晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

再びの猛暑の野菜畑

2018年07月30日 | 市民農園

ほんのわずかの涼しさをもたらした台風が過ぎて、また猛暑がやってきた。市民農園の野菜はたっぷりの水を含んだものの、この暑さでゲンナリしている。水が命のキュウリは大きくなりすぎ、ナスは樹枝の寿命なのか大きくならずにぶよぶよに。ミニトマト類も水分過剰摂取で皮が割れてしまっている。種からのズッキーニはスマートで、もう少し太さがほしい。褒めてあげたいのはオクラ、去年のオクラから採った種なので心配だったが問題無く実が付いている。クウシンサイも勝手に育ってきている。夏野菜はそろそろ終盤、8月のお盆過ぎには大根・白菜の土づくりが始まる。もう少しの間、水撒きに通うことにしよう。

 

  


やはり疲れた、第二の高峰・北岳(2)

2018年07月22日 | 

2日目の快晴の朝、前日の疲労感が多少薄れて標高差200m上方の北岳山頂へ。富士山はじめ仙丈ケ岳など周囲の山々、遠くには中央アルプスを望む。そして眼下には初日の疲労で中止とした北岳山荘から続く中白根山、間ノ岳への稜線が天空へと続く。名残惜しく何枚かカメラに収めて下山することに。途中、往路とは違う右俣コースを下る。この道は、以前の記憶では花を眺めながら草原の緩やかな斜面。今日はジグザグの急下降、どこかの山と混同してしまったか、疲労の残りがそう思わせるのか。ともかく雪渓が割れている大樺沢二俣まで下り、白根御池へトラバース道を緩やかに登り返す。小屋で美味のカレーライスと再度の南アルプス天然水で元気をもらう。そして最後の急傾斜を延々と下って終わった。3千mの稜線歩きは気持ちよく楽しい。だが疲労困憊の今回の標高差は初日1500m、2日目は山頂往復入れると1900mもある。年齢はどうしようもないが、間隔を空けずに山登りすること、ザックの重量、山プランの再検討など、あらためて考えさせられた。2018年7月19日(木)~20日(金)/2日目(朝食5時)肩ノ小屋05:30~06:15北岳3192m 06:55~07:35肩ノ小屋08:00~08:20小太郎尾根分岐 ~(草すべり分岐/右俣コース)~09:50大樺沢二俣2220m 10:00~10:30白根御池小屋(昼)11:05 ~12:55御池分岐~13:20広河原(往路同様に乗合タクシーにて芦安駐車場に戻り、日帰り温泉・白峰会館700円で2日間の汗を流して帰路へ)

  

  

  

    

 

☆フォトムービー『涼風求め北岳を歩く』http://www.digibook.net/d/4714ef5fb04f36686be94781a6774e6e/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true

 

 


やはり疲れた、第二の高峰・北岳(1)

2018年07月21日 | 

久しぶりの北岳は想定以上にキツかった。1か月以上も山登りから遠ざかっていたからか、年齢のせいか、たぶん両方だろう。4時起床で運転3時間、着いた駐車場で乗り換え予定のバス便は無いことが分かる。山梨県HPの時刻表が誤記、駐車場案内所に置かれていた時刻表も間違っていた。1時間以上待たされたのでスタートは10時近く。吊り橋を渡って広河原山荘横の道を歩き始める。少し登り、7月初めの大雨で通行止めとなっている大樺沢コースとの分岐を左に分け、白根御池のルートへ。急傾斜の道は木の根や高い段差で最初からしごかれる。樹林帯なので太陽の直射の無いことだけが救い。やっと山腹を巻く道に入り、軽い上下を経て白根御池小屋。玄関横でいただく待望の南アルプス天然水をがぶ飲み、冷たく美味しい。いよいよ小太郎尾根までの約600mの直登、草すべりと言われるだけあって歩きにくい。これで雷雨でもあれば御池小屋に戻るところだ。ここでもガスが出て、灼熱から逃れることができて何とか草すべりの上部。二俣への分岐を経て、さらにジグザグの急登で稜線上に。この後の幾つかのピーク越えの最中、草すべりの途中から予兆があった両太腿の攣りが何度もやって来る。涼風と視線に入る眺望、そしてストックに助けられて疲労困憊で肩ノ小屋に入る。その夜の空は薄い雲が流れて写真は断念、持参した三脚も使わずじまい。標高3000mの山小屋は毛布1枚で少し涼しいくらいの天然クーラー、混み合うことなく気持ちよく眠れた。2018年7月19日(木)~20日(金)/1日目(中央道甲府昭和ICから40分の無料芦安駐車場、乗合タクシー<1,100円+100円>50分で登山口)広河原1520m 09:45~10:10御池分岐~12:20白根御池小屋2230m(昼) 12:45~14:40二俣への分岐~15:20小太郎尾根分岐2850m~16:00北岳肩小屋3000m(泊/8,500円/夕食17時)

  

  

  

 


この暑い夏に雪山気分を『蒼き山嶺』

2018年07月18日 | 読書

残雪がまだ多い春の北アルプスを舞台にした山岳サスペンス。今は地元で山関係の仕事をしている元山岳遭難救助隊の主人公が下山中の雪原でひとりの男と出会う。すぐに学生時代の山岳部仲間と分かり、依頼されて白馬岳へ同行することになるが途中で公安警察に追われている身と判明。そのため白馬岳から、さらに先の雪倉岳・朝日岳を越えて栂海新道を経由、日本海をめざすという。鑓温泉から白馬鑓ヶ岳、杓子岳と急斜面の登り下りで2泊目のテント泊。新雪をラッセルしながらたどり着いた無人の頂上宿舎の翌朝、白馬山頂をめざす視界に入ってきた人影は追手ではなく、男の命を狙う別のグループ。大雪渓や白馬山頂直下からの主稜ルートへの誘い込みなど、やっとの思いで撃退。初めは男の持つ拳銃に脅されての登行が、いつしか希望する日本海へ連れて行こうと冬山と化した雪の山稜をひたすら歩む。そして高熱の男を背負いつつ北アルプスを縦走、栂海新道を歩ききり、やっとの思いで海岸線に辿り着いた。しかし正体を明かした男には、波の音も潮の匂いも。山中でもう一人、山岳部仲間の妹の登場は出来過ぎの感じもあるが物語としては面白い。それにしても、春浅き白馬三山はじめとした北アルプスと雪山登山の描写には圧倒された。この暑い夏、読んで少しはクールダウンできるかも。

           

 

 

 


幻想的なホタルの群舞を近くで

2018年07月16日 | 写真&旅

隣りの北本市にある北本自然観察公園でホタルが見られるという。数年前に志賀高原のホタル生息地・石の湯まで出かけたことがあるが、すぐ近くで見られるとは驚き。ホタル出現は曇りで風が無く、蒸し暑い夜が良いらしい。夕刻の空模様を見て自宅を出発、車で30分もかからずに着いた。本当は避けたほうがよいかもしれないが首周りに虫除けを噴射、出現エリア以外で使用するライトを持参。そして暑いが長袖、マムシもいると聞いたので足元は長靴。一人通れる分だけ空いている園入口から入り、遊歩道を15分ほど歩いて小さな流れのあるスポットに。間もなく上空を緑色の光りを発しながら1匹が飛び、それが合図だったかのように足元でいくつも点滅し始める。三脚は狭い通路沿いしか立てられず、カメラ調整する際のライト使用も避けるなど撮影条件は厳しい。でも鑑賞するには十分のエリア、夏の夜の幻想的な光景を目にしっかりと焼き付けた。

  


今だからこそ、そのメッセージを『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』

2018年07月11日 | 読書

テレビ・新聞などで切れ味良く日本史を解説する著者、書名どおり司馬遼太郎の作品を通して戦国時代以降の日本歴史および日本人の姿を読み解いていく。これまで『竜馬がゆく』は繰り返し読んだものの『坂の上の雲』は途中まで、それ以外は未読なので読書指南を受けるつもりで手にした。一番興味を得たのは織田信長ら中心に戦国時代の天下取りをイメージしていた『国盗り物語』が、その後の幕藩制から明治国家の創設、その最後の帰結として<あの戦争を起こした昭和の軍事国家>に。そして<無茶やって壊れ、形を変化させたのが、私たちの現在の社会>であり、現代を知るための源流になるという見方だ。ほかにも晩年のエッセイ『この国のかたち』の中で、敗戦に至る昭和前期を「異胎」および「鬼胎」の時代と表現するなど、数多くの作品の背後にある歴史観を紹介する。今なお戦後70余年と語り継がれる、あの八月が間もなくやって来る。タイミング良く司馬作品を読む機会につながった。

            

   


野菜畑、バテ気味かも

2018年07月08日 | 市民農園

6月中の随分と早い梅雨明けと思ったら、その戻りで雨模様の数日。この雨は西日本方面で記録的な豪雨となって多くの犠牲者、今なお行方不明者の捜索や避難所生活が続いているとのこと。早く平穏な日が戻ることを祈りたい。遠く現地の方々には申し訳ないが、ここ埼玉は平凡な県ながら自然災害には縁遠いところ。その雨も上がった。ただ天気不安定で抜けるような夏空ではなく、暑い。夕方の涼しい頃を狙って水やりと伸び始めた草取り、そして多少の収穫。第1陣のキュウリは完全に終わって、種をまいた第2陣が細々と実を付けてきた。同じく種からのズッキーニはまだ、ジャガイモ収穫後のクウシンサイももう少し。中玉トマトはこの間の雨のせいか表面の皮が割れている。今一番の元気はシソの葉、冷奴や納豆の添え物として摘まんで帰る。野菜畑も人間同様に早めにバテ気味かも。

  

  

     

 


風布川で出会いたい光景

2018年07月03日 | 写真&旅

美の山で早朝のアジサイを見ての帰り、寄り道して風布川(ふうっぷがわ)に。秩父鉄道波久礼駅前の信号を右折して荒川を渡り、風布川沿いの車幅狭い道を上流に向かう。夫婦滝の標示を探したが分からず、終点の日本の里(やまとのさと)まで行ってUターン。戻りながら川の流れをチェック、路肩スペースに車を停めて遊歩道を少しだけ歩く。小さな木の橋があるところで昨年購入のNDフィルターを使用しての撮影。ここは途中に駐車場は無く、駅か日本の里の駐車場に車を置いて歩くのがお薦め。名水百選をひと口含み、小さな流れとともに自然散策。場合によっては名前のとおり、漂う霧が風に布を引いたような光景に出会えるかもしれない。

 

 

 


梅雨明けに戸惑いながら、美の山のアジサイ

2018年07月01日 | 写真&旅

6月29日、関東甲信地方が梅雨明けしたと発表された。6月は初めてという最速の記録、梅雨の期間も23日間で1978年に並ぶ一番の短さという。梅雨の季節のアジサイをイメージしていた美の山山頂、満開と聞いて向かう。早朝の自宅出発だったので1時間少し、06:10に山頂の駐車場に着く。遠くの雲海と眼前に奥武蔵の山なみを臨む展望デッキの足元、東斜面に広がるアジサイの群生。04:26の日の出から時間経過しているので朝露は消えているが、彩りの鮮やかさはこの時刻だから。アジサイの道を歩いて今度は下から山上を眺める。そして森の中へ、約4500株という花々は季節の急ぎ足に戸惑いながらもその美しさを十分に表現していた。

  

  

  

★フォトムービー『最速の梅雨明けに…』http://www.digibook.net/d/a8d4a71f814e3428ef0a55a5807e0f2e/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true