2007年2月1日 [TOHOシネマ]
この映画を見るまで、ゴア氏がこんな活動をしているとは知らなかった。ブッシュとの歴史的な大接戦で惜しくも敗れた-本当は勝利していたかもしれない-不幸な対抗馬くらいにしか記憶がなかった。その前提には、「アメリカの2大政党のどちらが勝っても体勢に影響はない」という認識が働いていたことも否定できない。(実際、多くの場合そうなのだが。)
地球温暖化の原因、京都議定書の意義も多少はわかっているつもりだったが、ゴアさんの話しぶりは実に説得力がありわかりやすいのだ。
キリマンジャロの雪冠の減少もアラル海の消滅も各地の氷河の後退も今初めて聞いた話ではない。だけど、話にぐんぐん引き込まれていく。
どこかのテレビ番組のような、いい加減で無責任なデータを用いるのでなく、客観的で科学的な資料を、自らも学ぶ姿勢でそれを検証しつつ、慎重に使いユーモアを交えた語り口で訴えかける。
圧倒的に多くの人が正しいと思う事柄を、政治家が反対意見を示し、どちらも疑わしいとさせる手法は興味深かった。実際にブッシュに勝つ勢いだった時にも、ゴアを大統領につかせては仕事がやりにくくなると思っている対抗勢力は、その手を使ったから、なるほどと思う。
それと、やはり熱意だ。本当に何とかしなければという気持ちは人を引きつける。多くの人に、特に若い学生に見てもらいたい映画だ。
アル・ゴアは、アメリカは民主主義の根付いた国だという。ある面ではそうかもしれない。でも、不思議な国だ、アメリカは。
「不都合な真実」-公式サイト
この映画を見るまで、ゴア氏がこんな活動をしているとは知らなかった。ブッシュとの歴史的な大接戦で惜しくも敗れた-本当は勝利していたかもしれない-不幸な対抗馬くらいにしか記憶がなかった。その前提には、「アメリカの2大政党のどちらが勝っても体勢に影響はない」という認識が働いていたことも否定できない。(実際、多くの場合そうなのだが。)
地球温暖化の原因、京都議定書の意義も多少はわかっているつもりだったが、ゴアさんの話しぶりは実に説得力がありわかりやすいのだ。
キリマンジャロの雪冠の減少もアラル海の消滅も各地の氷河の後退も今初めて聞いた話ではない。だけど、話にぐんぐん引き込まれていく。
どこかのテレビ番組のような、いい加減で無責任なデータを用いるのでなく、客観的で科学的な資料を、自らも学ぶ姿勢でそれを検証しつつ、慎重に使いユーモアを交えた語り口で訴えかける。
圧倒的に多くの人が正しいと思う事柄を、政治家が反対意見を示し、どちらも疑わしいとさせる手法は興味深かった。実際にブッシュに勝つ勢いだった時にも、ゴアを大統領につかせては仕事がやりにくくなると思っている対抗勢力は、その手を使ったから、なるほどと思う。
それと、やはり熱意だ。本当に何とかしなければという気持ちは人を引きつける。多くの人に、特に若い学生に見てもらいたい映画だ。
アル・ゴアは、アメリカは民主主義の根付いた国だという。ある面ではそうかもしれない。でも、不思議な国だ、アメリカは。
「不都合な真実」-公式サイト