目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

ドンデン池にある伝説

2007年09月13日 | 佐渡だいすきネタ
こちらはドンデン高山の中にある、ドンデン池。
炎天下の中では、牛達も行水にくることもある素敵な池です。

「この池、ちょっとした伝説があるんですよ」と講師の塚本さんが言います。
「「伝説」と呼んでいるのは、ほぼ事実なのだけど「伝説」といわざるを得ない状況がこの話にはあるのです。」

この話、時は大東亜戦争の頃の話でございます。(この時点で伝説というには最近すぎるわけですが)
この池の向こう側に建てられた小さな神社、人目に触れないように建てられています。

戦争当時は、戦勝祈願のために夫も子どもも喜んで国に差し出さなければ
「非国民」と言われた時代。
だけど、本当の気持ちは「生きて帰ってほしい」。
そんな口にだして言えない思いを抱いた女性や妻が、その思いを祈願するために、こんな山の上に隠れるように神社を建て、白無垢を着て水ごりをしたのだそうです。

ここからが伝説なのですが、とある乙女が
戦地へ行った恋人が帰ってくることを祈願して、水ごりしたまま死んだのだとか。
けれども、その戦地へ行った恋人は帰らなかった。

そうした事実さえも公にはできなかった当時の人が「伝説」と位置づけて
この話を伝えているのだとか、いないとか。


「赤泊民話の会」に取材をしたこともあったので、
民話ができる過程を見たような気がしたわけです。

塚本さんは「昔の人は、伝えるにはどうも都合が悪いことになると竜とか神とか
だしてきたわけですが、この話も世代が重ねれば、どこかで竜がでてくるかもしれませんな」と言っていました。


平和の大事さ、と言うのとは別の次元での人間の業を感じますな。










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2 コメント

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Unknown (tomo)
2007-09-14 10:55:51
自分の育った島のことをいろいろ知ることができて楽しいです。
牛ちゃん達も人の気持ちを感じているんですね。
なんか牛ちゃん達に会いに行きたくなってしまいましたよ~
返信する
Unknown (tomoさんへ)
2007-09-14 20:04:01
牛もじっくりつきあうと可愛い気ですよ~
いつかは牛を飼いたいなあ、と思っているのですが(笑)当分先になりそうです。
返信する

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