晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

秋野菜の畑、大根の一本立て

2021年09月28日 | 市民農園

種を蒔いて2週間め、順調に育ってきた秋野菜。今日は近々の台風予報を前に2回目の間引き。まずは大根、すでに本葉が4・5枚になったので、いよいよ1本立ちに。化成肥料を施して軽く土寄せ。これまで鳥害防止で覆っていた寒冷紗を外してあげる。葉物野菜のほうも前回に続いて間隔を広げる。そして同様に化成肥料を少々。もう1回、最後の間引きは10日後くらいになるだろうか。そして苗からのブロッコリー、追肥は来週の予定だが、こちらもまずまずの成長ぶり。葉物野菜のうち元気が良いのは水菜で一番最初の収穫になりそうだ。そろそろ鍋が恋しくなる季節にぴったり。この後の天候、特に台風の影響があまり無いように願いたい。

    

    

 


棒ノ折山、赤布に感謝の北東コースで下山

2021年09月21日 | 

まだ治りきらない右膝のリハビリ兼ねた軽登山は2年ぶりの奥武蔵・棒ノ折山。そして今回は「ヤマレコ」で見つけた北東尾根(通称?)で下ることが、もうひとつの目的。沢筋の白谷沢登山道はひんやりとして半袖では寒いくらい。ところどころ石や木の根の急なところもある杉林の道をしばらく進むと藤懸の滝。間もなく眼下にあった沢が足元近くになり、左右の岸壁が迫る第一ゴルジュ。ここで、いつもの写真タイムの後に歩きを再開。水流を渡り、ダブルストックを右手に岩肌を3点確保で越えていく。続いての第二ゴルジュを抜け、鎖の石段を登り切って白孔雀ノ滝。この後は沢に沿って緩やかに進んで林道に、ここで一息入れる。山腹を巻いて岩茸岩、木段と木の根の急登し権治入峠、引き続き植林の中を登り切ると青空の山頂着。ゆっくり休んで、いよいよ初めて下る道は『山と高原地図』に記載無く、「ヤマケイオンライン」で入手した地図の破線。「ヤマレコ」の情報、さらに朝の出発時にそのコースを下ってきた人からの「右へ右へと下ること、左手に行くと迷子になる」というアドバイスを頭に刻んで出発。長尾ノ丸、蕎麦粒山方面への道を進んですぐ、右手に下る踏み跡を見つける。倒木で通らないようにしているがこれだろう。すぐの急下降は粘土質で滑りやすく、ストックでブレーキをかけ、踏み跡をチェックしながら。間もなく右手に張られたネットに沿って進み、林道をまたいで再び樹林の道。木株に石を積んだケルン状の目印が棒八の頭のようだ。ここからの後半部分、ネットも無くなった。ヤマレコでは左手に<広い尾根が見えて進みやすく、コース最大の迷いどころ>とあった。足元の踏み跡、前方の左右に目を配り、赤い布を探しながら相変わらずの急傾斜の道を下る。枯れ枝で通せん棒のところを右折、その後にやはり紛らわしいところがあった。10mほど進んで誤りに気づいて戻ると右手の先に赤い布。しばらくして眼下の樹間越しにエメラルド色の名栗湖が見え、やっと安堵。最後も落っこちそうな狭い道を下って湖周回の道路に降り立った。山頂から1:10程度の予定が1:30強かかった。白谷沢登山口近くに駐車の際、往路を下山したくない時はこのルートもありだ。人が多い日や春・秋など膝を治してまた歩いてみたい。2021年9月21日(火)/(登山口近く、5台程度の駐車スペースに2台目で停める)白谷沢登山口330m 08:00~08:40第一ゴルジュ(写真タイム)09:05~09:35林道09:45~10:00岩茸石720m~10:20権治入峠895m~10:40棒ノ折山969m 11:05~(北東尾根コース)~11:35林道~11:45棒八の頭706m 11:50~12:40白谷沢登山口<白谷沢の登りと山頂では20人くらい、下山コースでは誰とも会わず。さわらびの湯800円(JAF割引100円はスマホ会員証でも可だったことに後で気づく)。入浴後に向かった所沢・角川武蔵野ミュージアム、目的の水盤の景色は点検中で見られず2時間以上の時間を無駄にした>

    

    

    

    

    

 


秋野菜、無事に発芽

2021年09月20日 | 市民農園

種を蒔いてから僅か数日。雨降りの効果か全ての秋野菜が発芽した。早速、第1回の間引きをせねば。大根は2本に、小松菜、チンゲンサイ、水菜、赤かぶは込み入ってるところを適当に抜く。やや発芽が悪い春菊、ホウレンソウはもう少し様子見。大根は寒冷紗で覆い、葉物野菜には引き続き不織布をべた掛けに。水をあげて今日は終了。あとは暫く、花の咲いたニラに監視役をお任せ。と言いたいところだが好天が続く予報だ。水やりと次の間引きで畑通いが続きそうだ。

    

 

 


秋への助走、まずは彩りから

2021年09月19日 | 雑記

心配された台風の影響それほど無く通り去り、晴れ上がった日曜日。陽射しは強いものの風の爽やかさに誘われて近くを散歩。先日の荒川河川敷ではまだ早かったコスモスが気持ち良さそうに揺れる。そのまま、さきたま緑道に足を向けると前日の雨風に落ち葉が散乱。水たまりに映る景色に見上げると樹々の紅葉が始まっている。遊歩道沿いに咲く真っ赤な一列のヒガンバナ。気が付けば、あと10日ほどで10月に。夏から秋への季節の助走、まずはその彩りをゆっくりと楽しみたい。

     

         

 


吹上の荒川堤は秋へ準備中

2021年09月15日 | ひな人形と花のまち

市内吹上の荒川は時々足を向ける撮影スポット。日本一長い水管橋が架かり、遠くに富士山や秩父、赤城の山なみ、土手や河川敷では春・秋に季節の花が咲く。移り変わる旬の景色は真向法先輩であるAさんに聞くのが一番早い。何しろ、台風以外の毎日、ほぼ365日ここを歩いているお方だ。今回もヒガンバナが咲いていると教えていただいたので早速行ってみた。すぐに真っ赤な花の一群を発見、久しぶりの青空に向かって背伸びしている。土手以外の河川敷にも点在、合わせて咲き始めたばかりのコスモスが目に入る。中止となったが、来月のコスモスフェスティバルにむけて種蒔きされた花畑。土手から降りて観察、もう見ごろに近い黄色の花はキバナコスモスだろうか。これからのピンクや白のコスモスも10月に入れば見事に競い合いそう。まだ元気な夏雲を目に収めて帰ったが夕景が気になって、もう一度荒川土手に。出番が少なかったこの夏を惜しむかのように沈む夕陽が雄叫びを上げ、雲と遊んでいた。秋は近い。

    

    

    

 


秋野菜づくり、まとめてスタート

2021年09月14日 | 市民農園

野菜づくりの新天地に移って2週間、雨模様が続いて柔らかな土との悪戦苦闘。草取り、畑の耕し、苦土石灰・堆肥・化成肥料など、やっと終えた。”大根十耕”と言われるが今回は7回ぐらいの耕しで勘弁してもらう。ペットボトルの底で窪みを作って、大根の種を3粒づつ蒔く。保湿と芽が出た後の鳥害防止を兼ね、寒冷紗で覆う。11月に玉ねぎを植え付けする区画には、防草のため銀マルチをかぶせる。そして葉物野菜の区画に春菊、小松菜、ホウレンソウ、チンゲンサイ、水菜の種を。もう一列の狭い区画には赤かぶの種、そしてブロッコリーの苗を5本植えて寒冷紗でカバー。最後、からし菜を長ネギ隣の余っていた小さなスペースに蒔く。それぞれに不織布をかけ、たっぷりの散水で終了。今日のまとめてスタートの作業時間は4時間近く、疲れた。あとは晴れと雨の日が交互に続いてほしい。まずは無事に発芽することを祈って、自宅でビールを。

           

   


自分はどの山になるのか『帰れない山』

2021年09月12日 | 読書

都会の少年が夏になると訪れていたイタリア北部、モンテ・ローザ山麓。そこでの日々が今の大人に至るまで心の奥底に大きく占める。寡黙で山に厳しい父との関係、自然を好むものの父とは距離をおく母との生活、ぎこちない出会いから無二の友となる地元少年との交流。そうした回想が静かに、丁寧に描かれる。背景にはアルプスの山々や氷河・流れ下る川、山上の池、空に浮かぶ雲、そよぐ風、足元の草花、牧場の羊たち。移ろう四季の中で読み手がそこに佇んでいるような気持ちさえ覚える。時とともに成長してゆく主人公、登場人物との関係にも微妙な空気と変化、それでも変わらぬもの。格別に語られることはないが、聳える「山」の大きな存在。心揺さぶれながらたどり着いた終わりの一文。<人生にはときに帰れない山がある>にしばし考えさせられ、読後の余韻に浸った。なお、この作品は世界39の言語で翻訳されている国際的ベストセラーとのこと。日本語訳者のイタリア語読解の労もさることながら、居住しているという奥武蔵の自然風景との対話も随所に投影されているのではと感じた。そして、忘れかけていた10年前のスイス旅行の思い出。ツェルマットから登山電車で向かい、ゴルナーグラート駅を降りて眺めたマッターホルン、その反対側に雪のモンテ・ローザ山塊4634m。この向こう側が物語の舞台だったとは感慨深い。

         

    


早すぎるヒガンバナ、今年の秋は

2021年09月07日 | 写真&旅

お隣の吉見町・さくら堤公園に咲くヒガンバナ。来週あたりに行くつもりが見ごろはもう過ぎているという。いつも山の情報でお世話になっているヤマレコでの話。今日は久しぶりに天気が良さそうと、急ぎ向かうことにした。6時過ぎの現地はカメラを手にした人が2・3人、花のほうへ近づいてみると情報どおり。駐車場から一番近く、いつもは朱色のカーペットを敷いたような堤一帯は殆ど枯れている。あきらめてサイクリングロードを南へ少し歩いて、もうひとつの群生。ここも状況はほぼ同じだが、まだ咲き残っている朱色や薄黄色、ピンクの数輪を撮る。堤全体を遠くまでヒガンバナで見事に彩る例年の景色は残念。2週間くらい早い8月の下旬にはピークを迎えたようだ。今年は梅雨明けが早く、お盆の時期に予想外の長雨だった。こうした天候の影響なのだろうか。そして9月に入って1週間、早々と秋の長雨のような空模様。今年の秋は早まるのか、紅葉の見ごろ時期とその色づき具合は。そんなことを思い巡らせながら早々と帰路についた。

       

    

 


パラリンピックのメダルに

2021年09月03日 | 雑記

パラリンピックが間もなく終了する。コロナの感染急拡大、医療崩壊のニュースが飛び交う中での開催。複雑な心境を抱えながらも先のオリンピックとは異なる感動。片腕、あるいは両腕無くとも力泳する選手、伴走者と息を合わせて走り抜ける視覚障害者、鍛え抜いた上半身と車椅子をパワフルに駆使するバスケやラグビー、ほかにも義足や義手、知的障害者の競技など目を見張る活躍を多く見た。力と技以上に、伝わってくる努力と挑戦心に拍手を送りたい。そして勝者に与えられるメダルにも注視してきた。実はこのメダル、デザイン考案者が知人の娘さんと知らされたからだ。メダルの表面には東京2020の点字表記、裏面は扇の要から放射状に生命力として花・木・水など日本の自然を凹凸で加工。加えて、側面には金・銀・銅の違いを施すなど「日本らしさと誰でも手に取って分かるデザイン」を意図したという。それが見事に体現されており、パラリンピックの「多様性」「共生」というテーマにも重なり合う。一方、私たちの社会を見渡したときに障害者への偏見や差別、生活の不自由が数多く残されているのではないか。一握りのパラアスリート活躍の称賛に終わらず、身近な現実にも目を向けていきたい。このメダルに、そう語りかけられたような気がする。

<写真は「TOKYO2020(パラリンピック)」HPより)

 

 




コロナ禍の今にも『護られなかった者たちへ』

2021年09月02日 | 読書

社会派ミステリーとでも言おうか。粘着テープで巻かれ、食べ物や水分を与えられずに死んだと思われる事件が2件続けて発生する。なぜ、餓死、衰弱死という犯行手段を選んだのか。所持金は手を付けられずに残されたまま。考えられる怨恨説も被害者二人の評判は良く、犯行目的も不可解。その謎を追う刑事と刑務所から仮出所したばかりの男のストーリーが交錯する。舞台は震災後の東北の地、背景として浮上してくるのは国による生活保護利用の抑制政策。窓口における申請切り捨ての実態が生々しく描写される。以前、マスコミでも何度か報じられた電気・水道などの停止による悲惨な事例を思い出す。その後も物価下落などを理由に生活保護費の切り下げも行なわれてきた。親族への扶養義務の照会など、運用の改善はされていると言われる。だが、これも“自助”最優先の現政権のこと、内実はあまり変わっていないかもしれない。物語は、頼みの福祉行政から切り棄てられた老女の死に関わる最後の一人に向かっての終章へ。息詰まるシーン、予想外の展開に読み応え十分。護ろうとした人、護れなかった人、最後の数行にある言葉は今のコロナ禍にも重く響く。