「所長、山崎様からお電話です。」
ウグイスのような可愛い声で私に電話を取り次いでくれた弊社女性スタッフ。
てっきり私は知り合いの山崎さんかと思い
「お客さまの山崎さん?」と聞き返したところ
「いえ、違う方のようです。」
ウグイスのようなスタッフの可愛い声はなぜか影を帯びて聞こえました。
とりあえず受話器を取り
「はい、電話を変わりました!」と、チョッと余所(よそ)行きの声を発したところ
「あ~っ、センセイッ!山崎と申しますぅ~!」
なんとも大きなだみ声であり
受話器が壊れるかと思うようなしゃがれた耳障りな声です。
年の頃なら60歳前後と云ったところでしょうか・・・。
そして電話の主は一方通行で話を始めました。
「センセイ~、最近は中小企業が銀行からいじめられているでしょぉ~。
あれって、人権問題ですよねぇ~。絶対に許せませんよねぇ~。
センセイと一緒に私達も戦っているんですよぉ~。
是非センセイも応援して下さいよぉ~」
しゃがれただみ声はマシンガンのように一方的に言いたいことを云い続けます。
別のお客様が私から掛かって来るであろう急ぎの電話があるにもかかわらず
一方的な言葉のマシンガンは続きます。
ついに耐えきれなくなって
「スミマセン、山崎さん。一体何を云いたいのですか?」
単刀直入に私は聞きました。
すると山崎さんは
「大阪の本部が人権問題の支援をして貰えということで書籍を10万円で買って欲しいんですぅ。」
大方そんなもんだろうと思っていた私は
「そう云う本は私は買わないことにしていますから、電話切りますよ。
私の電話を待っておられる人がいらっしゃいますから…。」
「え~っ!センセイっ!そんなこと云わないでぇ!
大阪の本部が云って来ているんですよぉ~。そこをなんとか・・・。
人権擁護に是非・・・ せんせいっ・・・ せんせ・・・」
ガチャン!!!
私の堪忍袋の緒とともに
電話は私の意思によって敢え無く切られてしまいました。
受話器越しに聞こえていた
周囲でも同じ電話をかけている様子が
なぜか必死さを感じ
どの業界(?)も大変なのだなとふと感心してしまった次第です。
ウグイスのような可愛い声で私に電話を取り次いでくれた弊社女性スタッフ。
てっきり私は知り合いの山崎さんかと思い
「お客さまの山崎さん?」と聞き返したところ
「いえ、違う方のようです。」
ウグイスのようなスタッフの可愛い声はなぜか影を帯びて聞こえました。
とりあえず受話器を取り
「はい、電話を変わりました!」と、チョッと余所(よそ)行きの声を発したところ
「あ~っ、センセイッ!山崎と申しますぅ~!」
なんとも大きなだみ声であり
受話器が壊れるかと思うようなしゃがれた耳障りな声です。
年の頃なら60歳前後と云ったところでしょうか・・・。
そして電話の主は一方通行で話を始めました。
「センセイ~、最近は中小企業が銀行からいじめられているでしょぉ~。
あれって、人権問題ですよねぇ~。絶対に許せませんよねぇ~。
センセイと一緒に私達も戦っているんですよぉ~。
是非センセイも応援して下さいよぉ~」
しゃがれただみ声はマシンガンのように一方的に言いたいことを云い続けます。
別のお客様が私から掛かって来るであろう急ぎの電話があるにもかかわらず
一方的な言葉のマシンガンは続きます。
ついに耐えきれなくなって
「スミマセン、山崎さん。一体何を云いたいのですか?」
単刀直入に私は聞きました。
すると山崎さんは
「大阪の本部が人権問題の支援をして貰えということで書籍を10万円で買って欲しいんですぅ。」
大方そんなもんだろうと思っていた私は
「そう云う本は私は買わないことにしていますから、電話切りますよ。
私の電話を待っておられる人がいらっしゃいますから…。」
「え~っ!センセイっ!そんなこと云わないでぇ!
大阪の本部が云って来ているんですよぉ~。そこをなんとか・・・。
人権擁護に是非・・・ せんせいっ・・・ せんせ・・・」
ガチャン!!!
私の堪忍袋の緒とともに
電話は私の意思によって敢え無く切られてしまいました。
受話器越しに聞こえていた
周囲でも同じ電話をかけている様子が
なぜか必死さを感じ
どの業界(?)も大変なのだなとふと感心してしまった次第です。