去年の6月に、「佐渡の農業」が世界農業遺産の認証を受けました。
そのジアスのことをもっと島民に知ってもらうべく、製作期間半年かけて
パンフレットを作成しました。
A3見開き6ページ。写真は知り合いの写真家さんが担当しました。
先月の半ばに全戸配布されたので、ご覧になってくださった方もいらっしゃるかもしれません。
「ジアス」とは世界重要農業資産システムの略でして、発行元は「国連」で、言い方を変えるならば「世界」です。
佐渡の農業を世界が認めたということになります。
なんともグローバルなでっかい話です。
屋久島や広島ドームといったような、「ユネスコ世界遺産」がありますが、
あれの「農業バージョン」と思っていただけると、わかりやすいかと思います。
世界遺産に比べると、歴史は浅いですが、「世界認証」であることには違いなく、
ものすごい認証をもらったと認識していただいてもかまわないと思います。
日本では能登と並んで、日本初認証です。
評価理由は、朱鷺と共生する生態系豊かな米づくり」を佐渡市が推奨したこと
が第一にあげられています。
(他にも色々ありますが、まあそれは言葉が難しいので割愛します)
認証自体は、それはもう!
ものすごい!ものすごいこと!なのですが、佐渡島内では反応はイマイチ。
「またなんか役所がやっとるっちゃ」という感じの反応も未だ多いです。
そこが佐渡人といえば佐渡人らしさで(笑)、そういう気質があるからこそジアス認証がとれた
ともいえる要素が沢山あるんです。
かくいう私も「ジアスって何?」「なんだかなあ」という反応が最初でした。
そんな私に対し、依頼者の方(農家さん)は「ジアスを共に勉強するところから始めよう」と
あつく語ってくれました。
付け焼刃ではあるけれども、何回かにわたるジアス勉強会の末に描いた
イラストをの幾つかを紹介します。
みんなでとりくむ島民ジアス8行動から
ジアスをもっとよりよくするために、食べて支える
佐渡の人間が佐渡の食べ物を食べて、農家の人を支えよう
いわゆる地産地消ですね。これをもっと強化しよう、と。
現在、佐渡島内の自給率は年間で40%前後。実は結構低いのです。
お米と牛乳は100%なのですが、野菜の安定供給ができないために、平均値が落ちているんですね。
農家さんとかは自分の家で食べる分は作るけれども、市場にだすほどの量は作らないし、何よりもリスクが大きい、
のだそうです。
・・・で、自給率をあげる、そのためにも
自分で耕すことをしよう、と。
島民のための、ジアス行動の中では、個人的には一番コレを推進してほしいな、と思っています。
(この提案を発言して、受け入れてもらったのはすごく嬉しかったです。)
島内の自給率を高めるためには、個人的には
農家さんに助成金を沢山あげるよりも、一般市民がもっと土にふれ、
野菜を作る大変さ、苦労さをわかってもらうことが、今は、とても大切だと思います。
農家さんの苦労をわかってはじめて、
「野菜が多少形が悪くても買う買う」とか
「沢山じゃなくて、多少の農薬ならしょうがない」とか
「無農薬なら虫くいがあっても当然」というような、
売り場の野菜の
畑でのストーリーを想像でき、作る人の心情を理解して購入することができる、と思いますし、
実際経験しました。
そして、それは佐渡だからこそできることではないかな、と思います。
他に・・・
子ども達に学び伝える
依頼者の農家の方は、ご自身の農作業の傍ら、
子ども達に田んぼに入ってもらって、生き物の多様さを実際に見てもらう、というような
野外授業を熱心にやっています。
それだけに、子ども達に豊かな環境を伝えることの重要性を深く理解しています。
私も一度、子ども達にまじって授業を受けさせてもらいましたが、いや~いい授業でした。熱心で。
うん、こういう風に伝えるのっていいね、必要だね、と強く思いました。
(すみません、主観的すぎて)
同様に・・・
後継者を育てる
もう無茶苦茶大事な課題ですよね。
後継者不足すぎて、佐渡の農業たちゆかなくなりつつありますもん。
でも、やはり具体的な案に関しては、決定打に欠けて、パンフレット内での説明文もかなり簡素です。
農家の後継者不足の一番の原因は、「収入少なすぎ」という最も単純なところ。
「せめて年収300万あれば、息子もやると言っているんだが・・・」という農家さんの話を
今回の仕事の時にはじめて聞き、問題の深刻さの一面を垣間見たような思いがしました。
さらに・・・
外部の人と交流して理解してもらう
島内産のものを選んで購入する
新しいビジネスモデルを創り上げる
行政・島民・農家とのパートナーシップを組む
というような、提案がなされたページを担当しました。
1ページにまとめて、こんな感じに仕上がりました。
全部大事なことだけに、これからの動きを本当に注目したいところです。
1つだけでも、実際にうまくいけば、佐渡は必ずよくなると思います。
観光資源にという動きが役所では強いようですが、
それだけに終始しない島民主体の動きがでてくれば、と願っています。
ジアスの動きって、TPPと真逆の動きですよね。
このジアスの動きが成功すれば、TPP反対の説得力が増すように思います。
TPPには反対!なママに1クリックを↓
そのジアスのことをもっと島民に知ってもらうべく、製作期間半年かけて
パンフレットを作成しました。
A3見開き6ページ。写真は知り合いの写真家さんが担当しました。
先月の半ばに全戸配布されたので、ご覧になってくださった方もいらっしゃるかもしれません。
「ジアス」とは世界重要農業資産システムの略でして、発行元は「国連」で、言い方を変えるならば「世界」です。
佐渡の農業を世界が認めたということになります。
なんともグローバルなでっかい話です。
屋久島や広島ドームといったような、「ユネスコ世界遺産」がありますが、
あれの「農業バージョン」と思っていただけると、わかりやすいかと思います。
世界遺産に比べると、歴史は浅いですが、「世界認証」であることには違いなく、
ものすごい認証をもらったと認識していただいてもかまわないと思います。
日本では能登と並んで、日本初認証です。
評価理由は、朱鷺と共生する生態系豊かな米づくり」を佐渡市が推奨したこと
が第一にあげられています。
(他にも色々ありますが、まあそれは言葉が難しいので割愛します)
認証自体は、それはもう!
ものすごい!ものすごいこと!なのですが、佐渡島内では反応はイマイチ。
「またなんか役所がやっとるっちゃ」という感じの反応も未だ多いです。
そこが佐渡人といえば佐渡人らしさで(笑)、そういう気質があるからこそジアス認証がとれた
ともいえる要素が沢山あるんです。
かくいう私も「ジアスって何?」「なんだかなあ」という反応が最初でした。
そんな私に対し、依頼者の方(農家さん)は「ジアスを共に勉強するところから始めよう」と
あつく語ってくれました。
付け焼刃ではあるけれども、何回かにわたるジアス勉強会の末に描いた
イラストをの幾つかを紹介します。
みんなでとりくむ島民ジアス8行動から
ジアスをもっとよりよくするために、食べて支える
佐渡の人間が佐渡の食べ物を食べて、農家の人を支えよう
いわゆる地産地消ですね。これをもっと強化しよう、と。
現在、佐渡島内の自給率は年間で40%前後。実は結構低いのです。
お米と牛乳は100%なのですが、野菜の安定供給ができないために、平均値が落ちているんですね。
農家さんとかは自分の家で食べる分は作るけれども、市場にだすほどの量は作らないし、何よりもリスクが大きい、
のだそうです。
・・・で、自給率をあげる、そのためにも
自分で耕すことをしよう、と。
島民のための、ジアス行動の中では、個人的には一番コレを推進してほしいな、と思っています。
(この提案を発言して、受け入れてもらったのはすごく嬉しかったです。)
島内の自給率を高めるためには、個人的には
農家さんに助成金を沢山あげるよりも、一般市民がもっと土にふれ、
野菜を作る大変さ、苦労さをわかってもらうことが、今は、とても大切だと思います。
農家さんの苦労をわかってはじめて、
「野菜が多少形が悪くても買う買う」とか
「沢山じゃなくて、多少の農薬ならしょうがない」とか
「無農薬なら虫くいがあっても当然」というような、
売り場の野菜の
畑でのストーリーを想像でき、作る人の心情を理解して購入することができる、と思いますし、
実際経験しました。
そして、それは佐渡だからこそできることではないかな、と思います。
他に・・・
子ども達に学び伝える
依頼者の農家の方は、ご自身の農作業の傍ら、
子ども達に田んぼに入ってもらって、生き物の多様さを実際に見てもらう、というような
野外授業を熱心にやっています。
それだけに、子ども達に豊かな環境を伝えることの重要性を深く理解しています。
私も一度、子ども達にまじって授業を受けさせてもらいましたが、いや~いい授業でした。熱心で。
うん、こういう風に伝えるのっていいね、必要だね、と強く思いました。
(すみません、主観的すぎて)
同様に・・・
後継者を育てる
もう無茶苦茶大事な課題ですよね。
後継者不足すぎて、佐渡の農業たちゆかなくなりつつありますもん。
でも、やはり具体的な案に関しては、決定打に欠けて、パンフレット内での説明文もかなり簡素です。
農家の後継者不足の一番の原因は、「収入少なすぎ」という最も単純なところ。
「せめて年収300万あれば、息子もやると言っているんだが・・・」という農家さんの話を
今回の仕事の時にはじめて聞き、問題の深刻さの一面を垣間見たような思いがしました。
さらに・・・
外部の人と交流して理解してもらう
島内産のものを選んで購入する
新しいビジネスモデルを創り上げる
行政・島民・農家とのパートナーシップを組む
というような、提案がなされたページを担当しました。
1ページにまとめて、こんな感じに仕上がりました。
全部大事なことだけに、これからの動きを本当に注目したいところです。
1つだけでも、実際にうまくいけば、佐渡は必ずよくなると思います。
観光資源にという動きが役所では強いようですが、
それだけに終始しない島民主体の動きがでてくれば、と願っています。
ジアスの動きって、TPPと真逆の動きですよね。
このジアスの動きが成功すれば、TPP反対の説得力が増すように思います。
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