  挙がったそうです。
    ① 旧日本軍の月寒兵営
    ② 三角山山麓・山の手方面の未開拓地
    ③ 真駒内種畜場

   米軍と道庁の話し合いの結果、真駒内に基地が建設されることに
  なりました。


  基地の名前は 「キャンプ・クロフォード」

   クロフォードの名前の由来は、幌内鉄道(小樽~三笠間)の鉄道建設を
  手がけた、アメリカ人技師「ジョセフ・ユリー・クロフォード」からとったそうです。

    現存する建物は・・・
  
         
   このレンガ造りの建物、米軍が兵舎として建てたものです。
   基地建設当時は346戸のレンガ兵舎が造られたそうです。

    現在は、並んでいる3棟が駐屯地史料館として使われています。
         
              内部はこんな感じです。
   
  
           
     現在は中央講堂として使われている建物は教会として
    建てられました。

        
     そして、こちらの元・駐屯地劇場は劇場として建てられました。

  雪まつり会場として真駒内駐屯地が使われていた時には映画とかを
   上映していたような記憶が・・・。


   現存しませんが、学校・購買施設・映画館・野球場・屋内プール・図書館・
  診療所・ゴルフ場などを造ったそうです。
   昭和21年5月から22年7月までの1年2ヶ月で造りあげたそうです。
            超~!突貫工事ですね。


   朝鮮戦争が勃発し、警察予備隊(現・自衛隊)が真駒内に入隊したり
  サンフランシスコ講和条約の調印なので、基地の土地も徐々に返還され
  昭和34(1959)年にキャンプ・クロフォードは閉鎖され、札幌における
  アメリカ軍の占領は終わりました。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サイロ隊舎 | トップ | 隠れたオリンピック資料 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

札幌・歴史探訪」カテゴリの最新記事