佐渡には映画館がありません。
私が小さな頃からずーっとなかったからもう30年近くはないわけです。
ずーっと昔は「ひとつの町に一館くらいはあった」
という父の話もどこか信じられずにいました。
だけど、そんな話も、もしかしたら信じられるかも、という建物を発見しました。
新穂村の中心に位置する商店街に、昔っからずっと建っている木造の建物。
住んでいる人はいないっぽいけれど。
この場所を通った時に、こんなかわいらしい「あな」を発見してしまいました。
今はもうベニヤ板でふさいでしまっているけれど
何だったんだろう、とずーっと気になっていました。
それくらいに魅力的な、ちいさなかわいらしい曲線でできている木の穴でした。
私は銭湯だったのではないか、とにらんでいたのですが、
新穂に幼少の頃を過ごしていた50歳くらいのおじさんの
「小学校の頃に映画館だったらしい、と聞いたことがある」(記憶もおぼろげ)
というお話で、ここが映画館だったことを知ることができました。
とすると、つぶれてからもう40年以上はたっていることになりますか。
ちょっとした歴史建造物ですね。
この建物のままで、映画館が再開したらいいのになあ、と
思ってしまいました。
レトロな平屋建ての木造映画館。
そんなことができたら
荻窪のラピュタに次ぐ、エコな映画館だと思いませんか?
映画館があったそうです。
いまもそこはその面影があります。
いつか見に来てください☆