この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「雪彦山に登る」-大岩壁のそそり立つ山

2009-11-10 19:20:29 | 山・旅行
   


  【2009年11月8日】

 朝6時起床。ばたばたと準備を済ませた直後の午前7時に、いつも通りYさんが車で迎えに来る。

 往きは大きな渋滞もなく名神から中国自動車道をとばし9時過ぎに加西SAに着く。ここで昼飯のおにぎりと飲み物を購入。ほどなく夢前町の雪彦山登山口の駐車場に到着。

 駐車場で、どこかのツアーグループの20名ほどの団体が準備体操をしている間を横切り、9時50分、登山開始。

 いきなりの急登でYさんは調子をつかみかねる。早速、小中学生のいるグループに抜かされる。
 フリースと厚手のジャンパーを用意したが、11月初旬の寒波で山に雪が降ったのがうそのように今日は暑い。半袖でもいいような気候に長袖のネルシャツを着ていたもの早くもだからだらだら汗をかき始める。汗の量から考えてふたりでそれぞれ準備した1リットルの水で足りるか危惧する。

 そういえば2年前の同じ時期、大峰山系の八経ヶ岳(弥山)に行ったときは真冬のような雪と寒さにびっくりしたものだ。

 それに比べたら今回は楽だ。2時間もしないで頂きに立てるしこの陽気だ。

       
           【そそり立つ「洞が岳」の峰々-最高峰が「大天井岳(雪彦山)」】

 汗はかきつつ高度を稼ぎ、A-3地点の到着。洞ヶ岳*註1 の岩峰が迫力ある姿を見せる。ここで小休止。

  註1:「洞ヶ岳」とは「大天井岳」・「不行岳」・「地蔵岳」等の総称で、その中の最高峰「大天井岳」を一般に「雪彦山」と呼んでいるらしい。
 国土地理院は三角点のある別称「三辻山」を「雪彦山」と呼んでいる。
 
 このブログでは後者を「三角点の雪彦山」、前者の最高峰を「大天井岳」または単に「雪彦山」と呼ぶことにする。
 
 夢前町はこの付近の最高峰の「鉾立山」と三角点の「三辻山」と岩峰群の「洞ヶ岳」を総称して「雪彦山」と呼んでいるからややこしい。
 更に昔は、「大天井岳」から周辺遠くに見える「七種山」と「明神山」と上の三山を合わせ、「雪彦山」と言っていたらしいというから、よけいにややこしい。
 。



 再び急登の道を上り「出雲岩」にさしかかる。大きな岩が頭上にせり出し、雨が降ったときは避難場所になりそうだ。
 この辺の雰囲気は、いつか和佐山から大普賢岳に登ったときの様子と似ている。やはり修験者の山という共通事項からか。


  



頂上間近の「見晴らし岩」に到着。車を止めたあたりの集落が下の方に小さく見える。しばらく眺望を楽しむ。

 
          
          【左下が坂根の集落、画面奥の左端に「七種山」、右端奥に「明神山」が見える】


 再び歩き始めて少し行くと、大きな岩が2つにわれた真ん中を道が通っている。幅40センチか50センチ以下だ。先に抜けようとしたYさんは出口付近でリュックの両側に出たポケットがつかえて通れない。メタボの人は通行不能だ。

 
                           
                             【メタボ禁止の登山通路】


「メタボ禁止岩」を抜け程なく、午前11時半過ぎに大天井岳(雪彦山)頂上に到着。
 午前中、うっすら曇っていた空も晴れ渡り、周囲の山もすっきり見渡せる。ただ、紅葉には少し早いようで山肌はまだ緑が多い。



      
        【大天井岳(雪彦山)頂上からの東方向の眺め】



 最高の気分で昼飯のおにぎりをほおばる。今回はアルコールは抜きだ。売店はもちろん無く、そもそも車での日帰りの登山だ。昼にビールの1本くらいはいいかとも思うが用意していないのではあとの祭り。

 充分眺望を楽しんだ後、「三角点の雪彦山」に向かう。ここの道はアップダウンも少なく足元も安定して軽快な道だ。木々の新鮮な空気を吸いながら木漏れ日の中を30分もいくと三角点だ。


                            
                              【「三角点の雪彦山」へ至る木漏れ日の道】



 その先、「鉾立山」行こうかとも思ったが、時間とやはり下山路は「地蔵岳」間近に見られる「裏道」を行かないと「雪彦山」に来た意味がないと思い、引き替えることにする。13時過ぎ、下山開始。


                
                 【「三角点の雪彦山」でYさんと記念撮影】


 来た道を「新下山道」を過ぎ「天狗岩」まで戻り、その先から「下山道(裏道)」を下る。
 少し行くと下方に「地蔵岳」の頂が見える。頂上にはクライマーの姿が見える。よく見ると右手の岩肌に人の姿が。よくあんなところを登るのかと思う。

 とってもあの上には立てそうにもないと思うのだが、30分後にその上に立つことになる。

       
      【地蔵岳のピークを眼下に眺める-登れそうにないように見えるが左手裏側からフリーで登れる】



 下の方で賑やかな声がすると思って覗くと、人で一杯である。登ってきた人にきくとツアーの一団が岩場の斜面で大渋滞だそうだ。しばらく待ったが埒が空きそうもないので迂回路を行く。誰かが「こんなところツアーの団体が来るところ違うわ、全く。」とぼやいていた。


                     
                     【岩場で渋滞する下山道・地蔵岳コルへの下り】  


 「地蔵岳」のコルに到着。混雑していたが、せっかく来たのだから頂きに立つ事にする。固定ロープとカナビラで安全を確保する講習だそうで、岩にへばりついてなかなか進まないでいる団体さんに道を譲ってもらい、その脇をフリーで登る。

 10メートルほど登ると難なく頂上に。先ほど見た、あのピークの上に自分らがいると思うと有頂天な気分。サイコー!

 


           
                  【地蔵岳頂上より不行岳の大岩壁を見る】


 向かい側に見る「不行岳」の岩壁はほぼ垂直に上に伸びている。めったに来られるところではないのでここでも記念写真を撮る。
 狭い頂にに団体さんが次々登ってくる。渋滞に巻き込まれても困るので早々に下りる事に。

 鞍部に戻りリュックを担ぎ、後は鎖や固定ロープがつけられた急な岩場を「虹の滝」まで下り、もう一度「洞が岳」の岩峰群を見上げ、15時半過ぎに駐車場に戻る。

 衣服は汗でびっしょりだった。着替えずに、登山口の駐車場から10分ほど行った「雪彦温泉」に立ち寄り汗を流す。以前来たときは露天風呂はなかったと思うが、今回は内湯と交互に入り気持ちよかった。


    


 午後5時、夢前町を後にして、中国道に乗り途中、西宮から宝塚あたりで1時間ほど渋滞につき合わされ、9時に京都着。

 日帰りながら、変化のある楽しい山行だった。

                       

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