いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

清明

2011年04月05日 | エッセイ
今日は清明。
すがすがしく、万物が清く美しい季節。
晴れ渡っているし、本当にすがすがしい。
家の近くではフキノトウが地面から顔を出し、空には雲雀が天高く囀っている。

空気を思いっきり吸い込む。
「マスクしなくて大丈夫ですか?」と言われたりもするが、大丈夫。
どうやら花粉症でもなかったらしい。単なる鼻炎か。


70年前の今日、日本癌学会が創立された。

成人が1000ミリシーベルトを一度に被爆すると、何と癌になる確率が1.6倍になるらしい。こりゃ大変だ。
がん対策情報センターがん情報・統計部によると、1.6倍というのは非喫煙者と比べた場合の喫煙者のリスクと同程度。
受動喫煙も非喫煙者と比べると、1.2~1.3倍、肺癌で死亡する危険性が高くなるらしい(アメリカ公衆衛生総監報告書(2006年)とアメリカのカリフォルニア州環境保護庁の報告書(2005年))。

ちなみに、いわきは0.5マイクロシーベルト/ぐらい。
1000ミリシーベルトの2百万分の1。しかも一度に被爆するわけでもないので、被害はずっと軽くなる。

喫煙者の方、そして喫煙者の周りにいる方、現時点での放射線よりはるかに怖いですよ。

なお今日の毎日新聞に出ていたが、100ミリシーベルトを一気に浴びると、癌になる危険性が1.06倍になるらしい。
この間放射線をマジ浴びしたときはおそらく0.2マイクロシーベルトぐらいだったと思うので、1.0000000000001倍ぐらい癌になる確率が上がったな。
こりゃ逃げた方がいいかもしれん

私の職場に、近所の外人さんがやってくる。
自宅のコンピュータがインターネットにつながらなくなったので、職場のコンピュータを貸してほしいとのこと。

昨日、同僚の長谷君と外人さんの自宅にお邪魔して、インターネットにつないであげたら、自分で書いた本をプレゼントされた。
本の題名が「他生の縁」。


前世からの深い縁という意味か。
「袖振り合うも」が頭につくと、ちょっとした出会いでも、人との絆を大切にしよう、ということになる。
新入生の担任を受け持つことになった。この出会いも大切にしよう。

その外人の方の名前は別科時恩(ベッカ・ジョン)さん。
スウェーデンとルクセンブルグのハーフで、会話は英語と日本語が半々ぐらい。
俺、学生に英語を教えてたんだけどあまり喋れない。こりゃヤバいわ。
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今日も元氣だ。放射線のマジ浴び

2011年04月03日 | エッセイ
朝、隣の家の前に給水車が来た。
「すみません、今ポリタンクを持っていきまーす」と言ったら、
「家の前まで車を移動しますよ。水の入ったポリタンを持って歩くのは大変でしょうから」
と、車をバックして家のすぐ前まで来てくれた。

こういうちょっとした心遣いが、心にしみる今日この頃。
東京都の給水車と、いわき市の兄弟市である延岡市から来た給水車が近所を走ってくれている。
宮崎県も新燃岳の噴火で大変なのに。


しもが千葉からやってきた。
しもは高専の後輩であり、前の職場の同僚でもある。
陣中見舞いに水と「久保田」を持ってきてくれた。

こんな高い酒はいったい何年ぶりに飲むだろう。
とりあえず今夜は半分だけにしておこう。


昼食はラーメンを食べに。
「寿々平」という店が開いていたので入ると、なんと、ラーメンやチャーハンなどを300円で提供してくれている。
息子とラーメンを注文。

300円で提供しているラーメン屋はここだけではないようだ。
いわきの店も残った市民に喜んでもらおうとがんばっている。

風呂に入りに息子といわき健康センターに行く。
この健康センターは自宅から15キロ以上離れているのだが、近所の人に会ったり、息子が行っていた中学校の先生に会ったり、今教えている学生のお父さんに会ったり、なんだか、銭湯のような雰囲気。
ここも普段は1365円の入館料が今日は500円。
断水で風呂に入りにくい人にとってはありがたい。


以前教えた学生から「先生、水持っていきましょうか?」ってメールが来る。
世の中にはいろんな人がいるが、やさしい人が多いね。


ツイッターを見てたら、「女子高生のつぶやきに、「まさか放射線マジ浴びすると思わなかった」と書いてあって大爆笑した。」ってのがあって、俺もマジ浴びしようと思い、外に出た。
空は青く、風は心地よい。しかし、放射線より、花粉が鼻を刺激する。今まで花粉症になったことなかったのに。
コメント (2)
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昨日・今日

2011年04月02日 | エッセイ
昨日、埼玉の叔母、いとこ、茨城の叔母夫妻が食べ物、飲み物を持ってきてくれた。

その中には、なんと、


納豆。
昨日の朝、ラジオで評論家の小沢遼子氏が「納豆が全然手に入らない!納豆を買い占めてもしょうがないだろ!!」って憤っていた。
それなのにこんなにたくさんの納豆をもってきてくれた。

そして水。
今でも断水の我が家にとってはやはり水はありがたい。
ペットボトルの住所がちょっと面白い。




今日の夕方、息子と二人で被災した海岸近くを見てきた。
道路は瓦礫が片付けられ、先週通れなかった豊間から小名浜まで車で行くことができた。
小名浜の「ららミュウ」近くの写真。



船がこんなことになっているなんて津波の力は半端じゃない。

ガソリンスタンドはどこも並ばないで給油できるようになった。
近くの中学校には自衛隊の給水車が来て待ち時間なしに水をいただけるようになった。

ほぼ日常を取り戻しつつある。

書店に予約していた週刊誌を取りに行った。
震災以来行ってなかったので、3週分たまっていたはずなのに、1週分しかない。
店長に聞いたら、「風評被害で物流が滞っている。運送業者がいわきに近づこうとしない。週刊誌は全然と言っていいほど入ってこない」とのこと。
本当に先進国なのか、日本は。
避難勧告が出ている広野町の方が、近所に仮設住宅を作って入ろうとしているようだ。
そのいわきに近づこうとしない人たち、思考停止状態か!?
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