キムタクの映画を観た翌日に、キムタクの娘さんの映画を観ました。Kōkiさん、なかなか魅力的で活躍が期待できそうです。
アイスランドでレストランを営むクリストファーは、コロナウイルスの世界的流行が始まった頃、初期の認知症の診断を受けます。
医師に「やり残したこと」を問われた彼は、50年前、学生時代を送るロンドンで出会い恋に落ちた日本人女性・ミコを探す旅に日本へと旅立ちます。
外国の男性が、恋をした日本人女性を探すために来日って、「青春18×2 君へと続く道」みたいです。
ただ、この映画は単に男が女に会いに行く話だけではなく、被曝、戦争、反核というテーマもありました。
アイスランド・イギリス合作で、西欧の人の日本に対する見方をいろいろなところで感じることもできました。
ロンドンの日本料理店でクリストファーの悪友たちが「カミカゼ」とジョークを飛ばす部分、クリストファーが住む下宿の大家の日本人に対する意識、被爆者への差別、日本のCOVIDによるパンデミック対応など。
「時に耳元で何かを囁くことの方が大声で叫ぶより強く響く、この映画ではそんなアプロートを試みた」と監督が語っていたようです。
監督が何を囁こうとしたのか、観て感じてほしい映画でした。