令和2年7月25日(土)
百日紅 : さるすべり
ミソハギ科の落葉低木、中国原産、高さ3~7m
夏から秋(7~9月)にかけて、長い間、ピンク
や白、薄紫の花を枝先に直径3cm位の小花が集
まり、全体として華やかだが、一つ一つは小さく
零れやすい。
花期が長いために「百日紅」の漢名がある。
樹皮は剥がれ易く、滑らかな幹は猿も滑り落ちる
という事から「猿滑」(さるすべり)と言われる。
華やぎと優しさがあり、庭木にも好まれて、夏の
代表的な花である。
白い百日紅があるが、優雅ではあるが物寂しい。
名古屋には百日紅が多く見られ、私の住む港周辺
でも、小学校の庭木とその通りの街路樹、大通り
の一本裏手の街路にも百日紅の並木が続く、、、
名古屋市内の大通りにも各所に街路樹が在り、、
徳川園や白鳥庭園の池の畔、鶴舞公園、植物園等
にも多く、夏の花樹として多く見られる。
白鳥庭園の紅白の百日紅
昭和42年、石原裕次郎の「白い街」という歌が
ご当地ソングとして、名古屋ではそこそこヒット
した。 何故、名古屋が白い街なのか?
戦禍に在った名古屋はいち早く、都市整備を図り
道路の拡張計画をし、中心部(栄)に百メーター
道路(道路幅)を作りそれを基に、碁盤目状に
道路を配置、其処へ次々に商業施設、ビルを建設。
久屋大通り公園(100メーター道路)栄
当時、目立った観光施設もなく、緑の少ない街全
体が白く輝いて見えた、、、、そんな状景の歌詞
が想像される。今では久屋大通り公園にも緑が
増え、白鳥庭園等の公園も敷設された。
この白い街に、百日紅の花がとても良く似合う。
白い街 (昭和42年発売)
作詞:内村直也、作曲:野崎真一、歌:石原裕次郎
1)この道の はるか彼方に
雲流れる 幸せがある
ああ、久屋通りの花時計
花に遺した きみの微笑
白い街 白い街 名古屋の街
2)この道の 行きつくはての
青い空に浮かぶ 美しい人
ああ、白壁町の黄昏の
舗道にのこした ぼくの心よ
白い街 白い街 名古屋の街
3)この道の 光るゲートの
星の消えた空に ふるえる瞳
ああ、楓にひめた東山
杜にのこした 雨のくちづけ
白い街 白い街 名古屋の街
今日の1句
白い街日溜まり似合ふ百日紅 ヤギ爺