久しぶりの北岳は想定以上にキツかった。1か月以上も山登りから遠ざかっていたからか、年齢のせいか、たぶん両方だろう。4時起床で運転3時間、着いた駐車場で乗り換え予定のバス便は無いことが分かる。山梨県HPの時刻表が誤記、駐車場案内所に置かれていた時刻表も間違っていた。1時間以上待たされたのでスタートは10時近く。吊り橋を渡って広河原山荘横の道を歩き始める。少し登り、7月初めの大雨で通行止めとなっている大樺沢コースとの分岐を左に分け、白根御池のルートへ。急傾斜の道は木の根や高い段差で最初からしごかれる。樹林帯なので太陽の直射の無いことだけが救い。やっと山腹を巻く道に入り、軽い上下を経て白根御池小屋。玄関横でいただく待望の南アルプス天然水をがぶ飲み、冷たく美味しい。いよいよ小太郎尾根までの約600mの直登、草すべりと言われるだけあって歩きにくい。これで雷雨でもあれば御池小屋に戻るところだ。ここでもガスが出て、灼熱から逃れることができて何とか草すべりの上部。二俣への分岐を経て、さらにジグザグの急登で稜線上に。この後の幾つかのピーク越えの最中、草すべりの途中から予兆があった両太腿の攣りが何度もやって来る。涼風と視線に入る眺望、そしてストックに助けられて疲労困憊で肩ノ小屋に入る。その夜の空は薄い雲が流れて写真は断念、持参した三脚も使わずじまい。標高3000mの山小屋は毛布1枚で少し涼しいくらいの天然クーラー、混み合うことなく気持ちよく眠れた。2018年7月19日(木)~20日(金)/1日目(中央道甲府昭和ICから40分の無料芦安駐車場、乗合タクシー<1,100円+100円>50分で登山口)広河原1520m 09:45~10:10御池分岐~12:20白根御池小屋2230m(昼) 12:45~14:40二俣への分岐~15:20小太郎尾根分岐2850m~16:00北岳肩小屋3000m(泊/8,500円/夕食17時)