いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

ごくらくちんみ(その1) ー くさや ー

2019年01月06日 | グルメ
ごくらくちんみ (新潮文庫)
杉浦日向子
新潮社

粋な粋な短編集だ。

珍味を題材にしているが人間模様をさりげなく綴っている。

出てくる珍味は「たたみいわし」、「ふきみそ」、「ふぐこ糠漬け」、「にがうるか」など、酒好きにはたまらないものばかり。

「青ムロくさや」では

 

「くさやには島焼酎じゃないか。(中略)ロックかストレートでね。割っちゃダメだよ、もったいない」

飴色の木屑のような一片を、指でつまんで口へほうりこむ。複雑な旨味が、舌の付け根と上顎から鼻腔、喉をやんわり圧しひろげつつ、温かい風の優しさでわたっていく。強烈な臭気とはうらはらに、まことに品の良い、繊細な味覚である。

 

とある。

こんな文章を読んだらそりゃ食べたくなるし飲みたくなるわな。

 

そういうわけで、今宵はくさやをゆっくり噛んで、焼酎を舐めるように飲む。

この瓶詰めのくさやはマイルド。

 

島焼酎は青ヶ島のものを。

それだけだと腹が満たされないので、ソーメンタシヤーも。

私は、具はネギだけ。

これがまた焼酎に合うのだ。

そんなわけで、弱っていた胃袋はすっかり回復しました。

 

コメント
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