この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

鳴門に「大塚国際美術館」を訪ねる-後編

2009-06-07 23:29:31 | 山・旅行
                     【皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠】


 ここの美術館に来て、良いなと思ったのは、作品に限りなく近づけるばかりでなく、直接触れることができることである。手で触っても誰もとがめない。しかも写真も好きなようにとれる。野暮な「撮影禁止」の張り紙などどこにもない。

                                        
                                         ムンクのコーナーの前で


 あっという間に時間が過ぎていく。館内のレストランで食事をとり、再び展示場に戻ったときは、すでに1時半を回っていた。まだ地下3階と地下2階の一部を見ただけだった。

                    
                        マネ【オランピア】 


 B2階は、「受胎告知」やら「ヴィーナスの誕生」といったキリスト教やギリシャ神話に関連するものから始まるが、お目当ては「最期の晩餐」とともに「モナリザ」である。プラド美術館で見たレンブラントやベラスケス、フリューゲルの作品も並んでいる。屋外の庭にはモネの「睡蓮」の一連の作が楕円形に配列された壁に描かれている。でも、「睡蓮」にはあまり興味がない。



    
              ゴッホのコーナーで  


 興味の中心はなんといってもB1階のバロック時代から始まる近代絵画である。ゴヤの1対の「マハ像」、アングルの「泉」、ドラクロワの「自由の女神」、マネの「笛を吹く少年」、ミレーの一連の作品。ルノワール、セザンヌ、ゴッホ。そしてなんと、クリムトの2点と並んでエゴン・シーレがあるではないか!ここでエゴン・シーレと再会できるなんて!感激だった。しかし、3点しかなかったのは少し、残念だった。

                                
                                   エゴン・シーレ【家族】 


 ウィーンの「ヴェルベデーレ宮殿」はエゴン・シーレの宝庫だった。「美術史美術館」にももう一度行ってみたいが、かなうやらどうか。

             
       クリムト【アデーレ・フロッホ・バウアーの肖像】

 1階は、ピカソの「ゲルニカ」を見ただけだった。

 他に、2Fにはピカソのその他の作品、ミロ、ダリに加え、モジリアーニ、ユトリロ、ブラック更にはシャガール、ミロ、クレーの作品も展示されていたようだが、閉館時間に追われて見ることができなかった。ただ、ブュッフェの作品は無かったようだ。いずれにしても残念至極。

              ○     ○     ○

                    

 翌日は、鳴門の渦潮を見たあと鳴門駅までバスで出て、そこから鳴門市営バスを使い板東に行く。「ドイツ館」を目当てに行ったのだが、年中無休のはずが第四月曜日のみ休館ということで、がっくり。

 この板東の俘虜収容所は日本ではじめて「第九」が収容者たちの手により演奏されたことで有名になった。

                                   

 外から建物を見て、板東俘虜収容所の跡をみて、仕方がないので近くの四国八十八ヶ霊場・第一番札所の「霊山寺」に立ち寄る。大学生風情の若者もお遍路姿で回っている姿にはちょっと意外だった。


    

 JRの板東駅まで歩き、調べておいた時刻に無人駅のホームから二両編成の気動車に乗り、途中これまた無人の駅で乗り換え、鳴門駅まで戻る。まさに寅さんの世界である。

                                   

 鳴門駅からは高速鳴門までタクシーを飛ばし、復路の高速バスに乗り継ぎ、八時過ぎ京都に帰る。

                          【おわり】 

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