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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

2024年1月2日嵯峨野へ散策と船岡温泉初湯に

2024-01-05 13:01:47 | 近所を散策・サイクリング
                                       【 水の抜かれた広沢池と愛宕山 】

   1月4日 記

    昨日は、新年早々能登で大地震が起こって驚いた。夕方近く、届いた年賀状を見ていた時、グラッと大きくゆっくりとした揺れを感じた。テレビをつけると津波警報がでていて「避難をしてください」の
   連呼ばかりである。
   東北大震災を思い起こす。大変なことが起こってしまったと思うが、どうしようもない。
    日が変わって、テレビをつけると津波は警報発信時より小さく、死者も4人と報じられ、予想より小規模で多少は安堵していた。(後で、4日付の新聞を見ると84人の死亡が伝えられていて、そうだった
   のかと事態の大きさに胸が痛む。)



 【 2024年1月2日  】 

 昨日と違い、今日は快晴。食べて飲んで、家でゴロゴロしていても体重が増えるだけなので、また誰も訪ねてくる予定はないので、外に出ることにする。何処という当てはなかったが、人混みは避けたいので、バスに乗ってちょっと遠くに行くことに。「そうだ、嵯峨野に行こう!」と決め、午前11時少し前に家を出て上賀茂橋を渡る。

     
         【 上賀茂橋から鴨川上流方向-五山送り火の船形火床が見える 】

 堀川通まで歩き、そこから46系統に乗り千本北大路まで行き59系統に乗り換えることにする。バス停の手前まで来た時ちょうどバスが目の前を行ってしまう。時間待ちでバス停に居ても寒いので先のバス停まで歩くことに。

                                          
                                              【 振り返れば、比叡山が  】

 停留所を2つ歩いた所で後ろからバスが来た。千北まで行き、そこで59系統に乗り継ぐ。

              

時間が早いためか、金閣寺に向かう乗客は多くなく、車内は混んでいない。金閣寺前を過ぎ、立命館の衣笠校前を通り、観光道路を進む。仁和寺、竜安寺もそんなに多くの人ではなく、通り過ぎる。

      【 立命館大学前の堂本美術館 】

                             【 仁和寺 山門 】

 
 バスは終点近くの広沢池に着き、そこで下車。

            

 目の前に、水が抜かれ干上がった「広沢池」が広がる。ここからは徒歩で移動する。愛宕山の姿が見えにくいので湖畔を道路に沿って東に移動する。

      
                        

 道を歩いていたら、いつか桜の咲く時期に来た「藤右衛門の枝垂れ桜」の木々が見える。そこに立ち寄ってみようと思い立つ。乗ってきたバスの、1つ手前の「山越バス停」近くまで戻る。
 桜の時期にはごったがえすその場所に人影はない。

           

 そろりそろりと敷地に入っていくと、ちょうどよい席がしつらえてある。時間も昼飯時だ。枝だけが残った桜の木の下で、持ってきた昼食をとることにする。

                         
              

 最高に気持ちが良い! こんな上等の席が、人混みもなく、しかも無料で澄み切った青空と新鮮な空気に包まれて!

 胃袋を満たした後、来た道を広沢池の方に戻る。「平安郷」という宗教施設だという門の前の横の干上がった池沿いの道を奥に進む。

             

 遠くに愛宕山が小さく見渡せる。北に目をやれば、神秘的な森が広がる。

      【 池の北の端 】 

                               【西の対岸には観音像が祭ってある祠が見える】

 しばらく景色に見とれた後、再び来た道を戻り、池の南側の道路を西に向かう。

 観音像のある祠までやってくる。

       

 対岸には人がほとんどいなかったが、ここいらはにぎやかだ。池に突き出た祠の周辺でたむろする高校生、流れ込む小川で何やや取っている家族ずれと子供たち。それと野鳥の姿を追い求めるバードウッチャー。所狭しと自転車や車が停まっている。

       

 賑わっている広沢の池を離れ、再び北に向かって歩く。目標は「直指庵」だ。                                

                     

             

 途中、わき道があり、進むと天皇陵がある。
 手前の池が鏡のように木々を映し、その中にコイが泳いでいた。
               

 西に進むと、京都市内が見渡せる場所に来る。
            
                       【 嵯峨野から南東方向を望む   -    遠くに京都タワーも小さく見える 】

 直指庵に行く道を間違えて、ようやく行き着いたら、【正月期間中は拝観停止】だっだ。仕方なく退散する。

                         

 道を南に下って大覚寺に向かう。門前にたどり着いたが、トイレ休憩を取ったら拝観するよりコーヒーが飲みたくなり、大覚寺には入山せず先に向かうことに。清凉寺方面に足を進める。やはり、この辺りは嵯峨野より人が多いが、ごったがえすというほどではない。喫茶店を探すが閉まっている店が多い。ようやく1軒を見つけ入る。かなり高齢で一人で店を切盛りしている、よく喋るマダムが出してくれたブレンドコーヒーは香り高く美味しかった。

            

 店を出て、すっきりした気分で門前通りを後戻りして清凉寺(嵯峨釈迦堂)の境内に入る。マダムから、もう閉門の時間だけど見るだけなら脇から入れると聞いていたので、山門の横の木戸から中に入り、本堂を外からお参りする。清凉寺は、ずっと以前、嵯峨に住んでいたころ1度だけ行ったことがあって、今回は是非その仏像と再会したいと思っていたが、直指庵同様、対面することができなかったのは残念だった。

                                 

 一応、目標は終えた。あとは帰るだけであるが、もうひとつだけする予定があった。『船岡温泉』に入ることである。
 丸太町通りまで出て、どの経路でも帰れると思い、深く考える事なく来たバスに乗ったら、そのバスは「山越行き」で、終点で降ろされた。乗継のバスが停まっていて、それがなんと59系統。広沢の池で降りた、最初にやってきた同じ系統のバスだった。これなら簡単に船岡温泉に行ける。そのまま市内まで行って千本鞍馬口で降りればいい。ラッキーと思う。

 朝来た道と同じ道-観光道路を戻る。仁和寺な前では、山門の前で《景観壊し》のホテルの建設予定がある。

                     
                       【 仁和寺山門の前の道路を挟んで巨大なホテル建設工事が進む 】

 始発からここまで、バスの中はガランとしていたが、仁和寺で観光客が乗り込んでくる。次の竜安寺前ではさらに多くの外国人観光客も乗り込んできて、ほぼ満員状態。西大路に戻り金閣寺前では、いつも通りバスを待つ長蛇の列。その列の人々が狭い車内に押し寄せてくる。車内は全く身動きが取れない。これがオーバーツーリズムの一旦かと思い知らされる。
 千本鞍馬口で降り乗客は自分ら以外居ない。下りるのに一苦労する。

 バスを降りて鞍馬口通りを東に200mほど進めば「船岡温泉」がある。ここいらは、昔の学生時代から卒業後も、アルバイトや下宿生活で親しんだ場所だ。馴染みも地域で地元と言ってもいい。だから船岡温泉の存在は以前からずっと知っていた。でもどうしたわけか、その銭湯に行ったことはなかった。上賀茂に拠点を移してからも、その機会はなかった。近くの銭湯が次々閉鎖される中で「船岡温泉」は生き残った。時代を感じさせる玄関といい、脱衣所の優美な装飾い言い、むしろ最近になって脚光を浴びてきたともいえる。家の小さな風呂でなく大浴場とは言わなくても銭湯に入りたいと思っていたところ、今回の散策の終わりはここで締めようと考えていた。

                          
        

 中に入ると、地元の常連に交じって、外国人の姿が多く目に付く。ガイドブックにでも紹介されているのか。 それでもここは、あくまで《銭湯》で料金も他の市内の公衆浴場と同じ¥460である。(普段利用していないから知らなかったが、昨年末から少し上がったらしい) 家の風呂以外は、旅館とかジムの浴室であるが、そこにはシャンプーも石鹸も当然おいてあるが、そんなことも知らずタオルだけ持って入ったものだから面食らってしまった。
 ともかく貴重な経験をさせてもらった。

 その後、バスで北大路烏丸まで戻り「王将」でビールを飲みながら夕食をとって、歩いて家に戻ってきた。バス代・交通費0円、入場料無し。出費はお昼のコンビニでかった昼食代と喫茶店のコーヒーと銭湯の入湯代、それと夕食代だけの、超節約の小旅行だった。



    家に戻り、テレビをつけると羽田で飛行機が炎上し大騒ぎになっていることを知る。能登での地震の被害も思っていた以上に大きくなっていて、大変な状況であることを知る。
    


2024年1月2日嵯峨野へ散策と船岡温泉初湯に
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