3日目、11月22日。
この日の夕刻から、いよいよお目当ての吉田次郎のライヴを控えていた。
当初、初日に宝塚に泊まった後は天橋立あたりに北上して、そんまんま日本海側を走行して、すこしずつ近づく大山にご挨拶するつもりだったのだが、日本海側の天気予報のご機嫌が思わしくなかったので一時はあきらめた。
かねがね、ワタクシがどっかに出かけると天候不良を誘発する確立が大だと懸念していたのだが、今回、幸いにして3日目になって日本海側の天気予報から傘マークが消えてお日様マークが表示されてきたので、大山に向かった。
大山には過去にバイクで2回、クルマでも2回、松江に行ったついでに通りがかったのが1回と、何度か来たことがある。
だが、まだ晴れた大山をカメラに収めた事がなかった。
ここだけの話だが、今回の旅の目的は3つあった。
まず第1に岡山でのライヴ観戦、次に晴れた日の大山の写真を撮る事、そして後楽園を歩く事だったので、このさい全ての課題をクリアできるかどうかは現地でのお天気しだい。
岡山インターから大山ふもとの蒜山インターまでおよそ104km。
ノンビリとはできないが、片道2時間、蒜山インターを降りて現地で2時間の予定で中国山地を越えて日本海に向かう。
蒜山インターに向かう間、空は晴れたり曇ったりはたまた一時的に霧が出てきたりと落ち着かない様子で、ワタクシを一喜一憂させてくれる。
現地に行って晴れた空が出迎えてくれるかどうか、それだけを願いながら大山に向かう。
高速道路から広がる景色にはまだ紅葉の残る山々があちこちに広がっていて、それだけでも心強かった。
10:15、蒜山IC手前の蒜山SAで給油。
なんと困った事に、蒜山SAから見える大山は上半分くらいが雲に隠れてしまっている。
7月に富士山に行った時も天候に恵まれなかったという悲しい苦さが思い出された。
だからといってあっさりと引き下がるわけには行かない。
とにかくもっと大山に近づく事にする。
夕刻からの岡山でのライヴに間に合わせるため、時間に限りがあるので、ガイドブックから選んだ大山ビューポイントは3箇所。
11:02。
さっきの蒜山SAからの時と山を眺める方向が変わったからかどうか、最初のビューポイントの『大山望』という山の駅に着く頃には山の上半分を覆っていた雲が少し小さくなったような気がする。
大山環状道路(だったと思う)を上っている時にチラッと姿を現した大山。
また少し、雲が小さくなった気がする。
11:20。
しかし、2つ目のビューポイント、大山まきばみるくの里に到着した時には、まだこんなに雲が多かった。
お山の方角の空にも、もっと大き目の黒っぽい雲がひろがっていて、被写体としては物足りない。
「あ~あ、今回も空の色が気に入らないなぁ、、、、、」
と嘆きつつ、ここでハンバーグランチを食する。
このハンバーグランチを食するという行為が大正解。
ハンバーグランチとコーヒーで休息した後、外に出ると、あれだけ暗かった空がスッキリ晴れているではないか
それも見事なほどに適度に雲を散りばめた青空
少しアングルを変えながら、大山まきばみるくの里から眺める大山。
感動モノの大山の雄姿から去りがたいが、
さあ、最後のビューポイントに向かうぞ。