とにかくこの人出なので、身動きする気も起きない。アグリキャップや佐藤琢磨のカレンダーなどの買い物を前日に済ませておいて大正解。
人波を眺めていると、会場全体の色合いが感じられる。
これまでは、圧倒的に赤い色で充満していた。
それもフェラーリの赤。
フェラーリのチームカラーである、赤いシャツを着た観客が圧倒的に多かった。
だが、今年は、それに比べるとなんとなく白っぽい服装が目立つ。
白っぽい中に赤が点々としている。
どうしても日の丸からイメージするのだろう、日本の3チーム、ホンダレーシングも白と赤、トヨタレーシングも白と赤、そして、スーパーアグリも白と赤を基調としたチームカラーを持っている。
同じ赤色でも、フェラーリの赤と他チームが使う赤の色合いが違うように、同じ白と赤でも、チームによって微妙にその色合いが違って見える。
今年の鈴鹿サーキットに充満する白と赤は、ホンダやトヨタを押しのけて、スーパーアグリの白と赤が多数派を占めているように感じた。
実際、各レーシングチームのウェア類を販売するブースでは、スーパーアグリのテントに凄い行列ができていた。
スーパーアグリ・チームの予想を超えた人気には、ホントに驚いた
Dスタンドに向かう途中で弁当を探しているのだが、最初に通りがかった弁当屋さんには、なぜだか幕の内弁当を売っていない。
オニギリ2個とおかずが少々入った、通常の幕の内弁当の半分くらいのサイズの「オニギリ弁当」か、サンドイッチしか売っていない。
午前11時にもなっていないのに、またもや売り切れかなぁ?
と、いぶかりながらも、ヴォリュームとしてはいささか不満に感じながら、オニギリ弁当を手にしてDスタンドへ向かう
ところが、Dスタンドの手前にある弁当屋さんでは、幕の内弁当を売っていた。
もう一つ、余分に弁当を買うのもためらわれたのでそのまま通り過ぎた。
どうやら、今年の鈴鹿では、食料運に見放されていたようだ。
(呉越同舟。色んな思いをフラッグや自作の横断幕に込めて、スタンド最上段に掲げている)
さすがにオニギリ弁当だけでは足りないので、スタンド下の屋台で買った広島焼きを食していると、インテグラレースの決勝が始まった。
インテグラタイプR、1車種だけで行われるレースで、改造は許されずほとんど市販車の状態で競われる。
インテグラレースは、4輪レースの最高峰であるF1に比して対照的に、レースとしては入門者クラスのようだが、(使用車種がシビックタイプRになったりインテグラタイプRになったりするものの)毎年、F1の決勝の前にこのレースの決勝が行われる。
おそらく、既に10万人は超えているであろう大観衆を前にして、ドライバー達の張り切りようが手に取るように伝わってくる。
F1のサポートレースとして行われてきたこのレースだが、F1の開催権が来年からフジに移るため、こんな大観衆の前でこのクラスのレースができるのも、今年が最後となるわけだ。
(インテグラレースのスタート直後。フルブレーキングによる白煙は、迫力一杯)
さてさて、午後2時からは、ようやくF1の決勝レースが始まる