息子と観た。
1000円で4本はありがたい。
1本目の「人生フルーツ」。
この映画の舞台は名古屋近郊の高蔵寺ニュータウン。
東京の多摩、大阪の千里と共に3大ニュータウンと言われていて、入居開始は昭和43年だからニュータウンとはいえかなり古い。
このニュータウンを設計して住んでいる津幡修一さん(90歳)と奥さんの英子さん(87歳)の生活の様子を淡々と映像にしている。
敷地内の雑木林で沢山の野菜や果物を育て、料理を作って楽しく静かに暮らしている。
ドキュメンタリーってプロデューサーの意図が見え隠れしてあんまり好きではないが、これは良かった。
大好きな「東京物語」とか「山の郵便配達」みたいに、生活の一部を切り取っただけで、クライマックスも何もないのに、何故かじぃーーーんとくる。
途中から涙が止まらなくなって、隣の息子に気づかれないようにするのが大変だった。
この映画を観て感じたことは、経済活動を追い求め、経済指標をあげることが、必ずしも幸せに結びつかないのではないか、ということ。
アンコール上映してくれないかな。
思わずこんな本まで買ってしまった。
ききがたり ときをためる暮らし (文春文庫) | |
つばた 英子、つばた しゅういち |
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文藝春秋 |