息子のおすすめ。
神去なあなあ日常 (徳間文庫) | |
三浦しをん | |
徳間書店 |
高校卒業後、何の取り柄もない男子(平野勇気)が、自分の意思とは関わりなく進路を決められ、三重県の山奥で林業に従事することになる。
携帯電話も通じない、店もろくにない場所で1年暮らした様子を日記風に書いたもの。
まわりの大人たちが温かくしっかりしているので、勇気は肉体的にも精神的にも成長していく。
山の神様への感謝、何十年も先を見越して木を植える林業、村に何かが起こると助け合う人たち。
4,50年前の日本はこうだったよなぁ、と過ぎ去った時代を懐かしんだりしてしまう。
おもしろかった。
印象に残った文章。
悔しさも腹ただしさも、情けない自分から目をそらすために生まれてきた感情だ。