「あほリズム」
(813)
香港、タイ、ミャンマーの民主化運動を見ていると、第三世界
での民主化への勢いが急速に衰えているように感じる。そもそも
のきっかけは「アラブの春」だったが、民主主義Vs独裁主義が
決着しないまま内戦が長期化する「シリア化」が起こっている。
たぶん民主化によって失うものが多いと思う既得権益者が多くな
っているからに違いない。つまり、分け合いたくなければ奪い合
いするしかない。こうして縮小する世界経済の下で、それは正当
な権利なのか、或いは正当な利権なのか、が国内闘争に発展する。
そして、たぶんそれはよその国の話だとばかりは言えなくなる。
何故なら、それらの国で起こっている対立は、ついこの前までわ
が国でも起こっていたからだ。
(814)
増えすぎた人間をどうした減らすか?いまや科学技術の進歩の前
ではもはや自然淘汰は無力である。だとすれば、残されているのは
「人為淘汰」しかない。
「人為淘汰って何ですか?」
「きまってるじゃないか、戦争だ!」
「戦争?」「それじゃあ戦争の原因は何ですか?」
「原因なんて何だっていい、ただ結果のためにやるのさ」
「結果、どんな?」
「人を減らすために決まってるじゃないか」「中国なんか14億人
を半分くらいにしたいと思ってんじゃないの、人口を」「それで領
土までも手に入れば一石二鳥じゃないか」