晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

山村の先にひっそりと横隅山

2020年01月30日 | 

1月とは思えぬ暖かな予報で絶好の山日和。だが2日後に長野・北志賀までの雪道を含むロングドライブの予定。近場を検討し、今まで気になりながら機会の無かった横隅山(よこがいさん)へ行くことに。目立たぬ北秩父の山域にあり、地形図に山名もない寂峰だが“美しい雑木林の広がりは天国のよう”とガイドブックにある。寄居あたりからの濃い霧の中を車で120、帰りに入浴する満願の湯に駐車。乗り換えするバス停をなんとか見つけ無事に乗車。何せ朝夕でも1時間おきのバス便。歩くとなると130、それも交通量が多いアスファルト路の狭い路肩。ともかく10分強の乗車でバスを降りる。いろは橋を左折、登山者用駐車場を左目に民家が点在する車道をしばし歩く。霧も消え、見上げる青空と道ばたのロウバイが鮮やか。ようやく登山口に着き、ここで初めて標示板にお目にかかる。山道は沢沿いの植林の中を徐々に高度を上げて行く。尾根上の平沢峠はその標示は無いが、右折ポイントなのでそうと理解して進む。杉林から雑木林に変わり“天国”とまではいかないが気持ちの良い景色になる。少し下って登り返し、近づいてきた車道の横をさらに登り詰めて本尾根に。眼下に神川町方面の街並みを見てひと息の後、右折の道を進む。右手に秩父盆地が見え隠れし、すぐに頂上。樹林越しに雪を被った浅間山や上越の山々、赤城山、日光連山など眺める。陽が入らず寒いので休むことなく下山。帰りは平沢峠まで戻り、住居野峠へ出て更木バス停に向かうつもりでいたが変更する。予定より早いためバス時間が中途半端となるためだ。春のような陽を浴びながら往路をゆっくり歩く。ひっそりと確かに地味目の山だった。2020年1月30()(満願の湯より徒歩15分・根古屋橋からの皆野町営バス190円を往復利用/往08310843/復12051217いろは橋折り返し場バス停0845~(いろは橋)~0915車道終点・登山口09250945平沢峠09501015横隅山594m 1025~平沢峠10:45~林道終点・登山口11001125いろは橋折り返し場バス停<山中で出会った人は3組5人。往復登山の場合はいろは橋近くの無料駐車場が便利。「満願の湯」で入浴850円、昨年12月利用時には無かった割引券(昨秋の値上げ相当額)を今回もらった>

  

   

 

   

 

    

 

    


写真コンテスト、次はベストショットで

2020年01月29日 | 写真&旅

郷里のセンバツ高校野球ダブル出場に続くうれしい知らせ。写真コンテスト入選の通知が届いたのだ。昨年秋の締め切り直前にダメもとで応募、すっかり忘れていた。県内を撮影地とした地域のコンテストであり、なおかつ特選とか上位入賞ではなく、ただの入選。だからそう自慢できることではないが、苦心して撮ったものには間違いないので素直にうれしい。2月下旬の表彰式には参加できないが、その頃に新聞発表もあるとのことだ。フォトコンはそれなりに勉強しているつもりの写真の上達度をみてもらうよいチャンス。全国版以外に県内でもいくつかある。身近な自然や風景、イベントなどにもっと目を向け、次回はベストショットで上をめざしたい。

 


選抜高校野球、北海道十勝から2校出場!

2020年01月25日 | 雑記

高校野球シーズンの先陣を切るセンバツの出場32校が決定。嬉しいことに郷里北海道の十勝から2校も出ることになった。白樺学園は昨秋の北海道大会で優勝しており順当な選出、もう1校は21世紀枠3校に全国9候補の中から帯広農業高校が選ばれたのだ。同一地域での2校目は難しいと思われたが、日々の農業実習など練習環境を乗り越えての秋季大会4強入りが評価されたようだ。この2校は十勝で過ごした中学・高校時代の記憶の片隅にある。白樺学園は高校受験の際に実力を試す友人らとともに特待生入試を受けたところ。帯広農業高校は昨年のNHK朝ドラ『なつぞら』で主役が通った「十勝農業高校」のモデル校であり、ドラマでは「勝農」(かちのう)と呼んでいた。同級生が入学した当時、今の校名になっていたはずだがそう言っていたような気がする。地元の風景とともにドラマを半年間、懐かしく観させてもらった。両校とも選抜初出場、70年以上も出場のない母校に代わって甲子園での活躍を期待したい。

 (下:朝日新聞2020年1月25日記事)

 

<帯広農業高校の感動のYouTube(部活ピーポーさん)を見つけた。昨夏の北北海道大会で流した涙を1・2年生が受け継いで今回のセンバツ甲子園出場の夢につないだ。”泣くな!”前を進もう。>


那須与一の章で、その美学を納得『平家物語を読む』

2020年01月24日 | 読書

2年にわたって受講してきた中世文学講座『平家物語を読む』は「壇ノ浦、滅びゆく平氏」のサブタイトルでいよいよ最終期に。その2回目「那須与一」、CDによる格調高い朗読を耳に入れながら、目で原文を追う。途中、古典特有の言葉遣いや物語の押さえどころなどの解説が入って状況、情景を理解する。この読み解きで心に留まったのは2か所。与一が思わず目をふさいで祈る場面では、失敗は許されないと覚えある故郷の神々に念じる若干二十歳ばかりの与一。その心中はいかばかりかと、つい感情移入してしまう。もう一つは見事に射抜いた扇が空に舞い、落下して海に漂う場面。紅と金色の扇の行方には夕闇せまる空、輝く夕陽、青い海、白い波。そよぐ春風さえも色を想像させる彩りあふれた描写に感服。さぞや盲目の琵琶法師も苦心して語り聞かせたのではと思ってしまう。そして後で読んだ配布資料の『古典講読 平家物語』により、さらに物語の奥深さを知ることになった。著者・梶原正昭氏は五つの段落による読み方指南とともに各場面の描き方、捉えどころを分かりやすく解説。読み手を引き付ける巧みな導入部、平家側の行動の謎解き、当日の気象条件の考察や与一苦悩の聞かせどころなど。そして両軍大歓声で終わる結末までの読み解きには頷くばかり。加えて文中で『古典への慕情』(石田吉貞氏著)の言葉を紹介。そこにはシェイクスピアに並ぶ日本の古典は『平家物語』であるとし、その中でも「那須与一」の物語を第一にあげている。<燦爛としたさびきわまった美しさのなかに、人間の悲しさ、存在の悲しさを>をみると。まさに深読みもここに極まれり、である。この資料を提供いただいた川上講師に感謝。と同時に後日の朝日新聞『天声人語』に掲載の<(高校国語が実用的な「論理国語」と文学・詩歌の「文学国語」に分かれて選択になる)心が揺さぶられる文学や評論に出会う機会が、減ってしまうことはないだろうか>の杞憂をあらためて感じてしまう。

             

      

 

 


過去ではなく今を生きた『ある男』

2020年01月18日 | 読書

興味をそそられた本のタイトル。この男とは、事故で亡くなった夫が別人であったという女性からの依頼で弁護士が探す人物のこと。本当の名前は。なぜ名前を変える必要があったのか。女性と結婚するまで、どのような過去をたどって生きてきたのか。名乗っていた名前の人物は今どうしているのか、今の名前は。警察も本格的に動こうとしない雲をつかむような難解な話。だが、ある裁判の記録を目にしたことから絡まった糸をほぐすように真相に近づいていく。それはサスペンスの様相を呈しながらも、関わる多くの人間の境遇や生き方、家族関係などの深部にも入り込んでゆく。そこには弁護士自身も例外ではなく織り込まれる。関東大震災や在日朝鮮人、死刑制度などの重いテーマや社会的問題も考えさせながら真実が明らかに。その労力と同様に読み終えるのに時間がかかった。だが女性と子供に安らぎの時間が戻って安堵。気になるのは弁護士のこれから。それは読者の想像に任せようとしたのか、考え込んだ終え方である。

                 

 

 


今年最初の畑作業は寒起こし

2020年01月16日 | 市民農園

紹興酒の酔いがまだ少し残っている。昨夜は古くからの仲間20人近くと東京の中華料理店で新年会。帰路の地下鉄の乗り換えや混雑する電車のことなど考えて加減していた酒の量。結局は気分良く、相当飲んでしまった。今日は年明けから気になっていた畑の寒起こし。畑の土を掘り起こして寒風にさらし、病原菌や害虫の卵を減らすとともに柔らかな土にする作業だ。残っていたダイコンを全て抜き、スコップを深く入れる。土は例年と比べると、それほど固くはないがそれでも結構な力がいる。休みながらの小一時間、葉物野菜の種を蒔く区画の整地も終えてやっと完了。12月に蒔いた小松菜・サニーレタスの出来具合をチエック、ダイコンを両手に帰ることに。汗ばんだ首筋に北風が容赦なく冷たい。今年最初の本格的な畑仕事で酔いは消えたが、風邪には注意せねばと急ぎ車に戻った。

   

 

 

   

 


初登山はロウバイ咲く宝登山へ

2020年01月10日 | 

前夜からの強風が明け方近くも雨戸を揺するので延期と決めた宝登山。起床して天気予報をチェックすると風は弱くなり、暖かくなるとのこと。それでは行こうと急遽出発することに。出発が遅くなったので山麓からの往復とする。広い山麓の駐車場は遮るものなく、まだ風が強い。関係車両だけが通る広い砂利道、カーブを何度か曲がりながら緩やかに登る。幸い風が当たらず、柔らかな陽射しは小春日和のよう。最後のカーブでショートカットの山道を上がると小動物園手前が通行止め。去年の台風被害がまだ残っているようだ。帰りに分かったがカットせずに直進すると山頂に向かう山道への誘導表示があった。宝登山神社奥社への階段を登り、参拝して山頂へ。いつもどおり秩父盆地を見渡す大展望が見事だ。右手の二子山・両神山から左手へ武甲山・奥武蔵の山なみ、右手前には先月登った破風山も見える。そして周囲一帯にはまだ蕾の寒桜と3.4分咲きながらロウバイの花が広がる。まだ西ロウバイ園が中心だが、真っ青な冬空にその黄色が鮮やか。風をよけ陽の当たる斜面でしばし早春を楽しんだ。下山後は宝登山神社へ移動、数々の欲張りなお願い事をして今年の初登山を終えた。202019日(木)宝登山駐車場09000950宝登山497m(ロウバイ園散策)10451130宝登山駐車場

 

 

 

 

 

 

 

    

  


今年の行きたい山・撮りたい風景

2020年01月07日 | 

年が明けて1月の第2週目、正月気分も抜けて普段どおりの生活がスタートした。月曜には真向法健康体操教室、市民農園での畑作業も開始、土曜には中世文学講座が始まる。そして、この一年の行きたい山・撮りたい風景のプランづくり。まず今年のメインは三つ、昨年中止とした7月の残雪残る唐松岳、8月の高山植物咲く涸沢と出来れば北穂高岳の登頂、10月初めの紅葉の涸沢だ。それぞれ昼間はもちろん星空、天の川の撮影をぜひ狙いたい。同様に写真撮りも兼ねてアカヤシオの袈裟丸山、ミツバツツジ・シロヤシオの丹沢。長野・高ボッチの夜明け前、山梨・新道峠の星景写真も昨年残念な結果に終わったので捲土重来を期す。白馬大池の星空も計画に入れておこう。あとは新緑・紅葉、雪などの時季を捉えて赤城山、浅間山、大菩薩嶺、未踏の高尾山周辺や年間を通して奥武蔵の山々も歩きたい。写真は秩父・美の山の雲海と星、渡良瀬遊水地は春・秋の時季に。桜の季節には小鹿野春祭り、福島の桜、群馬・発知のヒガン桜、新緑のころに北軽井沢の三滝めぐりなどまだ行ってないところを重点的に。初秋の北志賀・八丁原のソバ畑、秋盛りの志賀高原の大沼池・長沼の紅葉、福島の達沢不動滝、初冬の奥日光・戦場ヶ原、桜山公園の冬桜なども。ユーチューブやタイムラプスにも挑戦したい。こう並び立ててみると結構多い。本当に行けるのか。健康・体力が第一、そして天気にもぜひ味方になってもらい、無理をせずに実現をめざしたい。荒川の土手から眺める今日の秩父の山なみ、大きな雲の塊の下で強い風が吹いているようだ。日延べしている初登山はいつになるのだろうか。

 

 


初詣は今年も鴻神社で

2020年01月04日 | ひな人形と花のまち

例年になく暖かく過ごした正月三が日。家の中で騒々しいまでの賑やかさをふりまいていた皆が去り、静かになったところで初詣に。近くにもあるがここ数年は車で駅近くの鴻神社へ。ここは鴻巣の地名の由来にもつながる”こうのとり伝説”が残るところ。その神社で目いっぱいのお願い事をした。ところが北風が冷たく、手水舎で身を清めることをつい省略。神殿での参拝も作法どおりではなかったような気がする。そのせいか、おみくじは少々辛めの運勢であった。手を抜いた反省とともに、今年も宝くじの大当たりは無いものと自覚した。ともかく病気やケガに無縁な一年であることをあらためて願いたい。

    

 


今年の休肝日は飲酒ゼロを

2020年01月03日 | 雑記

娘三家族がさみだれ式に訪れ、その度に乾杯を繰り返した正月。定番のビールに焼酎やワイン、ウィスキーも用意したが一番多く飲んだのは日本酒。手土産として貰った「門外不出」という名の酒を加えて3種類となったので飲み比べを。結果、この”大胆不敵”とも言うべき「門外不出」の軍門に下ってしまった。栃木県小山市の酒造会社で造られたこの酒はチラシのコピーどおり<やわらかく優しい味わいの純米吟醸酒>。スッキリしていながら程よいコクがあって美味い。ほとんど一人で飲み干してしまったようだ。飲み過ぎ特有の頭の痛みは無いが胃が重い。数年前から始めている週に一度の休肝日。だが缶ビール1本やワインのグラス一杯は飲むうちに入らず、と最近は有名無実化している。週一はアルコール1滴も飲まないことにしょう。国の有形文化財指定の蔵まで出向いて「門外不出」にまた会うために。

 

 

 

 


2020初ウォークで初日の出!

2020年01月02日 | 雑記

前日の大晦日からの強風がまだ残っている2020年元旦の朝。近郊の山からの初日の出は諦め、ウォーキングでさきたま古墳へ行くことにした。支度に手間取って5:30の出発。さきたま緑道の遊歩道には風に折れた木枝が転がっている。ヘッドライトで足元を確認しながら歩く。夜空の星がいつの間にか消えて5kmの終点、さきたま古墳群の公園に到着。日の出時刻まで15分。車で来た多くの人とともに丸墓山に登り、寒さに我慢しながら日の出を待つ。地平線に伸びる雲に遮られて遅れること10分。上端に輝きが見え始め、間もなく陽の光が差し込む。ぐんぐんと広がる火の玉は力強く、満ち溢れた温かみを届けてくれる。いい初日の出だった。平穏な1年を確信した。いやそう思いたい。