DVDで「東京物語」を観た。
先日亡くなった原節子さんを観るのも、小津安二郎監督作を観るのも初めてである。
老夫婦が子供たちを頼って尾道から東京に旅行に行く話で、なんでもない日常が描かれており、特に盛り上がるところもない。
しかしなんだろう、後半は涙が止まらん。年取ると涙もろくていけねぇ。
平凡な話を淡々と進め、人の心を動かす映画。
足りない所も出すぎた所も無い洗練された映画。
ちょっとした会話も役者の正面から撮る丁寧な映画。
どのカットも構図が素晴らしい芸術的な映画。
見るたびに新たな発見があるだろう。
見てよかった。さすが日本を代表する映画監督である。日本が世界に誇る名作だと思う。