城峯山を登り終え、石間峠から車で30分ほど。秩父とは反対側の山道を下り、群馬県藤岡市と接する神川町の城峯公園に着く。ここに咲く冬桜は10月桜とも呼ばれ、10月中旬から12月上旬にかけて薄紅色の小さな八重の花を見せてくれる。植えられている数は600本と聞き、園内を歩き回ったが少し寂しげ。春の桜のように一気には開花しないことにあるらしい。だが、それをカバーするように残っていた紅葉とともに競演を楽しんだ。帰り道でダム湖である神流湖(かんなこ)と三波石峡の眺めをおまけとして家路についた。
城峯山を登り終え、石間峠から車で30分ほど。秩父とは反対側の山道を下り、群馬県藤岡市と接する神川町の城峯公園に着く。ここに咲く冬桜は10月桜とも呼ばれ、10月中旬から12月上旬にかけて薄紅色の小さな八重の花を見せてくれる。植えられている数は600本と聞き、園内を歩き回ったが少し寂しげ。春の桜のように一気には開花しないことにあるらしい。だが、それをカバーするように残っていた紅葉とともに競演を楽しんだ。帰り道でダム湖である神流湖(かんなこ)と三波石峡の眺めをおまけとして家路についた。
冬桜を見る前に軽く歩ける山として近くの城峯山を選ぶ。破風山登山で寄ることのある水潜寺、秩父華厳ノ滝を過ぎ、車道はカーブの多い狭い道に。さらに分かれて入る林道は車1台やっとで待避場所もない。暗い樹林帯の中をくねくね上がること5km、20分。幸い対向車来ることなく石間峠に着いた。最初は東側にある山城跡といわれる鐘掛城へ。針葉樹林の中、ほどなくピーク二つ目がその頂。展望無く、説明板に書かれている戦国時代を少しだけ思い浮かべて門平方面へ下る。今朝の濃霧が雲海として残っていないかと思ったが樹林で見えず、途中で引き返す。巻き道を通って戻った峠から今度は西側の登山口に。緩やかな山道は急傾斜の木段状になるが、わずかの登りで城峯山の山頂。そばに立つ電波塔の展望台に上がれば360度のパノラマ。7枚ある山名表示板と遠くの山なみを見比べ、これまでに登った山を探す。近くの両神山、武甲山はじめ奥武蔵や奥秩父、上州・上信越の山、日光連山、八ヶ岳など27山を数えた。さすがに寒くなってきたので先に進む。冬枯れの道を下った天狗岩、平将門が隠れたという鎖の岩壁は今回パス。広々とした城峯神社で「将門伝説」の説明板をあらためて読む。気が付けば近くには見事な紅葉の大樹。晩秋の気配濃い今回の山道では、先ほどの天狗岩周辺とここだけで見る。一瞬、頭をかすめた“伝説悲劇”。だが考え過ぎとし、再度の城峰山経由で石間峠の車に戻った。11月26日(木)/(峠の路肩にある数台の駐車スペースを利用)石間峠950m 08:10~(中城峯山)~08:25鐘掛城跡1003m 08:35~08:45石間峠~09:00城峯山1,037m 09:15~09:30天狗岩~09:40城峯神社09:50~10:05城峯山10:10~10:20石間峠<峠の駐車スペースは他の利用車無し/山での出会いはこの日はゼロ/今回の林道利用は久しぶりの2度目だが路面が荒れて小石の散乱、路肩の損傷も数か所あり、これを最後としたい>
たまたま手にした「さいたま緑のトラスト・写真コンクール」の募集パンフ。言葉は聞いたことはあるが詳しく知らない緑のトラスト運動。寄付によって土地を取得、優れた自然・歴史景観を保存する運動を指すらしい。その保全地が県内に14か所あり、そのひとつが武蔵嵐山渓谷の周辺樹林地ということも初めて知った。紅葉時期は過ぎているだろうが、しばらくぶりに行ってみようと出かけた。休日ながら心配された人出もそう多くはない。ゆっくりと遊歩道を歩きながら過ぎゆく秋の名残を惜しんだ。特にお目当ては、紅葉がそこかしこに残る林を抜けたところのススキの原。秋の日差しをいっぱいに浴びて光り輝く。以前と同じ景色が見れて良かった。トラスト保全地として見方が少し変わった嵐山渓谷周辺の自然、時季を変えてまた訪ねたい。
1日目は昨年に続いて2度目の高ボッチ。満天の星と夜明け前の富士山・諏訪湖畔を狙う。12月には冬季閉鎖となる狭い道も順調に走り、今回は見晴の丘近くの駐車場に停める。夕刻の諏訪湖方面や反対側の北アルプスの山なみが良く見えたので期待しつつの車中泊。だが前回のリベンジは果たせなかった。仮眠後の星空は暖かすぎるのかクリアに見えない。そして目覚ましを4時にセット、日の出2時間前からスタンバイしたが霧に覆われたまま。雲海だけでもと思ったが、無理そうなので諦めて7時前に撤収。2日目に予定していた北八ヶ岳・北横岳のロープウエイ駅へ向かう。雲がかかっていた山頂駅に降り立つと濃い霧と冷たい風が吹きつける。フードを被って溶岩台地の坪庭遊歩道を進み、北端から森林帯の急斜面をジグザグに登る。岩が多い登山道をしばらく辛抱、多少緩やかになって三ツ岳への分岐を過ぎると北横岳ヒュッテ。ひと息入れて再びの登り、現れた階段状を登り詰めて北横岳の南峰。平坦な道を5分、北峰に着いたが相変わらずの霧と風の中で眺望は全く無し。寒いので直ちに下山、帰路にヒュッテ横から氷が張る七ッ池を立ち寄る。坪庭まで下りてきて広がる青空、振り返って見る北横岳が何とも惜しい。坪庭遊歩道の残りを歩き、途中から八丁平への木道を縞枯山荘まで往復。今度泊ってみたい山小屋である。最後、ロープウエイ車窓からの八ヶ岳連峰と空の青さが目に染みる。来年こそは3度目の正直で高ボッチのベストショットを。11月18日(水)/(北横岳ロープウエイ往復2,100円・JAF割引200円/20分間隔)山上駅2237m 09:50~(坪庭)~10:20三ッ岳分岐~10:25北横岳ヒュッテ10:35~10:45北横岳南峰2473m~10:50北峰2480m ~11:05北横岳ヒュッテ(七ツ池・往復)11:15~11:50坪庭分岐~12:00縞枯山荘12:05~12:20山上駅<今日の山中は10人少し、好天であれば大勢歩いていたに違いない。北横岳ヒュッテ・縞枯山荘はこの日ともに休業>
相変わらず早朝から大型トラックがひしめき合う圏央道を抜け、中央高速道上野原ICから一般道を1時間。市街地を過ぎると対向車待ちの狭い区間もある山あいの道、村道松姫峠線に入って終点の松姫峠が登山口。小さな駐車場に2台目で停められてラッキー、天気も良い。落ち葉が敷き詰められた登山道は広く、なだらかで遊歩道を歩くよう。残念なのは紅葉の見ごろは過ぎてしまったこと。1週間から10日ほど遅かったようだ。それでも晩秋の気配濃い山道のところどころにブナやカエデの彩りが残る。小ピークをひとつ越え、もう鶴寝山に着く。カラマツ林の間から望む富士山に元気をもらうも風が冷たい。防寒衣を着込んで先を行く。小さく下って山腹につけられた山道は細くなり、二手に分かれる。陽射しが注ぐ日向みちを選び、紅葉を探しながら歩く。間もなく、もうひとつの巨樹のみちと合流、右手は小菅の湯方面への道。さらに山腹を進み、山頂直下の分岐から急傾斜をわずか登れば大マテイ山の山頂に。樹林の中の小広場は眺望無く、少しだけ休んで往路を戻る。抜けるような秋空に映える紅葉、落葉の樹々を再び眺めながら峠着。駐車場は満車、終点のゲート前と路肩に合わせて車は12台と増えていた。小休憩の後、車道反対側の登山道を奈良倉山に向かう。山腹の日陰につけられた緩やかな山道から陽射しの林道へ、最後の山道に入って登りつめると奈良倉山の頂上。待ってましたとばかりに秀麗富嶽十二景の富士山が目に入る。まばゆい光のなかで最高の景色、昼食のオニギリが一段と美味しい。軽やかに下って松姫峠、武田信玄の娘・松姫が織田軍勢から逃れるために越えたとされるこの峠。山なみの間わずかに見える富士にも別れを惜しんだのであろうか。同様に後ろ髪をひかれつつも多少の疲労感を癒してもらうべく、近くにある小菅の湯に急いだ。今日も良かったが1年後、紅葉の最盛期に再訪することを心に刻んで。2020年11月13日(金)/(村道松姫峠線終点の駐車場は7・8台ほどでトイレあり)松姫峠 1250m 08:35~09:00鶴寝山1368m 09:05~09:25山沢入りのヌタ(小菅の湯方面分岐)~09:45山頂直下分岐~09:55大マテイ山1409m 10:05~10:10山頂直下分岐~10:30山沢入りのヌタ~11:00鶴寝山~11:20松姫峠11:30~12:10奈良倉山1349m(昼)12:35~13:10松姫峠<山奥の「多摩源流温泉・小菅の湯」(750円)は登山・ドライブ客で賑わう道の駅こすげに併設。山中での出会いは大マテイ山方面で3組10人、奈良倉山で1組2人と少なめ。そして鶴寝山・大マテイ山間で猪の親子1組、前方の山道を横切った親が子を待っていたのを発見、当方に気づき谷底へ猪突猛進してくれて良かった。1週間前には大マテイ山直下の分岐付近で熊の目撃情報もあり注意必要>
待ちに待ったダイコンの収穫時期を迎えた。2か月半前に蒔いた小さな種がこれだけの大きさ、太さによく育ったものだ。あらためて感心する。ただ、例年に比べて全体的に小ぶり。さらに中が黒く、空洞になっているものが結構ある。近所におすそ分けしようと試しに輪切りして分かった。根の先を少し切り、黒ずんでいると大体がその不良品だ。水分不足とか急激な気温上昇など、ネットに書かれているが正確な原因は分からないようだ。早過ぎたのかもしれない、来年は少し遅めに種を蒔いてみよう。畑のその他の野菜はサニーレタスが食べごろ。ブロッコリーや赤カブはまだ小さく、もう少し先。玉ネギは弱々しいが何とか育っているように見える。そして、先日蒔いたこの秋第二陣の葉物野菜も芽が出てきた。冷たい赤城おろしに負けるなと野菜たちに精一杯のエールをおくる。
2日目は早朝5時まだ真っ暗な中、宿を出発する。車で30分の道のり、前日に下見しておりナビ案内があるとはいえ慎重に運転。星峠に着くと車は数えるほど。車中泊の車も多いとの情報で駐車できるか心配もあったが拍子抜け、余裕で停める。ヘッドライトを着装、三脚を持って前日に下調べ済みの撮影ポイントに移動。しかし、目を凝らして眼下を眺めるも雲海の発生は無し。ほぼ無風で好条件も寒くないので難しいと思ったが予想通りだ。湿度・放射冷却・無風の3条件が揃わないと基本的に無理なのだ。日の出時刻まで粘っての朝日も撮れないので撤収する。宿に戻って朝風呂、気を取り直して次の日本三大峡谷のひとつ清津峡に向かう。今人気のスポットだけに手前から渋滞で駐車場は満車、しばらく待たされて遠い駐車場からシャトルバスでの往復。全長750mのうす暗いトンネル道はライトで様々な趣向が施されている。そして途中の三つの見晴し所から柱状節理と呼ばれる峡谷を眺める。中でも最後の「光の洞窟」は一番の見どころ。順番を待ってポーズをとる人たちを撮らせてもらう。見物料800円、トンネル内の往復で1時間、シャトルバスは帰りの乗車待ち時間入れて40分、土産物店に入ったりなど合計約2時間。一見の価値はあるが最盛期の混雑や所要時間を考えると一度で良さそう。この後の帰路、予定していたみなかみ町最奥部の照葉峡は取りやめ、距離が短い沼田市の吹割の滝に行先変更。ここも、それなりの混雑ぶりだったが道路両側に並ぶ土産店にらくらく駐車。”東洋のナイアガラ”と呼ぶ滝のその景観はいつもどおりだが水量が少なく、やや迫力不足。対岸の今盛りを迎えた紅葉のほうに勝負ありといった感じ。それでも多くの見物客と一緒になって二大競演をカメラに収めた。
数年前からプランを練っていた秋の越後路。新潟・長野県境の秋山郷から十日町の美人林、翌朝はあわよくば星峠の雲海の棚田を撮影、今人気の清津峡と帰路に水上の照葉峡を立ち寄る欲張りコース。天気予報は残念ながら1日目・曇り、2日目は曇りから雨。2日間雨降りよりは良いかと出発する。約11kmの長い関越トンネルを抜けると曇り空から薄日も差し込んできた。塩沢石打ICを降りて、さらに1時間で秋山郷の最初のスポット・見倉橋に着く。ここは新潟県津南町、冬の積雪量が日本一の8m近くにもなった豪雪地帯。道路わきにニュースで見たことのある長い積雪標示柱があって納得。映画の舞台にもなった吊り橋は歩いて10分ほどだが紅葉はピークを過ぎた感じ。エメラルド色が鮮やかという川の色も曇り空では致し方ない。次は県境を越えて長野県最北端の栄村の布岩。駐車スペースが分からず戻る途中でとりあえずの1枚を撮る。続いて苗場山の長野側登山口方面を右手に過ぎて蛇淵の滝。数台のみ可能の駐車場から下り道を行き、立派な展望台で滝を眺める。再び津南町に入り、前倉橋そばに駐車して渓谷の見事な紅葉を撮影。車は狭い山道を北上、途中で雪を少し被った苗場山見送られて柱状節理の絶壁を望む見玉公園、名水百選の湧水池・龍ヶ窪に寄り道。いよいよ十日町市の美人林へ。ここでは多少人出があるものの広いブナ林の中では人影もまばらで静かに散策。すらりとした立ち姿が美しいことで、そう呼ばれることになった樹々は黄金の色づきには少し早かったよう。でも時折り射し込んでくる陽の光りに輝く光景は見ごろの美しさが想像できた。目の保養を終えて最後の目的地である星峠の棚田に向かう。明日早朝の下見である。場所・駐車場の確認、三脚の置き場所などひと通り確認。今晩雨が降るか、朝の冷え込みに期待して温泉の待つ宿へ。今日は朝5時からの行動9時間、さすがに疲れた。
自宅近くの街路樹にも赤や黄色が混ざり、風の強い日には木の葉が舞う季節となった。日頃のウォーキングコースでもある「さきたま緑道」の起点、近隣公園の広葉樹も色づき始めた。常緑樹が多い緑道は紅葉の散歩道とまでは言えないが、所どころで秋色を見つける。街での進み具合を考えると近郊の野山では秋本番、彩りの時季を迎えているに違いない。気になるところだが、その前に予定している新潟方面の天気が心配。好天が続く太平洋側と異なり、曇りや雨の予報マークが並んでいる。深まりゆく秋、コロナをひと時忘れて歩く。