目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

鎌仲監督からの贈り物「ヒバクシャ」

2006年08月28日 | 核のこといろいろ
以前、自分が作っているフリーペーパーに
六ヶ所村核処理施設のことについて書こうと決意して
原稿制作をすすめていたときにこの映画と出会いました。

六ヶ所に関する資料を探しているときに「六ヶ所村ラプソディー」という
映画があることをしり、友人からパンフレットを送ってもらいました。
カラフルなパンフレットにみせられ、即事務所に手紙を書きました。
記事を載せることを了承していただくための手紙です。


予想もしないことでしたが、監督ご本人からメールをいただき
激励の言葉をもらい、その言葉に励まされ
「なんとしても書き上げなくちゃ」
と悲痛な思いで書いていた原稿を仕上げました。
(できた原稿はかわいく仕上げました)
この原稿を鎌仲監督に送ったところ、お世辞であろうけれども
賞賛をいただき、その優しさに心がいっぱいになりました。

その鎌仲監督から先日、本をおくってもらいました。
「ヒバクシャ」という「六ヶ所村ラプソディー」の前線映画に
関する現場での手記です。
この映画を撮るに至る経緯や、現地での取材風景、
そして何故こうした映画を撮る必要にかられたのか、がとても
客観的な、そして時に純粋な感情でもって書かれています。

単純に「放射能は危険」だから「つくってはいけない」では
くくれない人々の背景。
そしてそれらに、無意識のうちに人生を壊されている人たち。

現場で直に彼らに会い、ふれあった人にしか表現できない文章、
さらに、それを「伝える」視点でもって冷静にとらえることでしか
書けない文章だと感じました。

やみくもに怒りを書き上げるのではなく
冷静に現状をふまえたこの本は、他のどの本よりも
核の脅威さ、を感じさせてくれました。

きっとそれは、読んだ人の心の中に「脅威」としてではなく、
もっと別のものとして「核」を認識させてくれると思います。


ちょうど、この本が届いた日に東京から友人がきていて、
何気なくページをひらいていました。
「読みやすい」という批評。連れ合いも同様のことを言っていました。


こんな表現はありきたりですが、
本当に「全ての人に」読んでほしい本です。
テレビでながれているニュースの情報が全て「正確な」ものでは
ないことが、まざまざとわかるでしょう。


六ヶ所ラプソディーの上映スケジュールなどがかかれてます
http://www.rokkasho-rhapsody.com/
「ヒバクシャ」-ドキュメンタリー映画の現場から-
 鎌仲ひとみ  影書房 2200円

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