晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

今年さいごの市民農園で

2024年12月30日 | 市民農園

いよいよ今年もあと1日となった。市民農園で野菜くずや放置していた支柱の後片付け、整理をする。次に、暑い秋から急激な冬入り、少雨のせいか大きくならなかった野菜類。ダイコン、赤かぶ、ブロッコリーの収穫を。同様に小ぶりなレタス、チンゲンサイ、ホウレンソウも。遅く種を蒔き、寒冷紗や不織布で覆っている葉物野菜類は小さなまま。3か月予報によると1月は例年より寒く、2月は平年並み、3月は暖かいとか。早めの春到来に期待してみるか。玉ねぎの追肥、畑の土起しは年明けに。雨の影響はあまり記憶に無いが、暑さ寒さの気候変動を畑で実感した今年。それでも頑張り、食卓を飾ってくれた野菜たちに感謝。来年は野菜に、そして人にもやさしい天候を望みたい。

    

 


今、この時も!『ガザからの報告 現地で何が起きているのか』

2024年12月28日 | 読書

今年もあとわずか、テレビでは迎える正月準備の様子を映し出している。一方、昨年秋から続くガザの悲劇は終息の兆しが見えないまま2年目を越えようとしている。その連日の報道でも<ガザ住民の一人ひとりの日常生活と生の声伝わってこない>と、現地ジャーナリストのレポートを通して真の姿を伝える。今のパレスチナ社会では、住民の人的な喪失や建物の破壊以上にモラルの崩壊が起きている。ガザには木製の電柱が無いという。それを切って料理を作る薪にするためだ。窃盗の犯罪が蔓延、病院に置かれた遺体からのスマホや財布、靴さえも持ち去られる。そうした倫理とモラルの問題は、攻撃が終わっても未来に深刻な影響を与えるのではと危惧する。避難生活についても、雨が降るとテントの中が水浸しとなり、下水の水も入り込むので感染症と病気が心配。何も持たずに避難してきた子どもたちのために服が必要、食べ物を与えられない、飢餓の状態で息子を殺されたくない。子どもたちのためにも支援をと住民が訴える。そして怒りは、<未曾有の殺戮と破壊、屈辱を強いているのはイスラエル>だが、その引き金を引いたとしてハマスへも向いている。今回の契機となった昨年10月のイスラエルへの「越境攻撃」は「抵抗運動」ではない。イスラエルの占領だけでなく、ハマスの強権支配と暴走にも苦しんできた、と全てではないものの民衆の声も紹介する。確かに難しい問題だ。イスラエルが続けてきた「植民地主義支配・占領」を見過ごせと言うのか、「天井の無い監獄」と言われるガザの生活を受忍しなければならないのか。最後に著者は強く言う<「停戦」の実現が第一歩、ガザ住民の“生きる基盤”の再興、真の「ガザの解放」>さらに、<今の「ジェノサイドからの解放」でなく、問題の根源である「占領からの解放」がない限り、ガザの問題は終わらない>と。自分もそう思う。4万5千人を越えているガザ・パレスチナの犠牲者の7割が女性と子どもという。今朝の新聞で「冬の厳しい寒さで乳児3人が死亡―地中海沿岸の砂の上で避難のテント生活、気温の大幅な低下にも毛布が十分になく」と新たに「イスラエル軍による攻撃で38人が死亡」。もう、一刻の猶予もならない一日も早い停戦を。

    

(下記2枚の写真は本書より転載)

   

      (「パレスチナ子どものキャンペーン」支援募金のチラシ)   

    

                


防犯とXmasコンサート

2024年12月27日 | 雑記

クリスマスの日に防犯の仲間とXmasコンサートに出かけた。男同士でまったく色気ないが、防犯講習会の2部として企画されたイベントの話。その前の1部では、県内や当地における犯罪情報、特に住居侵入盗や自転車盗など生活に身近な犯罪の増加とともに住民の意識次第で減らせること。最近多発している闇バイト強盗事件に関する話などに耳を傾けた。あらためて、一人ひとりの防犯意識と目に見える活動の防犯パトロールが犯罪抑止につながることを再認識した。埼玉県警音楽隊の奏者も兼ねる女性の丁寧な曲の紹介で「赤鼻のトナカイ」から始まって、なつかしの「警察ドラマ・メロディー」、アンコールの「そりすべり」までの10曲。吹奏楽の高らかなひびきに酔いしれたクリスマスだった。そしてこれも忘れずに、警察に相談ごとがあった場合の電話番号は「#9110」。

     

 


冬至過ぎて少しづつ明るい夕方に

2024年12月22日 | 雑記

昨日の冬至を境に昼間の時間が少しづつ長くなってくる。日没時間が日ごとに1分程度遅くなる。逆に日の出の時間は年明けの1月8日まで秒単位ながら遅くなるので僅かな日の長さ。ただ、冬至の日没時間16:32が元旦には16:39となってだんだん夕刻が明るく感じられるのはいいことだ。その元旦の初日の出は5時52分、今年はどこで見ることにしょうか。

 


登り納めは破風山から水潜寺

2024年12月20日 | 

強い寒気が南下中でこの冬一番の寒さ。だがこの先、天気予報によると年内は同じようなものらしい。ということで、日中の気温に期待しての遅いスタート。いつもどおり、民家倉庫脇の斜面を登って明るい日差しの風戸集落。車道を進んで、最奥の民家横から本格的な登山道に入る。途中でひと息入れたので前原尾根分岐では休まず、右折して通過。やや傾斜の道を2度ほど短く登って広い雑木の尾根道に。薄い雲が流れる冬空からの柔らかな陽、前方には山頂部も見える。このコース一番好きな気持ち良いプロムナードだ。続いて木段の道をひと登りで猿岩、木の葉が落ちて顔が分かりやすい。暖かい甘酒をひと口、さらに登り進んで南尾根の小広場から東屋に出る。右手のやせた尾根道わずかで破風山(はっぷさん)の山頂に着く。変わらぬ眺望は右奥の両神山から正面の武甲山など周囲の山なみ、眼下の秩父市街。昼食にはまだ早いので腰を上げ、下山コースの札立峠に向かって急下降。峠から水潜寺へ向かう樹林の下り道は巡礼古道。陽も届かず、夏は涼しいが冬場は寒い。急ぎ、大きなジグザグ、そして枯れた沢道を進んでお寺に着いた。最近知ったことだが、この水潜寺は秩父札所34ヵ所目の最後というだけでなく、西国・坂東も合わせた百観音巡りの結願寺でもある。そのお守りを有難く頂き、今年最後の無事登山お礼と忘れることなく来年のお願いも。この時期としては好天といえる一日、今年15回目の山歩きを終えた。さて、ペースが落ちてきたが来年の山計画も意欲的に、そして慎重に検討始めようか。(帰路の駐車場までの車道が白いのは凍結防止の塩化ナトリウム剤。先日のテレビで、冬道を走行した後は腐食を防ぐために下回りの洗車を念入りに、を思い出した)2024年12月20日(金)晴れ/(満願の湯駐車場)駐車場09:30~(温泉スタンド近くの登山口・風戸集落・登山道)~10:20前原尾根分岐~10:40猿岩10:50~11:05破風山626m 11:20~11:30札立峠~(関東ふれあいの道・巡礼古道)~12:05水潜寺12:20~(風戸入口)~12:50駐車場<下山後は満願の湯(900円JAF割引▲50円)を利用>

    

    

     

 

 

 


眠っている差別ないか『「コーダ」のぼくが見る世界』

2024年12月18日 | 読書

この本を読むまではよく知らなかった「コーダ」という言葉。「Children of Deaf Adults」の頭文字(CODA)から取った<「耳が聴こえない、あるいは聴こえにくい親のもとで育った、聴こえる子どもたち」を意味する>。そのコーダ当事者の幼少期から現在に至る心の葛藤や周囲の眼差し、社会の差別、偏見に対して数多く綴り、問題提起する。例えば、聴こえない親への「通訳」として子ども時代に背負う役割。電話や来客への対応、役所や病院への付き添いなどだ。そのこと自体は嫌ではなかったが、大人の話が理解できない、うまく通訳できなかったことに自分を責めたこと。また、手話が上手でなかった著者はじめ、親とのコミュニケーションの取り方。「自分の耳も聞こえなければよかったのに」という複雑な思いを抱えるコーダも少なくないという。そして今の社会、不便さや不平等は子どもの頃に比べ解消しているものの<聴者の中に眠っている差別>の存在。安全性を担保できないとして乗り物や遊戯施設の利用制限が少なくない。進歩するテクノロジーの活用など図ろうとする前に<自分たちにかかる負担を想像して、諦めていないだろうか?>と問う。同様にサポートする製品開発の企業などにも当事者の声をもっと聴いてほしいとも。読み終えて「コーダ」の存在とともに、強く心に残った著者の言葉がある。障害への配慮に「優遇するのか」という反論を受けるが、「特別扱い」を願っているのではなく、<「同じように生きていきたい」という公平性>であり、<他の人々が当たり前のように利用できているものを同じように利用したいと言っているだけ><人として生きる上での「権利の尊重」でしかない>と。しっかりと耳に残したい。

      


赤城おろしの市民農園

2024年12月14日 | 市民農園

この冬一番の寒気が南下中。晴天続く当地にも本格的な冬がやって来た。市民農園から望む赤城山方面は分厚い雲。その方角からの北風が連日のように吹く。寒さのせいか成長がストップしてしまったような野菜たち。大きくならないブロッコリーの日焼けが心配だ。白菜のように葉で包み込んでいる人もいるので、一部だけ試してみる。赤カブもまだ小さいが硬くなるのも困るので近いうちに取ることにしよう。小松菜、チンゲンサイなどの葉物野菜には寒さ対策で寒冷紗のトンネル掛けを。今日の収穫は春菊、ホウレンソウ、レタスをそれぞれ少々。赤城おろしに追い立てられるように車に戻った。

 

        

     

 


秋色フィナーレは黄金色の大イチョウ

2024年12月12日 | 写真&旅

車で50分、東松山市の正法寺は岩殿観音の呼び名で親しまれる坂東三十三観音の第十番札所。この時季は何と言っても樹齢700年以上といわれる大イチョウ。最近は見ごろを外すことが多かったが、今回はどんぴしゃり。山門の階段を上がって境内に進むと輝く大樹が目に入る。近づくと迫力のある根の張り具合、支える力強さに納得。見上げれば”日本一”と声をかけたくなる黄金色の晴れ姿。赤モミジも終わりを迎え、冬の冷気に包まれる舞台で見事なフィナーレを観た。

     

  

             

      

2024 秋フィナーレの大銀杏

 


さきたま緑道でキャンドルナイトのひととき

2024年12月08日 | ひな人形と花のまち

つい最近まで秋色に染まっていた木の葉もすっかり散って、寂しくなった「さきたま緑道」。絶好のタイミングで”緑道を彩るキャンドルの温もり”を、とキャンドルナイトが開催された。夕闇が迫る頃、多数のカラフルなライトが灯された緑道の入り口エリア。華やかな雰囲気に三々五々集まってくる家族連れやグループ。それぞれが冬夜のひとときを楽しんでいた。帰路、その余韻で撮った17号をまたぐ陸橋からのヘッドライト・テールライト。12月は駆け足で過ぎてゆく。

    

    


終演近づく北鴻巣の紅葉

2024年12月06日 | ひな人形と花のまち

11月から最近までの県内の紅葉名所めぐりも終わりのとき。地元の北鴻巣駅周辺の三つの公園を歩いてみた。東口の赤見台近隣公園では落ち葉を敷き詰めた頭上に大きな赤モミジが元気。威勢のよい枝ぶりの黄葉も午後の陽射しに輝く。駅近くの赤見台中央公園でも赤と黄色が彩りを競い合う。そして駅西口のすみれ野中央公園では黄葉が澄んだ青空にまぶしく光る。それぞれ着飾りの葉を落とし始め、足元から聞こえて来る冬のささやき。寒気が日本列島を南下中、短いと言われる今年の秋はためらいがちに去ってゆく。

    

    

    

 


ようやくダイコンの収穫

2024年12月04日 | 市民農園

市民農園の畑で育てている秋冬野菜の主役のダイコン。例年より太さ、大きさに見劣りするが見切りをつけて収穫することにした。周辺の区画のダイコンも同じようだから止む得ないか。9月中旬の種まきから最近までの気候と関係はあるのだろうか。最初は寒い雨が多かったものの、その後は季節外れの陽気が続いた今年の秋。細身のダイコン三分の二ほどには土を被せて残した。間もなく冬らしい寒さがやって来るとの予報。もう成長は難しいと思うが冷たい北風にも耐えてほしい。

 

 


あふれる彩り、紅葉ピークの嵐山渓谷

2024年12月03日 | 写真&旅

流れる槻川の渓谷と周囲の景観が京都の嵐山に似ているので武蔵嵐山と名付けられ、町の名前も嵐山(らんざん)町に。その嵐山渓谷の紅葉は遅れて今がピーク。平日ながら9時過ぎの無料駐車場、その近くの路肩スペースも含めてほぼ満車。まずは林の中の遊歩道をしばらく歩いて開けた嵐山展望台へ。赤や黄色のあふれる彩りに迎えられた。続くモミジのトンネル、大平山の山頂を眺めたりしながらススキの野原まで進んでユータン。下流側の飛び石まで足を伸ばす。3時間近く、たぶん今年最後となる紅葉散策を楽しんだ。

    

    

    

 


さきたま緑道の秋色も最後の輝き

2024年12月01日 | ひな人形と花のまち

12月に入ったというのに去りがたいのか暖かな秋がまだ続いている。確かに朝夕はヒンヤリした空気に初冬らしさも感じるが、風の無い昼間は小春日和の気持ち良さ。そろそろ紅葉も最後のさきたま緑道を歩く。汗ばんできたので防寒着を手に、赤や黄色の彩りを探す。陽に輝く木の葉は真っ青な空に映えてまぶしい。今週末にはキャンドルライトのイベントがあると聞く。落ち葉と静寂の景色に移り変わる時季はもう間もなく。