目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

「母」という名前の甲状腺検査機関

2017年03月10日 | 核のこといろいろ
政治色に染まっていないNPO法人「たらちね」では、
まず福島の子どもの甲状腺検査に多くの時間を費やしているという。
被爆地である福島では原発問題に反対、賛成というような
原則論をうんぬんする前に、差し迫る問題にひとつひとつ関わる必要性が生じている


そのひとつが放射線障害の中でもっとも早期かつ顕著に症状があらわれ、
できるだけ早く診断する必要のある子どもの甲状腺検査である。

私はこの記事の内容を、友人からもらった冊子から知りました。
子どもの放射能による甲状腺の影響は、大人の60倍という数値もある。
正確かどうか云々よりも、その可能性があるのならば
「早期の検査」は何よりも必要だろうと思いました。



しかし急を要する診断は、
公の機関では、診断はするもののそのデータを一切公表しないばかりか、
親御さんはその子どもの診断の場に立ち会えず、データの持ち出しも禁止されるという不可思議
なことが起きている


甲状腺の専門医が島根県と北海道からボランティアで足しげく通い、
検査にあたり、親御さんの立会いを勧め、
データの持ち出しもでき、時には必要に応じて公表もする「たらちね」の存在は、
公機関にとっては、おそらく困った存在に違いない。

私は「たらちね」の活動に立会いながら昨今、
女性というものの意志力の強さをあらためて
感じるとともに、
その現場ではじめて福島の人々の「本当の顔」を見た思いがある。

現場に立会いながら、これは闘いだと感じた。
それは原発との闘いであり、
その事故の結果を隠そうとする公機関に対する闘いでもある。
しかし運転資金はいつも底をついている状態である。
こういう場を借りて申し訳ないが「たらちね」のホームページを開き、
10円でも100円でも運営のための寄付をしていただければ幸いである




寄付のお願いで文章をしめくくっていたけれども、
この内容は、本当に切実で寄付のお願いというものにまとわりつく偽善的な匂いが感じられない
本当に「闘い」という言葉が当てはまる文章だと思った。

本当に10円や100円のレベルだけれども、私も寄付をさせてもらおうと思いました。
HPは中立的なきれいなものだけれども、
実際には本当に大変な闘いがあるのだろうと思うと、切ない。
(1000円からでもカード寄付が可能です。)

時々あの日から6年しかたっていないということが、信じられなくなる。
前進しているのでしょうか、それとも後退しているのでしょうか。

願わくば…。







※藤原新也氏のエッセイを載せさせてもらっています。

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