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モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

今さらだけど…遺伝子組み換えは怖ひ

2017年02月10日 | えこな記事
遺伝子組み換え食品は怖いです。
それを食べると、食べ続けると、次世代の人体にどんな影響がでるかが未知数である
(一説には人の耐性が減少するとみる研究結果がでているともいわれているそうですが)
という不安要素は、
本来の「食品」にあるべきものではないだろうし、
その影響が、もしかしたら人の命を蝕むものであるという可能性があるのなら、
手をつけるべき領域ではないだろう、とも思っています。

昨年承認された「フランケン・フィッシュ」にしても、
2倍の速度で成長する魚を普通の魚と同じだと見るのは難しいし、
人間が食べた場合の長期的な影響も調査に不安が残ります。
タフツ大学での動物を使った実験の結果、GMOを食べた動物に健康上の悪影響があったのは間違いなく、
これが果たして人間の場合どうなるのか、まだ決定的なことは誰にもわからないのです。


だけど、日本では思っていた以上に危機意識が薄い様子で、
直接的な反対運動は、かつて神奈川に住んでいた時に生協で
「遺伝子組み換えはNO」と書かれたポップが豆腐売り場で見たくらいに
とどまっています。

他に、国際NGOのグリーンピース
森永製菓に「GMOの心配がないチョコレートを食べたい」キャンペーンを
クリスマスにあわせて行われていた記憶があります。
私もポストカードを投函したり、
不安にかられ、独自に森永製菓の「お客様フォーム」に質問を2回送ったのですが、
「順次対応、返答します」のメールが来たのみで、
返答は結局来ずじまいでした。
きっと製菓会社的に、無視を選び、風が通り過ぎるのを待つという対応だったのだろうなあ、
と勝手に解釈しています。

自分が参加した環境保護団体での独自の行動では危機感は強いが、
一度外、というか、世間にでると、そういう風はまったく吹いていない
というような、一種独特の空気を常に感じていたように思います。

グリーンピースの調査によると、
大手会社の商品には、だいぶGMO作物が使われているらしく、
その冊子を見た時は、
「味の素」のスープや、ブルドッグソースのソースや
とんがりコーンにも遺伝子組み替えが行われている食品が使われていることに
心から驚いた記憶があります。
今は、キャノーラ油もエコナも雪見だいふくも避けていますが、
知らされないことの怖さは今も変わりません。


グリーンピースに限らず、積極的な行動を起こしている団体が提供する
情報は、安心材料は少ないように感じています。

日本には、こうした情報は入ってきませんが、
フランスではこの遺伝子組み換え作物をめぐって
若者集団と機動隊が衝突しているそうです。

「踏み倒し隊」といって、政治では埒が明かないから、
とうもろこし畑などに侵入して、実力行使でとうもろこしを次々に
踏み倒すという運動をやっているそうです。

遺伝子組み換え作物や種子は
主に米国のモンサントという大企業が支配していて、
彼らは「ラウンドアップ」という除草剤と
それに耐性を持つ作物の種子を売っています。

このラウンドアップ、すでに日本でも園芸などに使用されているが、
農業部門においてこのラウンドアップ、とラウンドアップ耐性作物の種子の抱き合わせ販売の
わなにはまると、まるで詐欺にあったかのような怖い事態が待っています。

ラウンドアップ耐性作物用に、ラウンドアップを使い続けなければいけないうえに、
種子は特許権で保護されていて、
一度植えてしまえば、未来永劫モンサントから種子を買い続けなければいけなくなる
恐れがある。
こわすぎる。

フランスの青年たちは強硬手段にでたのも、切迫したそれなりの理由があるのだと思うと、
簡単には責められないです。


武器による戦争ではなく経済の戦争の中で、
こうした事態がおきてしまう。

経済至上主義の考え方が、「食べ物」の上にもふりかぶさっていることに、
危機感を覚えるし、それからどう大切なものを守るか、

考えています。







※今回の文章内容で、
藤原新也氏のエッセイ「ランドコロニー」を参考にさせてもらいました。
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