黄色い花をつけるミツマタの群生地が桐生市の山奥にあると知ったのはつい最近。10年ほど前に栃木県焼森山で見たことはあるが、それ以上で国内最大級という。走行距離はともかく、問題は道路幅が狭く、対向車とすれ違う場合はかなりの後退も覚悟しなければならないこと。ユーチューブで確認すると確かに終点近くの1~2キロは路肩が殆ど無い。TV番組『ポツンと一軒家』も顔負けの崖伝いの細い道。考えた結果は、戻って来る車の無い早い時間帯に通り抜け、先の林道を進んで遠回りして帰れば良い。雨の翌日は路肩が軟弱になったり、大きな水たまり、落石の心配もあるので避ける。そして実際は、停めて作業中の軽トラ1台のみで数十メートル移動してもらって無事にパス。根本山・熊鷹山登山者向けの駐車場は1台程度の空きあるも先を左折、林道に入って群生地近くの路肩に駐車。見下ろして、上から広がる群生を実感した後は一番下まで降りて行く。枝をかき分けて進むさまはミツマタの海原を泳ぐよう。見ごろは少し過ぎて、花の黄色は失いかけていたが見事な景色にしばらく酔いしれた。満足して車に戻り、先ほどの県道より道幅は広めながら荒廃気味の林道を慎重に運転。草木ダム経由、わたらせ渓谷鐡道沿いの一般道に入る。せっかくなので神戸駅に立ち寄り花桃と桜の駅周辺、さらにタイミング良く入線の列車も撮れた。その先、水沼駅そばの黒保根運動公園では見ごろの桜も。車の運転には少々疲れたが、それを忘れさせてくれる春の一日だった。