目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

教育委員会で、図書館増築(あるいは新築?)が決定されて・・・

2013年08月09日 | 佐渡だいすきネタ
(トップ画像は「物置図書室」などの誉れ高い畑野図書室。
それでもないよりいいし、これからの充実を強く願うのですが・・・)


一連の図書館問題の中で、この話題は実は避けていたところがありました。
できることならば、伝えたくなかったことでした。
方向が変わってくれることを、心から願っていました。

しかし、今回の図書館問題の中で、
どうしてもそこが動かぬ論点であるように思い、
アップしたほうがよいのではないか、と思い、アップすることにしました。

(※事実部分は、誤認のないよう留意しましたが、
間違いなどありましたらご一報いただけたら幸いです)


過去の話題になりますが、

6月27日の教育委員会で、
6億~17億かけた図書館新築、増築が、
行われることに
教育委員会の中で、満場一致で確認・決議されました


これは、教育委員会の会議を傍聴しにいった、
友人3人から、
電話、メール、直接会って、聞いた話でした。


その会議の内容が、
あまりにも、内容の濃さにかけるもので、
図書館の「中身」の充実を、あまりにも無視したもので、
さらにいえば、失礼ながら図書館を大切にしているとは言いがたいもので、
図書館好きの人間としては、取り上げたくない内容でした。



その会議は1時間くらいのものだったそうですが、

まず冒頭で

「意見交換会で沢山の意見がだされましたが、

各地区によって、

あまりにも意見が多く出されたので、

どういった形で入れるか、

決められない。


力不足で申し訳ない」




という旨の謝罪の発言があったそうです。


そして、ここが重要なところですが、
謝罪の言葉のみで、検討に入ることがなかったそうです


この6月27日の会議自体は、意見交換会の声を受けて行われたものでした。

それなのにその会議の中で、
意見交換会に関する話題は、冒頭のその謝罪の一言で、
あの何日にもわたる意見交換会の意見は、
具体的に何も、
取り上げられることはなかった
、ということでした。


信じられない想いです。



当日配布された、島内での連日におよぶ「意見交換会」でだされた
意見をまとめた熱い、厚い資料、
(おそらくそこには、私が発言した図書バスの再開を望む声や、
つい拍手して賛同した佐渡市の図書費のあまりの少なさ、窮状を訴えた意見も
記載されているのでしょう)

市民の、図書館を愛する人たちの要望のたったひとつさえ、
議論されることも、
取り上げられることも、
検討されることもなかったのです。


この教育委員会の会議で取り上げられなければ、
検討されなければ
そもそも意味がないはずの沢山の「意見」が!
その大事な場で「無視」されたも同然な扱いを受けてしまったのです。




そして、

「意見交換会の中ではあまり意見としてはだされませんでしたが」


という前置きの後で、


「個人的な意見としては、中央図書館を充実させたいと思っています」

という声がでて、
それに同調する意見が、でたそうです。


なるほど、中央図書館の充実、それも議論されるべき議題かもしれません。
しかし、それは今回の、
この市民説明会のための会議で、
論議されるものではないはずです。


(「個人的な意見としては」とおっしゃったということは、おそらく委員の方も
わかっておられた上でおっしゃったのではないかと思います。)


だけど、教育委員の方々は「それは(多数の)市民の声でない」といった声や
「これは今回の会議では別問題」といった声はなかったそうです。


繰り返しになりますが、
島内各地で行われた意見交換会の声は、
この会議の中でしか取り上げる場はなかったのです。



集落の寄り合いの場ならば、そうした脱線も許されるでしょう。
脱線しながら、何時間も話し合うという話し合い方法もあるでしょう。

しかし、これは

この会議は「意見交換会の声を実際の図書館運営に反映させる唯一のチャンス」
の1時間の会議だったのです。



それが・・・。



そして、中央図書館の『建設の財源問題』からはじまり、
最終的な結論である「本館充実がいるかどうか」へと導かれる結論へと
議論の大半が使われてしまったというのです。


会議の最後に

「6月の定例委員会で2つの確認させていただきました」という宣言と共に

「1つ目は、1図書館と9分館として存続をするということ」
(これについては新潟日報で報道されました)と、


「2つ目は、基幹となる中央図書館は、整備充実する。
この二点について、この委員会で決議されました」
と、

と決定されました。


確かに、意見交換会の中で、増築案も新築案もでていました。
しかしそれは、行政からの素案であり、
「市民からの意見」として多数出たものではありません。
地区図書館の充実を願う声の数から比べれば、少数のものといっていいと思います。

あれだけ沢山でた、
「建物の充実よりも中身の充実」
「司書さんを減らさないで」
「新刊図書を入れて」



声を無視してまで、
急いで採択するものではないはずです。

(むしろ、現在の不便なサービスを元に戻すことのほうが急務ですし、
取り上げなくてはいけない議題だったはずです。)



仮に、図書館を
6億(から17億)も税金をだして作るというのであれば、

「どんな図書館を市民が必要としているのか」を様々な方面でリサーチし、

行政だけの独りよがりなものにせず(ここは重要だと思います)

本当に必要な図書館像を作り上げ、練り上げ、
それから「増築」か「新築」を決めるべきです。


それなのに、これだけ沢山でた市民の意見を完全に無視し、
増築でも新築でもどっちでもいいから、とにかく「決定」とする
教育委員会の姿勢には、
あまりにも、私達の望む方向と異なりすぎていて、
この話を聞きながら、
失望とも落胆ともいえない、感情全てを奪われるような虚無感に陥りました。



「私達の、私達の声はなんだったの?」


あふれるほどの市民の声、
その中には高校生の声も、小学生の声もありました。

それを「多すぎるから」の一言で、本当にその一言で、
片付けてよいものでしょうか。


私たちは、反対のための反対の声でなくて、
よい図書館を望んでいるだけなのに、
住みやすい佐渡のために図書館という場所が必要なのに、
なぜ、そのアイディアのひとつも取り上げてさえくれないのか、

「行政は頭は固いから・・・」

行政の方自らも自分達をそう言って卑下して、自分達を笑うけれども、
果たして、
その使い古されたフレーズだけで自分たちをあっさりと、
評価してよいものなのでしょうか。


本来、増築か新築か、それだけでも十分な論議が必要なはずなのに、
それすらも論点にはありません。


私個人の意見でいうならば、もし8億もお金をだすならば、
旧10市町村にある全ての図書館(室)を、
1億ずつ配分して、
その地区の住民のニーズを全て取り込んだ(1億もだせばできるよ!)
畑野なら畑野らしい、新穂なら新穂らしい、
羽茂なら羽茂らしい!
決して物置小屋に本を詰め込んだようなものでない

素晴らしい図書空間を作ってほしい!!と思うけれども、


お金の話だけで終始したと伝えられたこの6月27日の会議では、
とてもそうしたソフト面の充実を望めませんでした。

さて・・・
どうしようか?


ぽつんと窮地に立たされた気分になりました。



でも、前を向いていましたよ。報告してくれた友人達は。

(続く)











おまけの新潟日報記事。
ここには新築増築案が決議されたことは書いていませんでしたが、
確かに宣言されたそうです。
友人が切り抜いて持ってきてくれました。ありがとう。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (みさえんさんへ)
2013-08-12 11:45:15
コメントありがとうございます。
イベントにも是非足を運んでくださいね~。
署名も是非よろしくです~。(ちどりあしママより)
返信する
ご苦労様です (みさえん)
2013-08-09 18:34:13
イベントもやられるんですよね。乳幼児を抱えて大変だと思います。頭がさがります。
内容は、色々とありすぎて実はついていけてないのですが、きっと決定されたことは、すごいことなんですよね。
とにかく、頑張ってください。
返信する

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