今回の飛騨信州への彷徨の大きな目的地は、まず新穂高ロープウェーと美ヶ原高原の2本立てだったので、これで大きな目的地はクリアーした。
大きな目的地の他に、小さな目的地として下調べしておいたのが、高山陣屋や松本城などで、この2箇所は実際に行く事ができた。
3日目のこの日、美ヶ原高原を征服した後の小さな目的地として予定していたのは諏訪湖オルゴール博物館だった。
だが、この時点ですでに時刻は午後3時前。
これから諏訪市に戻るとすると、博物館の閉館時間が気になってくる、、、、、、、
残り時間と協議の上、小さな目的地の一つとして考えていた、美ヶ原高原美術館へ行ってみようかと思いついたのだ。
あそこなら、いったん諏訪市に戻るよりも、今いる山本小屋ふるさと館からほど近いそれで、美ヶ原高原美術館の標準的な所要時間を知る方が良いと思ったので、美術館に電話で問い合わせてみた。
問い合わせてみると、
「本美術館は、屋外に作品を展示した美術館ですので、お客様の鑑賞の仕方によって、例えば1日中居られるお客様もおいでですので、特に標準的な所要時間を一概にはご案内できません。ですが、仮に、ざ~っと観て回るとすると、1時間程度あればひととおり鑑賞できるでしょう。」
との回答を得たので、美ヶ原高原美術館へ行く事に決定。
ホントは、この美術館へは4日目に行く予定だったのだが、それを変更。
気まぐれに行き先を変更できるのが、これぞ、単独行の醍醐味だ。
3時きっかりに、美ヶ原高原美術館に到着
ところが、美術館の空はこんなすごい曇り空。
さっきまでいた美ヶ原高原でも、ワタクシが帰る頃には雲が出てきたが、そんなに離れた場所ではないのにこちらの空の方が不穏な悪意を感じた。
オンナゴコロとお山の天気の複雑怪奇さを、ひしひしと実感するワタクシであった。
幸いな事に、これ以上の黒雲が広がる事がなかったので、ほんとに良かった。
ワタクシが美ヶ原高原に滞在していた頃、この美術館の上の空がしっかり踏ん張って、美ヶ原高原の好天を守ってくれたのだと解釈しよう。
ご覧のように、屋外に立体作品が展示されて(というか建築されているというか)いて、鑑賞する場所や角度を変えると、ひとつの作品の背景や前景に他の作品や風景が現れてはまた視界から消えていく。
敷地も広く、場所によってはアップダウンもある。
さっきまでの美ヶ原高原ウォーキングで疲れた老いたる下半身をいたわりながら、かといって、のんびりし過ぎて時間オーバーにならないようにしての鑑賞となった。
元来、審美眼には自信もセンスも無いワタクシなので、作品の前に立ち止まってはしばし眺めて、次の作品の前に立ち止まってはまたしばし眺めて、の繰り返し。
なので、こうやってひたすら画像を並べるだけである。
動物モノあり。
はたまた分割モノあり。
さては集合モノあり。
指と足が一番インパクトあったけど。
失敗写真だが、あえて名付けるとすると『逆光仮面』。
展示作品はもっともっとたくさんあって、冬季は閉鎖されているようなので詳細は公式サイトでよろしく。
季節や天候、背景となる空や山の配色が変われば作品から受ける印象も変わるだろうから、機会と体力があればまた来ようかな。
展示作品の入れ替えもやっているのだろうか?
という疑問も感じながら、16:30頃まで滞在してしまった。
諏訪市に戻って、すっかり冷えたみそ汁とご飯でワタクシを歓迎してくれるお好み焼きと遭遇したのは、この夜の出来事だった。