前のブログで、中堅・中小企業の場合のERPについて書きましたが、ERPに限らず、システム開発をする場合、会社規模(会社の人材)によって、適切な開発方法論が違う気がします。
今日は、その会社規模と適切な開発方法論について、独断と偏見をくわえて考えたいと思います。
■■ 大企業の場合
大企業の場合は、自分の業務について、ちゃんと語れそうな人がいたり、マニュアルがまかりなりにもあったりします。
それをもとに、ヒアリングがある程度可能なので、ヒアリングから、現行の業務プロセスをきいて、まとめることが、不可能ではないケースが多いです。
このようなケースの場合、オブジェクト指向やプロセス指向でも、データ指向でも、どちらでも可能です。
ただ、組織が大きくなってしまった場合、全データを扱うのはきついので、ある程度、隠しながらやりたい(他の事業部は、ブラックボックスにして考えたい等の)場合、オブジェクト指向を採用したほうが、分析しやすいです。
したがって、UMLをつくって、という最近のアプローチで問題ないと思います。
ただ、そのヒアリングが本当に矛盾がないか、たしかめるには、DFDを作成し、DBに落とすためER図を描くのがいいかとは、思います。
■■ 中堅・中小企業の場合
中堅・中小企業の場合の場合、大企業のように、自分の業務について、ちゃんと語れそうな人がいたり、マニュアルがまかりなりにもあったりするケースもあります。
しかし、その一方、自分の業務について、語れるはずの主任クラスの言っていることが、どーも変??ということがあります。言ってることが二転三転したり、主任全部あつめて言ってることをあわせると、仕事に抜けが出てきたりなどです。その場でよくいえば、臨機応変、わるくいえば、いい加減に処理しているからです。
こういう場合、業務をはじめに聞いてしまうと混乱するので、先に、使っている伝票・作業票などを全部あつめてきて、「この伝票は、どういう場面につかって、このあとどうなりますか?」とモノで抑えていくほうがいい場合があります。
(抽象的にいえず、伝票などで、追っていかないとわかんない人もいるし)
ということで、はじめに帳票分析から入り。。。ということで、データ指向ではいることになります。
これを、プロセスから入ってしまうと、言われることがまちまちなので、SEの頭の中は混乱します。
なお、プロジェクトマネージャーさんの中で、どーもSEが、混乱しているように見えた場合、出力など、モノを中心に考えてるかどうか、確認するといいです。いろんなことを聞いているうち、つじつまが合わなくなり、パニックってることがあります。
こういうときは、モノでおさえていくと、何が正しいのかが見えてくることがあります。
■■ 中小・零細企業の場合
たいてい、行き当たりばったりで仕事してます(っていうと、怒られます。「状況に柔軟に対応して仕事を処理しています」といいましょう)。
なので、仕事の手順自体、よくわかんない??きまってない??っていうことがあります。
はっきりいって、こういう会社は、システム開発をする必要がないケースもおおいです(たとえば、町工場の経理・給与システム、手計算でいいじゃん、みたいな)。
でも、無理やりでもシステム開発したい場合は、まず基準をつくって、それにあわせられるかどうかという形になります(フィットギャップ分析ですな)
過去の資産を捨てるのか!と怒られそうですが、この手の会社、過去の資産がなかったり、資産というよりはゴミでしょう(^^;)っていう場合もありますので。。。
で、なんにあわせるのか。。。
経理ソフトなど入っていれば、その経理ソフトが出している、ERPにあわせることになりますが、入ってない場合は。。。値段的にいって、弥生なのかなあ。。
でも、弥生のERPって、あんまし聞かないよなあ。。。
ホリエモンは、このへん、どう考えてるんだろう(弥生は、ライブドアの子会社)