阿佐ヶ谷Morcで10月19日、映画
「ヤジと民主主義」
「風が吹くとき」
を見て来た。
どっちも10人くらいの入りだったけど、
「ヤジと民主主義」は、年配(50歳以上)の人が多かった気が・・
「風が吹くとき」はカップルもいたし、もちょっと客層は若い。
(以下、ネタバレなので、内容を知りたくない人は見ないでください)
■「ヤジと民主主義」
北海道で起きた高橋はるみ氏の応援演説に、安倍首相(当時)が応援演説に行った際、「安倍辞めろ」とかヤジを上げた2人の話(ドキュメンタリー)。製作はHBC(北海道放送)。ちなみに、映画では最高裁に行ったところまでしかやっていないが、この事件は最高裁まで言って判決が確定している。
感想としては、個人的には、面白かった。
とくに、ヤジを上げた一人の桃井さんの人生ストーリーの部分とか。
ただし、それは私が最低でお下品な人間で、道徳心のかけらも持っていないからだと言える。
ふつうの人は、道徳心を少しはもっている。
そういう人は、
「人の話をちゃんと聞くというのは、礼儀だ。
民主主義は、自分の意見とは違っても、人の話を最後まで聞くという義務を果たしたうえで、自分の意見を聞いてもらえるという権利を持つ。
だから、国会議員のように、自分の意見と違うからと、他人の意見にヤジを入れる人は、自分の意見に従わせようという言葉の暴力によって、他人を威圧していることであり、民主主義を冒とくしている」
っていう、矜持(きょうじ)を持っています
(矜持なので、法律でそう決まっているとかそういうわけでなくても、守るべきことと心得ています)
そういう道徳心を持った人は、初めからこの映画、わけわかりません。
警察官が止めるのも無理はない。
ヤジを飛ばしている2人は、法律さえ侵さなければ何をしてもいいのか?
っていうことで、この映画に全く同意できないで終わってしまうと思います。
特にこの映画は、プラカードを持っている人とヤジを飛ばす人を同一視していますが、そういう道徳心を持った人には「プラカードを持っている人は、遠くから出すなら演説の邪魔をしてないだろう。なぜ、プラカードでなく、ヤジ?」と全く映画を理解できなくなってしまいます。
なので、この映画、ヤジを飛ばしてもそれh度問題と思わない、政治家並みに道徳心の低い私のような人には面白いかもしれませんが(とはいえ、道徳心の全くない私にも、ちょっとついていけない所はあった)、普通の道徳心と矜持をもつ人には「何言ってんのこの人?」と思って激怒して終わると思います・・・ので、お勧めできません。
たぶんそういう人は、「こんな人間が出てくるなんて世も末だ、ヤジやプラカードは法律で規制すべき」と思うかもしれませんが、道徳心の全くない私ですら、この映画を見てそう思いました。途中、元警備をしていた人が、「ヤジを飛ばしている人にあんなに警察官が行ったら、警備が手薄になり危険になってしまう」て言ってましたけど、本当にそう思います。
ヤジを言ってもいいのかもしれないけど、そういう人やプラカードを持つ人は演説者から何メーター離れることという規制があってもいいのでは?じゃないと危険だし、邪魔。と思いました。
警備も、制服警察官が街宣車に拳銃が見える状態で「いつでも打てる」っていう状態で載っていることが必要なんじゃないかなあ~今の時代。って思いますね。「見せる警備」による威圧感は必要だと思う。
「風が吹くとき」
(ほぼ)アニメーションです。外国作品ですが、日本語吹き替え版です。
内容は、イギリスの村に核爆弾が落ちて、そのあと数日の物語。
個人的な感想を言うと「第二次世界大戦の戦勝国の国の人って、こう考えるんだ~」と、自分とは全く違った世界観に大きな驚きがありました(ただ、その世界観を取り入れようとは1ミリも思いません。実際、この映画を最後まで見た人はそう思うと思います)。おすすめはしません。
私たちは敗戦国ですから、戦争でどんどん人が死んでいく、国家によって殺されていく様を学習しています。そしてその時の放送が、政府に都合のいいように忖度、捏造されていることも学んでいます。
よって、基本、国家やマスコミには不信感しかありません。
そして国会中継に出てくる、民主主義を体現しているとは到底思えない政治家を見せつけられるにつれ、政治家というのが最低の低俗な人間であるということをいやというほど学ばされています。
さらに今度の、石破氏による、首相になったとたんに選挙をするなど、手のひら返しの嘘を見せつけられるにつれ、本当に政治家は最低な人間で、不信感しかないと思っていると思います。
だから、政府の言うことなんてだあれも信じないし、戦争なんて、まっぴらごめんのいやな思いでしかないですよね!
ところが・・・
戦勝国の人たちは違うみたいです。
戦争はいい思いでしか残ってないし、
国家に対して、信頼と尊敬と敬意をもって接してしまうわけです。
そんな態度で、核戦争に臨んだら・・・
・・・どうなるか、想像つきますよね!
想像通りの結果になります。
科学や発展という名の宗教と、国家を信じることによって・・・
とはいえ、映画の最後でも、この2人は幸せそうだから、
この2人の人生としては、これでよかったのかも?とも思います
(自分はこの2人の人生になるのはまっぴらごめんだけど)
ただ救いはあって、この2人の息子は全く政府の言うことなんか、
聞きはしません!そこに救いがあるというか、自然な感じがします。。
ということで、自分にとっては、まあまあだったけど、
他人にはお勧めでいない映画2本でした
(ちなみに自分のおすすめ作は、「サウンド・オブ・フリーダム」です)
10月14日(祝)に、「サウンドオブフリーダム」をkinoシネマ新宿に観に行ってきた。
kinoシネマ新宿は新宿三丁目のB3出口出ると、すぐ。
人はそこそこ入っていて、パンフレットは売り切れ
で、見た感想は・・・
実話に基づいているため、人身売買について、
こういう仕組みになっているのか!っていうのがよくわかった。
ただ、大変な情報量で・・・
うん、パンフレット買って頭整理したい・・
と思っても、パンフレット売り切れ。。。
(みんなそう思って、パンフレット買ったのかな?)
ただ、ハリウッド映画としても成立していて、
アクションとかもちゃんと見れる。
スピード感が結構早いので(話複雑なため)
わからない所はとどまっていないで、
どんどん先の話に集中する必要ある
(仮になにも人身売買についてはわかんなくっても、
ハリウッドのアクション映画として楽しめる)
最後にメッセージがあってGift and シェアという取り組み
(お金を出して、見たい人がタダでみれる??よくわかってない)
をやってたけど、ゴメンよくわからない。
上記のサウンドオブフリーダムサイトでも説明している模様。
(以下ネタバレなので、
ストーリーを知りたくない人は
見ないでください)
どのくらい複雑なのかというと、
映画に出てくる人身売買の仕組みは↓のような感じ
誘拐される(騙される)子供の国と、人身売買が行われる組合(一人が行っているわけではない)、仲介の国と、子供を買う国がすべて違っているので、警察権が及ばない所があるのが問題点。
映画では、上記の仕組みにそれぞれ何人かの人が付くので、その人が
どこに所属するかを負っていかないと意味わかんなくなる
(ただ少年愛の性癖がある人は、そんな雰囲気なので、なんとなくはわかるが。。。逆に似ていて紛らわしいともいえる)
そして、これ実話だとすると、実際に行うのはすごく捜査費用が必要で、そういうことができるのは警察上層部の理解と資金力が必要。アメリカしかできないんでしょうね~
「サウンドオブフリーダム」とは何か(字幕では”自由の音”と訳されている)
は、(前中後とわけると)映画の中半の終わりのころないし、後半の初めのころに、出てくるのでわかる(島の最後)
島とか、あれエプスタイン島のことかなあ・・とか思うけど、
多分アメリカ人でこの実話を知っている人は、
ああ、あれあれとわかって面白いんだろうけど、
知らない日本人の私は、筋を追っていくのが大変!
そんなかんじでしょうか・・・
昨日は、なるせゆうせい監督の
「君たちはまだ長いトンネルの中」
と
「威風堂々」
と
そのあとのアフタートーク
をMorc阿佐ヶ谷で見て来た。
この3つの作品と、依然見た「縁の下のイミグレ」
を合わせて「社会派青春シリーズ」というらしい(なるせゆうせい監督が
アフタートークでいってた)。
「社会派青春シリーズ」1作目が「君たちはまだ長いトンネルの中」で、これはおもしろかった!!
2作目が前に見た「縁の下のイミグレ」
3作目が「威風堂々」、面白いけどお、う~んストーリー展開に無理があるかも(^^;)
以下感想(ネタバレ含む)
■君たちはまだ長いトンネルの中(以下ネタバレ)
昔公開したものの再上映なので、さすがに見ている人少なく、
私を含めて3人だった(うち一人は、「君トン」って略してたから、
かなり知ってる人なのかも?)
面白い!3部作の中では一番かも?
一般にこの映画消費税の映画って言われるけど、
どっちかというと、消費税よりMMT(国債発行しても財政は破綻しない)
の話っていうかんじ。いまやMMTのほうが当たり前のご時世だと思うけど、
この映画、初演はかなり前だから、そのときからMMTって言ってたのは
すごいと思う・・・が、
面白いのはそこではなくて、主人公高橋アサミ(加藤小夏)が自分の(アカデミック的な)アイデンティティを父親から継承していくところ。
はじめは、どうしてそんなに知っているの?という問いに、「自分で調べなよ」とか言ってたけど、終盤「父 高橋陽一郎から」とはっきりと親からの後継者であることを自分で名乗っていく、そこに至るまでの周りの人とのプロセスが青春ものとして、面白い!
終わり方は予定調和的、B級ドラマ的なので、見やすいと思います!!
主演の加藤小夏さんの演技が青春ドラマっぽくってよいっす!
オススメできる映画ですね!
■威風堂々(以下ネタバレ含む)
こっちは最近公開されたものなので。見に来た人も多く、
20人から30人くらい、いたんじゃないかしら(1回の公演で)
奨学金の話。
には違いないんだけど、パパ活の話や
YouTuberの話が含まれていて、
結局、パパ活とかして奨学金を返そうとするんだけど、
自分の人生傷つけるだけで、
一方、お母さんがかけていた保険が満期になって
(それが、お母さんが死んだとき渡されて…
それで奨学金支払ったんだろうなと暗示させる)
威風堂々と(自分らしく堂々と)生きていくという
結局、大学の学費を保険(たぶん積み立て)の満期で支払うので
無理のない展開になるはずで、そこに愛を感じる・・・っていう
これだけならB級映画として成立するし、面白いんだけど、
途中から「パパ活のパパが勤めている会社に、就活で応募する」
という展開になり、この場合、普通「落ちる」って考えると思うんだけど
(パパ活が受験した企業にばれるわけだから)なぜかしらこの
主役は落ちた理由をパパにききに行くという、ありえない展開になり、
そこから最後までありえない展開が続き、ちょっと作りが雑に
見えるかも。こいうしなくていいエンディングも予想ついたから、
なんでこうしちゃったんだろうという残念な作品。
まあ、面白いからいいんだけどね・・・
九頭竜レイ役の吉田凛音さんが、
ELTの持田さん(古!)ぽくってかっこいいです!
■アフタートーク
この記事に一番初めに掲載した通り、
高校生役の上之薗理奈さん
お母さん役の遠山景織子さん
兄(ただのゆう)役の小野匠さん
なるせゆうせい監督が出て
話をしてくださいました。
会場からの質問で、
おにいさんが、「ゆう」、主人公が、「そら」
は夕空という意味でつけたのか?
というのがあって、それに対し、
なるせゆうせい監督が
「そういう意味じゃないけど、これからそういう風に言います」
と言ってました。
サイン会で
この映画は結局、お母さんの保険の満期のお金で奨学金を返す
っていう結論になっているけど、これはたまたま偶然そういう
けつろんになったのか、それともMMTの次の国家の嘘、
対外純資産、金融資産が潤沢にある日本が
デフォルトで破綻するわけなくて、
むしろ日本は、金融資産をNISAとかではなくて、
おじいさんが資産を、今後の孫やひ孫のために
使うと、より日本のための投資になるし活性化するし景気良くなるんだけど
それを狙っての結論ですか?
と質問したら、
「深いね~」
といわれた。で
「あの結論はそういう意味では偶然で、保険の満期で奨学金を返した
という人の話を聴いたことがあるから、たしかに資産を子供に使えば
っていう話はあるけど、そんな資産がある年寄りを見たことはない・・」
・・・た、たしかに・・・
政府が貯金いっぱいあるって言っている割には
金持ちのお年寄りで溢れているという感じではないんだよね~
ただ、実話に基づいていたから、
あそこはリアリティがあったんですね!
う~ん、じゃあ、その結論にしたほうがよかったのでは・・・
「原発をとめた裁判長そして原発をとめる農家たち」
の今日は、「原発をとめる農家たち」の方の話。
これは、ソーラーシェアのお話。
ソーラーシェアは、農地の上に太陽光パネルをのせて発電するというもの
これにより、農業での収入のほかに、太陽光パネル発電の収入も得られる。
太陽光発電のお金は毎月入るので、農業の収入より季節性なく安定していて、2つ合わせてやるのはいいかも・・・みたいな感じでまとまってたけど、
かなりお金かかるみたい。
ただ、個人的には、将来の農業では、これ必要(必須?)かもと思いました。
そこでも言ってたけど、作物というのは、適正温度みたいなのがあるらしい
↓の中の表に書いてあるんだけど
寒冷野菜は30度以下、中温・高温野菜でも35度以下が大半なわけ
(高温の中には40度っていうのもあるけど)
今までの日本では、地面に植えるだけで問題なかったけど、
いやいや、今や、35度でダメなら、もうダメでしょ。
夏は地面冷やさないと、作物できません。
もう、ソーラーパネル使って、日陰作って、作物育てないとだめだよね!
さらに、農地で働く人にとっても、
熱中症にならないように、日陰にして温度下げること重要!
途中、映画で言っていたんだけど、
「ソーラーシェア」っていうのは、農地だけではなくって、
光を太陽光とシェアすれば、「ソーラーシェア」なんですって!
じゃあ、頼むから、街角にも、どんどん導入してくれ!!
真夏、植物でなくても暑すぎる!!
太陽光パネルで日陰作ってくれ、そしたらその下を歩くから・・・
街路樹植えればという人、
いや、今の暑さは、その街路樹が育たないぐらい、暑い!!
Morc阿佐ヶ谷で8月27日、
『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』
を見て来た!
先週載せた、あの黒板
の映画ですね!
で、内容なんだけど、表題の通り、
『原発をとめた裁判長』と
『原発をとめる農家たち』の2つの話が入っている映画。
この話、独立していて、別々に語りたいことがあるので、
今回は、『原発をとめた裁判長』の方の話。
別の機会に『原発をとめる農家たち』の話をします。
ちなみに、この映画のYouYubeがある。↓
映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』予告篇
以下内容について
(ネタバレ注意)
『原発をとめた裁判長』とは大飯原発の運転差し止めを命じる判決を下した樋口英明裁判長(当時)のこと。このとき、差し止めをした理由が「樋口理論」と呼ばれるもので、
・原発の耐震基準よりも、大きな地震が多発している→安全とは言えない
という理論。例えば、
2011年の東日本大震災当時、福島第一原発の耐震基準地震動は600ガル
東日本 東北大震災時の地震規模は2933ガル
これじゃあ、壊れて当然ですよねえ~、いや、2933ガルが大きいのではなく、600ガルが低すぎる。住友林業の耐震基準3406ガル、三井ホームの耐震基準5155ガル(つまり、これらの民間住宅なら、東日本大震災でも、耐震基準以下なのに、なぜか、もっと安全性が求められる原発が、耐震基準以下)
映画では、これが、わかりやすいグラフで、表示される。
また、原発運転の差し止めは、東海第二原発でも起こっているんだけど、
その時の理由、「避難計画ができていない」という話も紹介される。
あと、前に、「東電テレビ会議 49時間の記録」 を見た!って書いたけど、あそこで、2号機、4号機がどうなるの?というところで終わるけど、
そのあとについても出てくる・・・
・・・が、さらにそのあと、2号機がどうなるかは、上記リンク先のトークショーも参照。
一言でまとめると、2号機は爆発しなかったし、4号機は最悪を避けられたんだけど、それはよくわからない想定外の理由で、奇跡が起こったおかげらしい
主題歌は↓(素速き戦士)
映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』主題歌:白崎映美[素速き戦士] Mo Ghile Mear 60sec.Ver.
トークショー:小原 浩靖 監督
(映画上映後に、監督のトークショー)
・汚染水をながしていいみたいな意見が最近多い
(監督は、「汚染水は流しちゃダメでしょ」とおっしゃってました)
・映画の役割大きい
・樋口理論はシンプル(耐震性が低いから、危険)
・農家さんの苦しみ
・よくある質問
(1)最後のほうにでてくる、中村哲さんがスタッフみんなに読んでもらった本とは?↓
(2)自主上映会をする方法は?
↓ホームページ参照(右側のピンクの丸)
・(去年の)9月10日ポレポレ東中野から始まって、
早稲田の学生さんに見てもらい、
早稲田の平和学の授業で上映会を行った
その後、トークセッションも
学生は、私たちと違い、ずいぶん重みが違う不安がある
「いいかげんな政府」によって
・その学生が、お父さんに話した原発がダメという話
「ガル的にダメ」→ガルという言葉を広く知ってほしい。
新聞で載せたら?今月のガル
・この映画珍しい。
登場人物がみんなかっこいい(悪い奴いない)
こういう大人がいることを知ってほしい
・Meが100万人集まれば、政治は動く
・この映画はインディーズ、宣伝配給もパンフレットも監督
・バリアフリー版作成資金、ためている中
(質問)
・パンフレットの内容など、Facebookに載せていい?
売れなくなるからなあ・・・要相談
・きっかけは?
2021年に樋口理論をYouTubeに載せようという話があった
→映画のほうがいい
それだけではよわい・・・
前からソーラーシェアは映画になると思っていた
2021年3月11日、フクシマからエネルギーをつくるで近藤さん発見
所感
反原発の人が見る映画というより、「原発やってもいいんじゃない?」といううちらが、「いやいや、冷静になろう、とりあえず、耐震補強と、避難経路の確保はしないとまずいんじゃない?」と思う映画。
「処理水放出反対!」という人たちの論理もわかる話。
つまり、「今まで知られているところに関しては」絶対安全って言いきれるんだけど、「知らないことや想定外のことで、まずいことって起こる可能性ないの?」という心配をしているのね・・・
この原因が、2号機と4号機なわけね。
たしかに、最悪の事態は免れたんだけど、その理由が・・・
2号機に、想定外の、どこかわかっていないんだけど、なんらかの傷があって、ガスが抜けたから
4号機に、そんなことがあっちゃいけないんだけど、なんらかの理由で水か漏れて、それで冷えた・・・
つまり、最悪の事態が免れた理由は、「想定外の、あっちゃいけない何らかの理由により、助かった」って、それまずくない?処理水放出も「想定外の、あっちゃいけない何らかの」ことが起こって、問題発生するリスクはあるんじゃないの?ってこと。
そして、衝撃的な話が飯田哲也(てつなり)氏から言われる。
その言葉は映画を見てもらうとして、
一言でまとめると、「原発、よくわかってないらしい」
う~ん、ちょっと・・・(^^;)
あと、久しぶりに落合恵子さんみました。
(『原発をとめる農家たち』の話に続く)
P.S ちなみに、はじめて上演した「ポレポレ東中野」での舞台挨拶は、
↓のようだったそうな
2022.9.10 映画『原発をとめた裁判長』初日舞台挨拶 ―登壇:樋口英明福井地裁元裁判長、河合弘之弁護士、二本松営農ソーラー代表 近藤恵氏、小原浩靖監督
8月20日、阿佐ヶ谷Morcに行ってきて、
「東電テレビ会議 49時間の記録」と
トークショー 製作したOur Planet TVの白石草(はじめ)さん(女性)
を見て来た。
阿佐ヶ谷Morcの受付のところでは
(実は一週間前の「縁の下のイミグレ」のときから)
こんなかんじで、「東電テレビ会議 49時間の記録」の看板の後ろに、
黒板で、次の時間にやる映画「原発を止めた裁判長」の絵が
チョークで書いてある。
■映画(10:30~ 途中15分休憩)
で、映画の内容は、東日本大震災直後の
3月12日22時59分~3月15日0:06分までの
(これが49時間なのかな)
・福島第一原子力発電所
・福島第二原子力発電所
・福島オフサイトセンター
・柏崎刈谷原子力発電所
・東京電力本社
のテレビ会議を流す「だけ」の映画。
とはいっても49時間流すわけでは当然なく、
一部をかいつまみ、
前半 1時間47分
後半 1時間37分
にわけて、上映されている(途中15分間休み)
■トークショー
映画の後に、トークショー、白石はじめさんのお話
内容は、こんな感じ
・この映像、一番肝心なところで切れている
・当初、この映像は隠されていた
朝日新聞の記者がこういうものがあるらしいと知る
東京電力株主で、原子力発電に反対する人たちが代表訴訟
→映像の保全命令が裁判所から出る
2013年にマスコミに公表
映像とっちゃダメ、USB差し込めないPCで見る
→音声を書き写していた
その後、一部Webに公開
・感想として
日本の敗戦はこんな感じ?
兵站(補給)の問題、混乱
無線機が提供される→同じ周波数なので混信し、使えない
・今回の映像よりも前の部分:音声が付いていない
・株主代表訴訟とは別に、刑事裁判もある
津波を予見できたかどうか→東電では2008年に議論している
ちなみに、そのときの土木部門の部長は、吉田所長
・今回の映像よりも後の部分、15日24時間分、公開されていない
その時の出来事:
4号機が爆発
残る人を決め、それ以外の人は、福島第二、あるいは遠くまで避難
本店に菅首相登場!
・4号機は爆発したのに、なぜ映像は残っていない?
→天気が悪かったから
今残っている映像は、福島中央テレビのもので、
これは遠くから撮影している
→他局は近くにカメラを置いていたが、津波で流された
1号機、3号機は天気が良かったから、福島中央テレビの遠くからのカメラ
でも取れた
→もし、この映像がなかったら、みんなは爆発を知りえていたか?
・作業員は、福島第二よりも、遠くまで逃げた人もいる。
その人たちから聞いた話
映画の中でも出てくるが、途中、物資が足りなくなり、
「バッテリーを貸してくれる人」「車かしてくれる人」と、
募集している。バッテリーも車も持っていたが、作業員の人は、
それにさすがに応募できなかったとのこと。
→それに応募するということは、自分のバッテリーや車はなくなる、
すなわち、ここから出られないことを意味する。それは・・・
・1、3、4号機は爆発するが、実は、放射能汚染がひどかったのは、
2号機
→4号機爆発のときに2号機に傷がつき、そこから放射能が漏れた
→2通りの風が吹くルートがあり、
結局、福島には通常の600倍の放射能が流れた
翌日の3月16日が福島県で高校の合格発表があり、
その合格発表を見に行った人は、その放射能の中に行ったことになる。
その日は、雪だった
→ヒロシマの黒い雨のように、フクシマの白い雪といわれる
・甲状腺の調査を当時18歳以下だった子供に対して、行っている
→350人ちょっとが、甲状腺の病気(がん)
そのうちの一人、東日本大震災のとき、幼稚園生
中一のときに発がん、手術(甲状腺半摘)
高校生のとき、再発、手術(甲状腺全摘)
将来の夢、結婚は考えられなくなり、一生独身で治療しながら生ける道を
探した結果、大学に行って、公務員になる道を選ぶ。
→高校生活は大学に入ることを目指して過ごす
大学には入った。が、その後も治療は続く。
全摘になると、アイソトープ治療というのをして、あえて放射能をのみ、
がんを防ぐ治療をする。このときは、放射能が体から出るので、
コンクリート張りの部屋に、1人とじこもって3日間過ごす
・東日本大震災が発生してから出荷検査するまで、数日あるが、この間
野菜の線量が上がっていることが最近わかる
今でも、富士山のキノコは、規制値を超えている
■感想
・たしかに、この映画、日本の敗戦の様子というか、大規模システムの
失敗の「あるある」を示していると思う
・兵站の問題。バッテリー、車、現金足りない・・・とか
・なぜか正確な情報がとれない
閉じたのか、閉じてないのか、よくわからない・・・
→あるんだよねえ~
見てくればすぐにわかりそうなことでも、わからない
・で、映画はあるあるなんだけど、そのあとのトークショーのお話
におどろき!甲状腺がんって、そんなに大変なんだ‥
むしろ、こっちの、甲状腺がんの被害にあっている人の、ドキュメンタリー
のほうが、見たい!
トークショーの話し手の白石さんが、「何か質問はありませんか」と
きいて、誰も質問しなかったけど、
質問しにくい映画です。はい(ある意味、想定の範囲内の映画だから)。
それより、甲状腺がんのほうに、どうなってるんだろう?という
関心があります。はい。
8月14日、阿佐ヶ谷Morcに行って、「縁の下のイミグレ」見て来た!
技能実習生のお話。
→ですが、技能実習生の予備知識なしで見れます。
映画の中で、すごくわかりやすく説明してくれます
論点整理して、何が問題かを見せるには、いい映画!
問題点の本質に気づかせるラサール石井さんの演技がいいですね!
ちなみに、最後に流れる歌は、↓
以下ネタバレ
技能実習生制度について、わかっていなくていいんだけど、
知っている人は「監理団体が悪い」と思いがち?だけど、
「そうじゃない!」っていうことが、
ラサール石井さんの演技で、よくわかりましたね!
それが、とってもよかった!!
とくに、この問題の根本的問題である職業蔑視を、
(蔑視される職業だから日本人が集まらないという問題)
「全国の屠殺の人たちに謝れ!」
と本気で怒って指摘するところ、いいっす!!
でも、ラサールさんの、その前(ハインさんの仕事のできなささをいうところ)、いい仕事なんだけど、
・・・う~ん、そういう外国の人と接していないと通じないかも?
(高校生とかは)
たぶん、技能実習生の中には
本当に仕事できない、お給料払うレベルにない人もいるんだろうなあ~
うちは、(技能実習生ではなく、ちゃんとした技術者の人で)
中国の人としか接したことないけど、それは感じる。
中国でも大学出てる人はあんまり問題ないんだけど、
そうじゃない人の中に、日本語が全く通じないで、
本人頑張っても”無理”・・・っていう場合があって・・・
技能実習生は、言葉が通じないし、
いままでの(ベトナムの生活との)ベースの違いとかあって、
実習生の人は全く悪くないけど、
そういう差が出るのは、仕方ないんだよね。
映画でも、ナターシャ(実習生の人:役名はハイン)が
「私悪いですか」っていってたけど、
・・・いや、悪いわけではないんだけど・・・
・・・結果としては、使えないってか・・・
あ、それと、ラサール石井さんがはっきり言いきってくれたところ、
気持ちよかったでした。
技能実習生制度は、奴隷制度です(キリっ)
あとで、言い過ぎたみたいに言ってたけど、言いすぎじゃないです。
これ、間違いなく奴隷制度です。
で、この奴隷制の上に日本の経済の繁栄が成り立っているわけです。
アメリカが黒人、フランスがアフリカを
奴隷にして資本主義を謳歌しているのと同様、日本はベトナム・以前は中国
を奴隷にして、その余剰(搾取)で国を回してきたわけです。
それが資本主義です。その資本主義が回らなくなってきて、
新たに出て来たのが、(杉並区がやろうとしている)
地域主義ってことではないでしょうか?
それとそのあと、「結婚しちゃえば」は、日本人の(ベトナムとか)
技能実習生の国に対する蔑視感情がありありと出ていて、
わかりやすかったです。
本人(ハイン)さんの意向も聞かないで、結婚しちゃう話をすすめ
ようとする、「かわいそう」意識(=蔑視)、
これも、あるんだよねえ・・・
最後の方に、映画の中で、ナターシャ(ハイン)さんが母国語で、
行政書士の人を、この制度に加担してクソだみたいに言ってたけど、
士業って、みんなそうだよねえ。
(殺人犯を弁護する弁護士、
国民は税金を、国への感謝の気持ちを込めて、いっぱい払うべきなのに、
節税方法を指南する税理士なんかも、見方によっては・・・)
正義の味方ぶって、本当は権力や利権や悪に寄生して
金もらっているクソ野郎という・・・
うちも中小企業診断士で、
診断士っていうと補助金もらう手伝いする人だけど、
税理士から、
「まさに補助金がクソな制度で、それ手伝うやつは・・・」
みたいなこと言われたとき、激しく同意した!!!
ただ、自分は、まちがっても正義の味方っていう人間ではないし、
怪しいクソ野郎で”間違いない”ってか、その称号がお気に入りで、
ぴったしなので、めちゃ気に入ってますけどね!!
(あんまり、「パンツ丸見えブログ」なんて書いている正義の味方は
いないでしょ。怪しいクソ野郎で”間違いない”ってみんな同意??)
この映画、政治家がおバカな設定になっています。
どうして、そうなっているのかについて、考察してみました。
こんな理由かなあ~
映画の中、ラサール石井さんの演技+そのあとの結婚話を
みると、この制度の問題点と、どうすればよいかの改善点は、
わかると思います。
つまり、問題点はいろいろあるけど、
表面的に一番大きい問題は、技能実習生に借金させて奴隷にしてること
(借金させたり奴隷にしていいと思っている)問題の根本は、上記の通り、
日本国民の職業蔑視+実習生の国(ベトナム等)蔑視→不当な給料
です。
これをひっくり返して、
日本人と同じ待遇+職業に貴賤なし
にすればいいわけです。
日本では、職業の実習生になる場合、例えば防衛大学校や海上保安大学校に入る場合、学校・寮の費用は全額負担+給料まであげる、その代わり、成績不良で落第になったらそこで退学です。
技能実習生も同じようにして、個人が借金して、ベトナムの学校に入って日本に行くのを目指すのではなく、日本がベトナムの学校の入学から全額負担。個人は借金どころか、(少しでも)給料を支給するように、「すべきです」。
その代わり、試験を行い、ある程度の点が取れない人は、日本に来れない(けど、学校の費用や、支給された給料は返還不要)という制度にしなければ、優秀な人はにん来ません!!!
そして、人気がない職業は給料が高く、人気がある仕事は安くして、卑しい仕事だから給料安くするとか、そういうことはしてはいけません(職業に貴賤ないです。需給によるアンマッチはありますから、それで賃金の高さを決めるべき)。
そして、就職先を見て、決まれば日本に来てお給料いっぱい、きまらなかったり、就職したくなかったら、しなくていい。お金は没収されない(防衛大の任官拒否と同じ)にしなければなりません。そうしないと、優秀な人が集まらない。
そして技能実習生は、日本のために来てくれるのだから、公務員と同じように、給料は国が払う(建て替える)ようにして(なので、未払いはない)、企業は、給料分を国に納めるとするようにしないといけません。そうしないと、苦しい会社は未払いになってしまいます。
と、どうすればいいのかについて気づきます。
そして、「ってことは、悪いのはベトナムの送り出し企業(学校)?」であることまではわかるのですが・・
・・・こういう政策を、しないということは…
送り出し学校と政治家の間に何か利権の闇があるのか?
って思いますけど、そこを暴く映画にはしたくないため、
(いや、そんなの暴いたら、映画上映できないでしょう ^^;)
政治家をおバカに設定して、
その利権制度の問題に気が付かないっていうことにしてるんですね!
そうそう、それで気づいた!この映画に関係して
【外国人移民問題】学校で”縁の下のイミグレ”上映会を(なるせゆうせい×及川幸久×石田和靖対談)
で、中大付属高校の人に見せるっていう話出てたけど、
なぜ、中大付属高校か・・・
・・・中大といえば司法試験、弁護士。
弁護士も司法修習生のとき、お金がもらえたり・・・。
防衛大はもらえる。もらえるから、優秀な人が集まる。
技能実習生は?
・・・そして、この問題、行政書士も多くかかわりそうだけど、
さらに最終的には、弁護士とかも関係しそうですしね・・・
中大付属高校で弁護士を目指している人に話すことによって、
この問題を自分事のように考えて、優秀な弁護士さんが、
「無料で」技能実習生のトラブルにかかわってもらうことが、
この問題の解決に確かに必要だわ・・・