この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『愛を積むひと』ー原作は外国の小説『石を積むひと』-どうして石を積むのかと思ったら・・・。

2015-06-23 14:23:13 | 最近見た映画


     【 2015年6月21日 】    京都 T-ジョイシネマ

 原作の小説の題名は『石を積むひと』だそうだ。映画を見れば、やはり元の題名の『石を積むひと』の方がいいと思った。プロデューサーか配給会社の人間か、はたまた誰の仕業か知らないが、この国の人は【愛】という言葉が好きである。


                                       



            
                                              



 だいたい《愛》とかを謳う話は、《鳥肌が立つ》ようなわざとらしセリフや、か《歯が浮くような》出来すぎた話があったりするものだが、この映画にもそうした場面がないでもない。
 
 たとえば、《石積》をしながら青年を諭すシーンで言う次の言葉だが、そのためにわざわざ《この仕事》を物語の中に仕組んだとしか思えない。

   【石塀の石だって、すべてがきちんとした真四角の石ではない。大きさもバラバラで小さいのや《イビツ》なものがあるが、それぞれ自分の持ち場があって役に立っている。】(劇中のセリフその通りでなく、そんなようなことを言っていた



                          


 そもそも、【石を積む作業】など、余生を楽しもうと、はるばる北海道の大自然の中にやって来た《年寄り》に与えられる仕事ではない。自分が、そんな仕事を与えられたら『冗談じゃない。なんでここに来てまで、そんな力仕事をしないといけないんだ。ますます腰痛が悪化するじゃないか!』といって、わたしならきっぱり断るところだろう。(そもそも、妻はそんな要求はしないだろうと思う。)

 だいたい、北海道の大自然や信州の山々は、たまに行くからいいんであって、ずーっと住み続けるには退屈してしまう。
 



          


                                               



 【真珠の首飾り】も【手紙】も出来すぎているように思うが、そこは小説。石材店の助手の青年が立ち直る話や、長女との和解の話もからめ、まあ、全体としてはいいできだったような。



                 


 そんな中で、柄本明の演技が、とりわけ光っていた。やはり、ああいう人がスクリーンに登場しないと映画にしまりがなくなる。








   『愛を積むひと』-公式サイト






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