新聞で見かけて気になっていた熊谷駅の階段アート、朝一番の電車で出かけた。早朝の理由は通勤時間帯や日中は階段利用者で目的の絵が見えないのでは。それに利用者が多くなるとスカート姿の女性も増え、階段下から撮っていると怪しまれなるのではないかなどと考えたからだ。結果的にはその二つとも無用の心配だった。併設のエスカレーター利用が圧倒的に多く、階段を歩く人が少ない。また上方に伸びる階段なので屈まなくとも全体の絵が写せるのだ。正面口は「金魚とスイカ」、そして南口の「空のくじら」ともに原画は、応募により選ばれた市内女子高校生の見事な作品。視覚的に暑さを和らげようと7年目となる「涼しさ体験アート事業」とのこと。確かに、佇んで眺めているだけで涼風が吹き抜けていくような感じがする。だが先週来、梅雨に戻ったかのような天候、涼を呼ぶこの階段が本領を発揮する暑い夏空が戻ってほしい。