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モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

とある佐渡市議員さんの報告書を読んで

2011年08月31日 | 佐渡だいすきネタ
※本日のブログは佐渡市行政ネタでいつもとテイストが異なりま~す。

佐渡市議会議員の、村川さんからの手作りの議会報告通信が届きました。
村川さんは、獣医さんでもあり、
ご自身の土地を「マンボウ園」と名づけ、
牛やヤギ、うさぎを飼い、一般の人にも開放しているユニークな経歴をもつ方です。

私も取材で一度お会いし、
その後ヤギを飼う時や、ヤギが病気になった時にも相談させてもらいました。
だから、私にとって村川さんは、市議会議員というよりも、
どちらかというと獣医さん側のイメージの強い方。

手作りの議会報告書は、ご自身が議会で発言したことを、口調もそのままに、
包み隠さず赤裸々に書いています。

話したことを、略さず、整理せず、そのまま印刷しているので、
少々読みにくいのですが(失礼!)情報量としてはかなりのもの。


村川さんの議員さんとしての物言いは、
決して上品とは言いがたいものなのですが(怒りが全面にでている、と感じられました)

それでも、質問の内容は「等身大の人間らしい」、
もっと言うならば「年齢相応の人間らしい」
持つべき感情を持った質問だなあ、というのが、一市民としての正直な感想でした。


例えば、佐渡市に定住する人を増やすための「定住促進事業」は、
毎月減少している佐渡市の人口を見ると(現在:6万3124人)急務な仕事ですが、

その仕事のひとつとしての、
佐渡市の関連HPの更新が、1年の間に2度しか更新されていない、とか(笑)

1000件以上ある佐渡市内の空き家のうち、佐渡市が物件情報として提供しているのは13件、

というような具体的な事実に、「ああ、佐渡の人口を増やそうという佐渡市の事業は、
事業として進んでいないんだなあ」
という、
落胆とも、失望とも言えない、なんとも表現しがたい実感がわきました。


さらに、現在「トキふれあい施設建設」なる建設事業が、
こちらはどんどん予算が上乗せされていて、なんと2億3千万円というお金が
予算につぎこまれるそうです。


佐渡市としては、観光客から「実際にトキが羽ばたく姿を見ることができない」という
苦情が多く寄せられていて、
その苦情の解決策として、このトキのふれあい施設を作って解決したい
ということだそうで、
(トキが羽ばたく姿を見せられるような施設なのだそうです)

そうすることで、16万人の観光客を24万人にアップできる、ということだそうです。
(以前よりも33%(!)アップの計上)


さらに一緒に、佐渡の物産のお店なんかも作るので、1億8600万円の予算を計上し、
合計で3億6千万という一大事業にしちゃっているそうで、もうここまでいくと、

一般市民の感覚では、もうついていけない世界になっています。

(何故?という余地が、もはや入り込めない金額ですね)



それに対し、村川さんは
全国で来園者数の最も多い、北海道の旭山動物園の例をあげ、
時速300キロでハヤブサの飛翔を、来園者に見せるために、
2、3千万円の猛禽舎を作ることでカバーしていることを伝えていました。



果たして、トキが羽ばたいているところを見せれば、それで観光客は満足するのかしら。
苦情はこなくなるのかしら。
そして佐渡観光のリピーターになってくれるのかしら。
別の方法でのフォローは本当に無理なのかしら、
という一市民としての素朴な疑問は


この「土建設による解決策を常に模索する」佐渡市の感覚から、とらえてみると、
全く見当違いの疑問にすら思えてきます。



統合による統合で、空き家になってしまう小・中学校の
「巨大」施設を活用する有効な対策は打たないままに、新しい建設事業を行い、


「予算がないから」という理由一本で、保育園を民営化し、
(民営化によることでうくお金は年間1億円)
そうしながら新しい保育園を建設するというような発言すらあり、


それなのに
集落に設置されている外灯の維持費は、自治会負担にしようとしてきた


これまでの多くの佐渡市の対応を思うと、
これが小さな島の行政がやることなのかな、と思えてきます。

あまりに分不相応で、無慈悲で、
未だにかつての都会を追い求めすぎている政策のように思えます。

その佐渡市に追従する議員さんもいる中で、村川さんは声を大にして
反対している姿は、人間らしい行動だなあ、と思えてきます。


10年以上前、大学生だった頃に、今の佐渡市長(当時は真野町長)にお会いしたことがありました。
だした手紙に返事をくれ、会ってくれると返事をくれた。
そして実際にお会いして、もっと自然エネルギーを促進してほしい、とか実際に言ったように思う。

大学生ごときに時間をさいて会ってくれた誠意に感謝した。
と同時に、その時言った言葉(だったか手紙だったか)が胸をついた。

「政治家になったばかりには、驚いていたような事柄に、
だんだん驚かなくなってきているのも事実なのです」と。


人間の「人間らしい部分」を失わせるのが「政治」なのだとしたら、
市長ばかりを責められないのかもしれない。


だけど、


政治を行うのもまた人間なはず。

弱者を救え、とまでは言えないけれども、せめて(今十分に苦しい状態なのに)
これ以上首をしめることはやめてほしい、と願わずにはいられません。









つっこみ色々あるかもしれませんが、まあ若いモンのたわごとということで、
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