本書は、「2016年6月4日に東京大学本郷キャンパスで行われた、公益社団法人自由人権協会(JCLU)70周年プレシンポジウム「監視の“今”を考える」を完全翻訳の上、加筆修正を行い、詳細な注釈と追加取材を付し書籍化したものです。」と巻頭にあるように、ロシアに《亡命?一時避難》しているスノーデンとの日本向けのインタビュ-をまとめたものである。的確な日本の現状把握と、明晰な判断力と、謙虚な態度、豊かな知性、それと現在置かれている厳しい環境の下でも揺らぐことのない確信と暖かい人間性には驚かされる。 . . . 本文を読む
高速道路を走っている時、事故でもないのに(それは後から分かるのだが)渋滞に巻き込まれるときがあって、かねがね《どうしてなんだろう》と思うことがあった。ス―パーのレジに並ぶ時も迷ったりする。この本は、そんな《どうして?》という謎を解き明かしてくれる。 . . . 本文を読む
1年前、NHKスペシャルで放映された『羽生善治・人工知能を探る』の背景と、その後の「人工知能」の《成長》を加味したレポートである。そもそものきっかけは、この本の「導入」にもあるように《人工知能を搭載した「アルファ碁」が世界ランクの棋士を破ったこと》から始まる。 . . . 本文を読む
相場英雄の本は、単なる娯楽小説だけでなく、普段の現実=日常生活と深くかかわっているから面白い。『ガラパゴス』(上・下)は圧倒的だったし、前回読んだ『共震』もよかった。 . . . 本文を読む
相場英雄はそれまで名前も知らなかったが、夏に読んだ『ガラパゴス』が圧倒的に良くて、いっぺんに気に入ってしまった。『震える牛』もさっそく読んで、この作家のアイデンティティが分かったような気がした。そして今回の『共震』、思わず身震いしてしまった。 . . . 本文を読む
2016年6月2日付けで書いた私のブログ記事に大きいな誤解(軽率な誤り)があった。7月10ひ発売の『政府はもう嘘をつけない』を読んで(実は発売日前の7月8日に読み終えていたが)、堤未果さんの記述で自分の軽率さを悟った。 . . . 本文を読む
「パナマ文書」とは、「タックスヘイブン」での会社設立の援助を業とする、パナマの法律事務所の《顧客秘密情報》が納められた文書ファイルである。それが南ドイツ新聞社に持ち込まれたが、あまりにも文書量が多いため1新聞社だけでは手に負えず、世界中から専門家やジャーナリストを募り、分析を進めているという。その過程で、世界の第一線に立つ政治家や実業家に交じり、日本人の名も含まれているから、国内でも大騒ぎになっているが・・・。 . . . 本文を読む
この本を読むきっかけとなったのは「京都高齢者大学」の公開講座で、同志社大学の岡野八代さんの話を聞いたことだった。その前に、この本を本屋の店頭で見かけた時は《憲法についての同じような話だ》くらいに思って敬遠していたのだが、読んでみると、なんのなんの興味深い話がいっぱい。世間では《改憲派》やら《護憲派》と勝手に色分けするけど、まじめに憲法のことを考えている人の気持ちは共有できるなと思った。 . . . 本文を読む
インパクトある「老人が始めた戦争で死ぬのは若者」というサブタイトルに惹かれて買ってしまう。なかなか、面白いというか、同じことを論じてもこれだけ見方が違ってくるのが興味深い。いっぺんに書けないので、まずは2人の論評を。 . . . 本文を読む
『モンサント』やGMOに関連する本や映画を、最近たてつづけに読んだり見たりしていたので、以前『ハゲタカ』を読んで、当時猛威を振るっていた「金融資本」のリアルな描写が印象に残っていて、たまたま店頭で見かけた同書を読んでみた。 . . . 本文を読む
「モンサント」はアメリカの巨大企業の名前である。その企業が、かつて何をしてきて、今何を企んでいるかを詳細に明らかにした本。PCBをまき散らし、ベトナムの国土にまき散らしたダイオキシンをアメリカシフに供給し、除草剤「ラウンドアップ」とそれに対応した「遺伝子組み換え食品」(DMO)で食料の世界制覇を企んでいる! . . . 本文を読む
「アベノミクス」の3本の矢で、『企業が儲かれば、滴り落ちる利益で庶民はそのうち潤う』と安倍首は説いたが、そんな嘘っぱちはもう通用しなくなっている。大企業減税で一部の企業は潤い、内部保留をため込む一方、8%に増税された消費税で、個人消費は落ち込み、給与は上がらず(一部の大企業は少しだけ上がって、安倍はそれを宣伝しているが)、さらにこれが10%になったら、庶民の生活はどういうことになるのだろうか。
更に驚くべきことに、この本によれば、《合法的な減税》以外に、ブラック企業と呼ばれている企業を筆頭に《脱税まがい》の本来納めなければならない税金を免れている《有名巨大企業》が多数存在するということだ。 . . . 本文を読む