いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

福島県いわき市より

2011年04月21日 | エッセイ
これから書くことは書くべきかどうか2日間迷った。
でもブログは思ったままを書くものだから書くことにした。

最近、毎日新聞の投書欄に福島県民の投稿が載ることが多い。
この10日間でも8回、福島県民の投稿が最初に載せられている。

昨日(4月20日)の内容。
題名が「異常な状態で登校する子供たち」。
投稿の1行目が「助けてください。」

いわき市の四倉町の方の投稿。
四倉町はいわき市の北の方にあり、福島第一原発からは30キロ強。
投稿内容は放射線物質の影響を恐れ、まともな精神状況で子供たちが授業を受けられないだろうというもの。
子供たちは放射線物質を受けながら異常な状態で授業を受けているというもの。
最後にまた「助けてください、考えてください、子供たちの命を」と結んでいる。


ちょっと待て。
この方の心境がいわきに普通に住んでいる人を代表しているとは思えない。
いわきは比較的放射線量が少ないため、放射線に対しては今はそんなに心配していない人が多い。
だから、いったん避難した人も大半が戻って来ている。
朝普通に散歩していたりジョギングしている人と出会うし、自転車で走り回っている子供たちも多い。
同じ日の同じ新聞の全国版に、ほぼ同じ場所にある「とまとランドいわき」の売れ行きが好調であることが記事にもなっている。
私の勤めている学校にはより原発の近くから通学している学生もいる。
また福島県内でも県中、県北の放射線量は四倉付近のおおよそ2倍であるが、そこでも住民はパニックに陥っているとは聞かない。


このような投書が載るのは影響が大きい。しかも投書欄の最初に。
おそらく何千、何万、もしかしたら何十万か何百万の人たちが、「いわき、福島は汚染されている、人が住める状況にない」と思うだろう。
これが良い影響を及ぼすとは考えられない。
少なくとも普通に住んでいる人たちには。

それでなくてもいわきナンバーの車を拒否するガソリンスタンドや、福島県民を拒絶する旅館があると聞く。
福島から避難して来た子供に対するいじめや、大人に対しても嫌がらせがあると聞く。

どうか冷静になってほしい。毎日新聞の記者はいわきの様子を把握してほしい。
これ以上風評被害をひろげてどうする。
コメント
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