晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

2013冬とかち、思い出の大空と大地

2013年01月28日 | 雑記

「ゆるくないっしょ」「なんもだ」「そうだべさ」「したら行くべ」懐かしい北海道弁が遠慮なく行き交う。去年は2年生の途中までの学校、今年はその後に転校して卒業した学校と2年続けて約50年ぶりの中学校の同級会へ出席の旅。覚えていただいて感激した恩師の容貌は当時とほぼ同じだが、同級生の変わりようには去年同様に驚いた。自宅に戻り、再会記念の集合写真と名簿を何度も見比べているうちに氷解するように昔のことが思い出される。変わらない広い大空と白い大地を眼に焼き付けてきた。

マイナス3度は暖かい

帯広駅前の元気なエゾシカたち

晴天も強い風で雪煙が舞う、車も路肩に舞う?  

「愛の国から幸福へ」 

時は過ぎ、つかの間の輝きも今は、気動車とホーム、わずかな線路

ホーム突端から、この先に伸びていた鉄路を思う  

日高山脈、昨夏登った幌尻岳はどのあたりだろうか

牧舎の形をした帯広空港から帰路へ

 


さすが、読ませ、考えさせる『赤猫異聞』

2013年01月25日 | 読書

似たような話をドラマで観たような気もするので、当時は実際にあったのだろう。時は明治元年暮れ、江戸の大火事で伝馬町牢屋敷の囚人たちが一時的に解き放たれる。鎮火ののちは必ず戻れと厳命され、戻れば罪一等を減じ、戻らぬときは死罪になる。ところが裁きで死罪の男二人と島流しの女一人の3人は、別の条件が付けられる。縁もゆかりも無い三人だが一蓮托生、三人のうち一人でも戻らないときは戻った者も死罪、全員が戻れば罪一等の減ではなく無罪放免、そして三人全員が戻らないときは牢役人が腹を切ることになるという。さて、どうなるか。この三人の人物と心理描写、味のある牢役人、当時の社会状況が詳細に関係者の証言という形で綴られる。作者お得意の人情味、泣かせるところ、ハラハラの場面あり、断然面白い。が、やはり最後の<「法は民の父母なり」ならば、世が乱れて法が父母の慈愛を喪うたとき、その法にたずさわる者はみずからを法と信じて、救われざる者を救わねばなりますまい>の言葉を噛みしめたい。

                  


家庭菜園もこの冬は寒い

2013年01月24日 | 市民農園

この冬の寒さで野菜の価格高騰が伝えられているが、我が家庭菜園も同様に生育が悪い。12月中旬にホウレンソウ・小松菜・春菊の種を蒔き、不織布さらに寒冷紗・ビニールのトンネルで万全の防寒対策のはずだった。しかし約40日経過してもご覧のとおり小さい。採取できるまで、あと1か月はかかりそうだ。

まだ植えているダイコンも小さい


初めてのハンギングバスケット

2013年01月23日 | 雑記

この市内にはハンギングバスケットが多く見られる。駅前、メインストリート、公共施設、そして通っている市民農園にも。これらは農園の指定管理者でもあるNPOフラワーピースとボランティアの方々の手によるものらしい。触発されて自分でも年末に作ってみた。ホームセンターで購入したバスケットの説明書に従っただけ。何とかなったみたいだが、花の選択や色の配置、植え込み方などの反省は次回作に。

  市民農園管理棟の入口  


1月、北信五岳のひとり舞台

2013年01月14日 | 写真&旅

所要で長野へ行った折りに北信五岳を眺めることができた。北志賀高原へ向かう道沿いにあるチェーン装着の場所で見晴らしが良い。手前にリンゴ畑、そして善光寺平の向こうに連山がドーンと構えている。いつもは晴れていても霞んでいることが多いが、今日は今までで一番よく見える。未踏の戸隠山と斑尾山を眼に焼き付けているうちに体が冷えきってしまった。早く温まるべく湯田中温泉に急ぎ戻った。

白い花や赤い実のなるリンゴの木も休息中で五岳のひとり舞台

せっかくなので湯田中温泉界隈を散策、湯田中駅前からの高社山

長野電鉄・湯田中駅は終着駅

ぴんしゃん湯けぶり地蔵尊の梅翁寺

「ぴんしゃんになれる」との言い伝えに首をかしげているわけでも・・・            

お寺の一角で


言葉のレイキ『光の指で触れよ』

2013年01月10日 | 読書

一言でいえば壊れかけた家族の再生ストーリーかもしれないが、ゆったり流れる大河に身をゆだねるように引き込まれた。それは静かな物言いながら、消費社会、有機農業、エネルギー問題、学校教育など、今の社会が抱えているテーマを含んでいるせいもある。そして物語の舞台に出てくるヨーロッパのコミュニティー生活の興味深さも。だが、それ以上に著者の繊細な文章が描き出す深みのある情景に溺れたのかもしれない。東北や風力発電も出てくるこの作品は震災以前に発表されたものだが、最近の新聞で氏はこう書いている。<「国土強靭化計画」というスローガンの軽さよ。(中略)言葉がコンクリートより軽くなっていいのだろうか>

         


2013初登山・初湯は蕨山へ

2013年01月09日 | 

狙いどおりの快晴、微風でここ最近では一番暖かな日。1か月半ぶりとなる今年最初の登山は奥武蔵の蕨山。初湯を兼ねて車は「さわらびの湯」に駐車、バス乗車で名郷へ。バス停から民家を通り抜け、緩やかな林道終点にある登山口に入る。暗い杉林の中、長く急な登りが尾根上に出るまで続く。そのあとは樹林の間から陽も射し込み、ロープや岩場の急斜面も問題なく、鳥首・有間山分岐から僅かで山頂・展望台へ。柔らかな陽を浴びながら、霞んでいたが浅間山や日光連山、そして大持山・武川岳・伊豆ヶ岳、僅かに顔をのぞかせる武甲山など秩父・奥武蔵の山なみをゆっくり楽しんだ。下山は長くのびる金毘羅尾根の明るい雑木林の道、温泉に浸かることだけを考えてひたすら下った。2013年1月8日(火)/(さわらびの湯~(7分)~河又名栗湖入口バス停09:31=(バス)=09:50名郷)名郷バス停320m 09:50~10:10登山道入口09:50~10:40尾根上~11:40鳥首・有間山分岐~11:45蕨山・展望台1044m(昼)12:40~13:00藤棚山~13:30大ヨケの頭~14:20金毘羅神社跡~15:00さわらびの湯250m<出会った登山者は4人/入浴:さわらびの湯(800円)、駐車は第3駐車場(温泉利用の登山者用)>

 杉林の中の急登 

  岩場・ロープ箇所

 山頂まで、あと700m 

 山頂からの大持山(左)・武川岳(右) 

手前は伊豆ヶ岳 

  ラーメンの箸忘れ、枯れ枝で

ひたすらの下山道 

*「ヤマレコ」にも掲載 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-259504.html


さきたま古墳、2013初日の出は残念

2013年01月01日 | 雑記

例年どおり、暗いうちに自宅を出て5キロ先のさきたま古墳へ初日の出ウォーキング。映画「のぼうの城」で行田の忍城を水攻めした石田三成勢が陣を張ったという丸墓山古墳に上る。残念ながら東の地平線には雲の帯がかかり、日の出は遅れて7時過ぎに。すでに天空は明るくなり、いつもの感動には程遠かった。ただ富士山はじめ周りの山々の眺望は良く、今年の山登りに思いをはせながらシャッターを押した。

さきたま古墳群

奥武蔵の山なみの向こうに富士山  

浅間山と行田市の市街地右手に忍城

関東のからっ風はあの赤城山塊から

埼玉の盟主、両神山