【 2019年2月17日 】 京都市立芸術大学 講堂 にて
京都市の西のはずれ、西京区大枝沓掛にある市立芸大のキャンパスに行くのは初めてだ。近くのコンサートホールにはたびたび行くが、こんな遠くには何かのきっかけがないとなかなか行けない。抽選で当たったら聴きに行けると応募したら当選してしまった。てっきりコンサートホールでやると思っていたら、なんとはるか離れた沓掛ので芸大キャンパスでだった。同志社女子のコンサートで京田辺にある同志社田辺キャンパスまで出かけたことはあるが、いずれにしても遠い。公共交通機関でいたら、市バス-地下鉄-阪急-市バス(阪急バス)と4つの交通機関を乗り継がなけえばならないのでマイカーで行く。
『ドン・ジョバンニ』といえば、映画『アマデウス』のシーンを思い浮かべてしまう。レコードやCDをかじり聴きしたことはあるが、通して聴くのはーましてや生をを舞台で見るのは初めてである。
「椿姫」や「カルメン」、プッチーニの曲、あるいは自身の「フィガロの結婚」と比べても、劇中の旋律でさして印象に残るメロディーや名アリアもそんなに多くはないし、話の内容は至って《世俗的》というか一般的だから、やはり興味は最後の場面である。どんな巨大な石像が出てくるものかと期待していたが、等身大のものが舞台の奥に鎮座しているだけであった。まあ、地獄に落ちる場面はそれなりに工夫はされていたが。
セリフの字幕が消えたりして不手際はあったが、学生・院生があそこまでするというのはすごい。しかもそれを無料で見せていただいて、感謝である。