しまった!
「コピーされるほど儲かるシステム!」のメルマガを発行し忘れ、廃刊?休刊?になってしまった(^^;)
昨日、”AdobeのPDFは、なぜ「Readerがフリーなのに」ビジネスが成り立つのか?”を講義で聞いたので、それを書きたかったのだが・・。
まあ、ここに書くか(^^;)
ということで、以下、昨日の「経営戦略論」の最後の30分ぐらいをメモメモ(講義は、2時間半くらい)
■(ビジネス)エコシステム
ポーターの競争戦略論では、ファイブフォース、すなわち
売り手、買い手、既存市場、新規参入、代替品
の5つの力によって、市場を分析する。
さてここで、さらに、補完財というのを考えよう。
補完財とは、代替品の逆で、
代替品が投入されると、その商品が売れなくなるが
補完財が投入されると、その商品が売れるようになる
あるいは
補完財が無くなると、その商品が売れなくなる
という関係にある。たとえば、ガソリン自動車を考えると、
電気自動車が投入されると、ガソリン自動車が売れなくなるので、代替品
世の中からガソリンがなくなると、ガソリン自動車は売れなくなるので、補完財
ということになる。
プリンターとインクなんかも、そんな関係
さて、そうすると、ある商品とは、
原材料を仕入れて、加工し、販売する
というバリューチェーンの流れとは別に、
商品と補完財
のつながりもある。これらのつながり全てを含めて、(ビジネス)エコシステムと考える
■ビジネスエコシステムの勝者は誰か?
(ビジネス)エコシステムを実現するには、ある商品と補完財の間に、(インターフェース上の)決まりがないと、補完財を提供できない。どのようにつくっていいのかわからないから。
なので、一般的には、ある商品と、補完財メーカーとの間に標準化規約ができ、補完財メーカーが参入しやすいようにその規約はオープンになる。
たとえば、先ほどのガソリン自動車とガソリンの例で言うと、トヨタ用ガソリンスタンド、日産用ガソリンスタンド、ホンダ用ガソリンスタンドというふうに分かれているわけではない。ということは、ガソリンの給油に関する決まりがあり、それが各社(各車?)共通、すなわちオープン規約であることが想定される。
さて、このような場合、ビジネスエコシステムの勝者は、だれになるのだろうか?
プラットフォーム事業者である
※講義中ではプラットフォーム企業という言い方をしていたが、プラットフォーム企業についての説明は無かった。ただ、ここに書かれている「プラットフォーム事業者」のことだと思う
■勝者になるための「成功の方程式」
プラットフォーム事業者は、2面市場を利用する。
2面市場とは、市場A、Bがあるとき、A市場が拡大すると、B市場が拡大し、B市場が拡大するとA市場が拡大するような市場を指す。
ゲーム機市場と、そのゲーム機のソフト市場などが、これにあたる。
このような市場があり、かつ、A市場とB市場に利幅に大きな差がある場合は、利幅の少ない市場を、フリー、さらには、お金をあげるなどして急拡大させると、B市場も急拡大し、ぼろもうけできるという成功の方程式がある。
■AdobeのPDFは、なぜ「Readerがフリーなのに」ビジネスが成り立つのか?
AdobeのPDFは、まさに、この成功の方程式を利用している。
「Acrobat Reader市場」と、「Acrobatを書き出せる市場」を無理やり分けて、「Acrobat Reader」をフリーにした。これにより、PDFが読める潜在市場は大きくなり、そのため、それを使って書き出そうとする人も増える。この書き出す人からお金を回収すれば、ビジネスがなりたつ。
それは、当たり前のことで、わかっていることなのだが、実は、ここからが問題なのだ・・・
■真の成功の方程式
冷静に考えると、PDFのソフトを、リーダー市場とライター市場に分けるのは変である。
それを「無理やり分けて」2つの市場(2面市場)を作り出し、一方をフリーにし、自分が管理しやすいもう一方の市場から、お金を取っているところに、真の成功の方程式、Adobeのうまさがある。
もし、Reader市場からお金を取ったら、これほど普及しないし、管理も面倒だろう。
そこで、Reader市場はフリーにし、ビジネスとして、お金を取りやすく、管理しやすいライター市場からお金を取っているところに、うまさがある(逆にしたら、こうはうまく行かない)。
このように、人工的に市場をつくれるところに、プラットフォーム企業のメリットがあり、だからこそ、儲かるのである。
ちなみに、授業の前の段階は、
・SWOT分析って、2とおり書き方あるけど(これとこれ)
事実だけ書いてるんじゃだめだめで、戦略も、かかないとね!
(つまり、後者のほうがよい。授業では、こちらを扱う)
・このとき、内部要因を考えるのが、バーニー率いる、リソース・ベースト・ビュー(RBV)
ここでの重要ポイントは、模倣困難性で、VRIOフレームワーク。
・一方、外部要因は、ポーターの競争戦略
競争戦略は、業界構造分析からでてきたもので、ファイブフォースが重要
このあと、上記の話になった。
「コピーされるほど儲かるシステム!」のメルマガを発行し忘れ、廃刊?休刊?になってしまった(^^;)
昨日、”AdobeのPDFは、なぜ「Readerがフリーなのに」ビジネスが成り立つのか?”を講義で聞いたので、それを書きたかったのだが・・。
まあ、ここに書くか(^^;)
ということで、以下、昨日の「経営戦略論」の最後の30分ぐらいをメモメモ(講義は、2時間半くらい)
■(ビジネス)エコシステム
ポーターの競争戦略論では、ファイブフォース、すなわち
売り手、買い手、既存市場、新規参入、代替品
の5つの力によって、市場を分析する。
さてここで、さらに、補完財というのを考えよう。
補完財とは、代替品の逆で、
代替品が投入されると、その商品が売れなくなるが
補完財が投入されると、その商品が売れるようになる
あるいは
補完財が無くなると、その商品が売れなくなる
という関係にある。たとえば、ガソリン自動車を考えると、
電気自動車が投入されると、ガソリン自動車が売れなくなるので、代替品
世の中からガソリンがなくなると、ガソリン自動車は売れなくなるので、補完財
ということになる。
プリンターとインクなんかも、そんな関係
さて、そうすると、ある商品とは、
原材料を仕入れて、加工し、販売する
というバリューチェーンの流れとは別に、
商品と補完財
のつながりもある。これらのつながり全てを含めて、(ビジネス)エコシステムと考える
■ビジネスエコシステムの勝者は誰か?
(ビジネス)エコシステムを実現するには、ある商品と補完財の間に、(インターフェース上の)決まりがないと、補完財を提供できない。どのようにつくっていいのかわからないから。
なので、一般的には、ある商品と、補完財メーカーとの間に標準化規約ができ、補完財メーカーが参入しやすいようにその規約はオープンになる。
たとえば、先ほどのガソリン自動車とガソリンの例で言うと、トヨタ用ガソリンスタンド、日産用ガソリンスタンド、ホンダ用ガソリンスタンドというふうに分かれているわけではない。ということは、ガソリンの給油に関する決まりがあり、それが各社(各車?)共通、すなわちオープン規約であることが想定される。
さて、このような場合、ビジネスエコシステムの勝者は、だれになるのだろうか?
プラットフォーム事業者である
※講義中ではプラットフォーム企業という言い方をしていたが、プラットフォーム企業についての説明は無かった。ただ、ここに書かれている「プラットフォーム事業者」のことだと思う
■勝者になるための「成功の方程式」
プラットフォーム事業者は、2面市場を利用する。
2面市場とは、市場A、Bがあるとき、A市場が拡大すると、B市場が拡大し、B市場が拡大するとA市場が拡大するような市場を指す。
ゲーム機市場と、そのゲーム機のソフト市場などが、これにあたる。
このような市場があり、かつ、A市場とB市場に利幅に大きな差がある場合は、利幅の少ない市場を、フリー、さらには、お金をあげるなどして急拡大させると、B市場も急拡大し、ぼろもうけできるという成功の方程式がある。
■AdobeのPDFは、なぜ「Readerがフリーなのに」ビジネスが成り立つのか?
AdobeのPDFは、まさに、この成功の方程式を利用している。
「Acrobat Reader市場」と、「Acrobatを書き出せる市場」を無理やり分けて、「Acrobat Reader」をフリーにした。これにより、PDFが読める潜在市場は大きくなり、そのため、それを使って書き出そうとする人も増える。この書き出す人からお金を回収すれば、ビジネスがなりたつ。
それは、当たり前のことで、わかっていることなのだが、実は、ここからが問題なのだ・・・
■真の成功の方程式
冷静に考えると、PDFのソフトを、リーダー市場とライター市場に分けるのは変である。
それを「無理やり分けて」2つの市場(2面市場)を作り出し、一方をフリーにし、自分が管理しやすいもう一方の市場から、お金を取っているところに、真の成功の方程式、Adobeのうまさがある。
もし、Reader市場からお金を取ったら、これほど普及しないし、管理も面倒だろう。
そこで、Reader市場はフリーにし、ビジネスとして、お金を取りやすく、管理しやすいライター市場からお金を取っているところに、うまさがある(逆にしたら、こうはうまく行かない)。
このように、人工的に市場をつくれるところに、プラットフォーム企業のメリットがあり、だからこそ、儲かるのである。
ちなみに、授業の前の段階は、
・SWOT分析って、2とおり書き方あるけど(これとこれ)
事実だけ書いてるんじゃだめだめで、戦略も、かかないとね!
(つまり、後者のほうがよい。授業では、こちらを扱う)
・このとき、内部要因を考えるのが、バーニー率いる、リソース・ベースト・ビュー(RBV)
ここでの重要ポイントは、模倣困難性で、VRIOフレームワーク。
・一方、外部要因は、ポーターの競争戦略
競争戦略は、業界構造分析からでてきたもので、ファイブフォースが重要
このあと、上記の話になった。