晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

今年一年の山道をふりかえる

2020年12月31日 | 

コロナに明け暮れた今年もあと数時間。“密”には無関係なはずの山も自由気ままに登るというわけにはいかなかった。あらためて一年間をふりかえってみたい。年初のスタートは1月9日、3・4分咲きのロウバイが迎えてくれた宝登山。次いで月末に車と路線バスの併用で初めての横隅山(よこがいさん)は噂どおりの地味な山だった。2月、予報が外れ寒かったこととアスファルト路1時間歩いた笠山・堂平山。3月は浅間山外輪山の長野県・黒斑山で春の雪山ハイクを堪能。そして妻坂峠へのルートを見失ったり、カメラの持参を忘れた大持山・子持山。4月初めの緊急事態宣言直前の観音山は帰路に無数の水子地蔵が祀られた地蔵寺が記憶に残る。それ以降、5月も自粛してゼロ。6月になって緊急事態宣言が解除した翌週、2カ月ぶりの破風山。続いてヤマレコで見つけた笠山神社下社から登るコースで2月に続いての笠山・堂平山。7月はアジサイ咲く美の山からの帰りに皇鈴山・登谷山。8月、断念した北アルプスの代わりに涼風を求めて2578mの日光白根山。9月は大霧山、その帰路に入館者減で苦境にあると聞いた原爆の図丸木美術館に立ち寄る。月末に今年2回目の大持山から緑の苔に覆われた静寂な広場ウノタワを始めて訪れる。10月、『智恵子抄』の青空の下ではなかったが紅葉に間に合った福島県・安達太良山。11月はここも1月の横隅山と同じく初めての山梨県・大マテイ山、紅葉は見逃したものの秀麗・富士の眺めに満足。次いで車中泊の高ボッチから向かった長野県・北横岳では濃い霧と冷たい風で眺望全く無し。11月の城峯山は2度と走りたくない林道、その後の城峯公園の冬桜で和む。そして今月は先週の登り納め登山、入間の山チャンとの再会は無かったが年末恒例の破風山。結果、17回を数えた。正直もっと少ないと思っていた。コロナや7月末にずれ込んだ梅雨明けを考えれば結構登ったものだ。来年はまだまだ不透明。夕方のニュースで東京のコロナ感染者1,300名を越えたとショッキングな情報を伝えている。何とか健康体を維持して山登りを続けたいものだ。

    

    

    

 

 

 

 


今年最後の畑で

2020年12月28日 | 市民農園

1か月以上も雨らしい雨が降らず、2・3日おきに水やりに来ている市民農園の畑。寒いが今年最後の日としてやって来た。正月の雑煮用に小松菜、漬物として赤カブ、そろそろ終わりになるダイコン、長ネギなどを収穫する。畑の隅に放置していた野菜くずを片付け、最後にホースで水やり。赤城おろしに寒々とした我が畑で年を越すのは玉ネギ、数本のダイコン、ブロッコリー、小さな球の赤カブ。そしてビニールトンネルで保温しても成長が止まっている第2・3陣の葉物野菜。光りあふれる来春が待ち遠しい。その頃にはインフル接種も始まると言われている。それでも非・濃厚接触の日々はしばらく続く。Withコロナの来年も畑で野菜たちと大いに”農耕接触”を楽しみたい。

     

    

    

 


犬と山好きにはたまらない『雨降る森の犬』

2020年12月27日 | 読書

最初の数行読み出して見覚えある地名<蓼科高原><女神湖><蓼科山>が出てきた。1か月前、去年に続いて上信道佐久ICから高ボッチに向かった時の往復を思い出した。主人公の少女が車の窓から数年ぶりに眺める八ヶ岳山麓の景色。自由奔放に生きる母から離れ、伯父が建てたログハウスに同居するためにやって来たのだ。そこで出会うのは以前可愛がっていたのと同じ種類の犬。だが今度は牡、かつ伯父が言うとおり個性的で懐かない。だが日を追うごとに距離が縮まり、お互いの気持ちが分かりあうような間柄に。その間合いが何とも良い。そして山岳写真家でもある伯父から山登りの手ほどきを受ける。段差を登るときは高低差を小さく、岩や木の根を利用。登りできついのは心肺、下りは筋肉を酷使するので登りでは筋肉を温存するなど。山岳小説も書く作者ならではの会話や描写が随所に織り込まれる。そんな親しくなった犬と自然に囲まれた生活に父親と揉め事を抱える隣家の別荘の息子が登場。似たような家族環境の二人の共通のやすらぎは犬の存在と緑あふれる森、周囲の山なみ。やがて二人はそれぞれ山をめざす。ラストシーンで森の中に響く雨音は印象的。いつの日かそうした場面に出くわしたら、この物語を思い出してしまいそう。犬と山好きな人におすすめの一冊である。

      


今年も破風山で忘年登山

2020年12月23日 | 

いつもとは様相が異なる今年は山登りのほうも同様。回数も減った最後の忘年登山だけは、いつもと同じ破風山。寒波の影響で冷え込んだ先週と違い暖かな今週。その中でも気温が高め予想の日。それでも着いた駐車場周辺の草原は霜が降り、うっすらと白い。車外気温はマイナス4度、寒いので急ぎ足でいつもの車庫横から入る登山口に。このコースは陽射しの中を多く歩けるので冬季はありがたい。数軒が点在する風戸集落に出て最奥の民家脇から本格的な登山道。ひと登りして大渕登山口からの道と合流する前原尾根分岐でひと息。さらに登っていくと陽光あふれる雑木林の尾根道。左手樹林越しに秩父市街、前方奥には破風山の山頂部が見え隠れする一番好きなスポット。日陰の樹林帯を越え、山腹の木段状の道を登りつめて猿岩。少し進んだモミジ平から東屋のある野分分岐に出ると最後の登り。やせ尾根をわずかに登って山頂に着いた。予報どおりの好天気で風も無く、暖かい。汗をかいたシャツを着替え、柔らかな冬の陽を身体いっぱいに浴びる。しばし、ひとり占めで楽しむ眼下の秩父市街、両神山や武甲山などの山なみ。このあと予定では、北面で日陰となる水潜寺や大前方面を避けて往路を戻るコース。だが気持ち良くなったところで気が変わり、水潜寺へ下ることにした。そのコースで上がってきたと言う男性と別れ、急下降して札立峠に。大前山方面への道と別れ、巡礼道を下る。やはり沢沿いの道は陽が入らず寒い。着いた水潜寺では今年の無事登山のお礼と来年のお願いも。あとは車道に出て駐車場まで、日なたを探しながら戻る。登山後の楽しみの温泉入浴は目の前。後半に冷えた身体はもちろん、固い舗装路に悲鳴を上げ始めていた足を湯の中で労わった。この至福のひととき、来年もぜひ迎えたい。2020年12月23日(水)満願の湯駐車場08:40~(登山口・風戸集落・登山道)~09:20前原尾根分岐09:25~09:50猿岩~(野分分岐)~10:05破風山626m 10:25~10:40札立峠~(巡礼道)~11:10水潜寺(三十四番札所・結願寺)~11:15車道~11:45駐車場<「満願の湯」入浴料850円/山での出会いは山頂で一人のみ>

    

    

    

    

 

 


ふたご座流星群見ることは出来たが

2020年12月15日 | 写真&旅

星景写真を撮るため泊まり込みで山梨県精進湖に出かける予定を取りやめた。運悪くコロナにでも感染して発症が2週間後の場合、医療機関が手薄となる年末年始にかかることを考えた。用心して控えた月明かりの無い新月まじかの日、三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」が見ごろとの情報。夜更けを待って市内の荒川河川敷に向かう。しかし、自宅を出た時に見えていた星空は雲に隠されて見えない。あまり寒くなかったので1時間待つも雲が切れそうになく、あきらめて帰宅。翌日夜も数は減るものの、明け方まで流れ星が見られるとのことで再度の挑戦。夜明け2時間前からインターバル撮影で粘ったが残念。肉眼では3個、流れる光跡を見たがカメラを向けた方向では無かった。あとで調べると、ふたご座近くの放射点を中心に北東から南東方面だけでなく、全方位的に飛び交うらしい。観察の場合は地面に寝転んで空全体を眺めているとよく見えるとのこと。前夜と違って寒波の影響で冷え込んだ夜、得たものは北斗星を中心とした星と夜間飛行の光跡のみ。身体に染みたこの反省を次の機会に。

    


年の暮にミカンと柚子の収穫

2020年12月14日 | 雑記

日々、試食していた庭のミカンが甘味を増してきたので採ることにした。例年の2倍くらいあるだろうか。まだ酸味が少し残っているが家で食べる分には問題ない。最近、小鳥が仲間を誘って食べに来るぐらいだから味はまあまあなのだろう。作業ついでに柚子も収穫する。こちらも今年は豊作。全体的に小粒だが香りを活かした漬物をはじめ、いろいろな料理に使える。そして柚子を浮かべた柚子湯。その冬至の日がもう来週なのだ。コロナに明け暮れた一年が間もなく終わる。ミカンと柚子でコロナはもちろんのこと、風邪を引かないで年を越えたい。

    


畑は冬の装い

2020年12月13日 | 市民農園

風が無く、初冬の日差しが柔らかく感じるこの日は市民農園へ。雨も降らず、ひところに比べると気温も低くなってきたので成長がスローダウンしてきた野菜。少し前から防寒対策として寒冷紗で覆い、2・3日おきに水やりをしてきた。そのせいか葉物野菜の水菜、小松菜、春菊、サニーレタスが少しづつ育っている。冬野菜の第3陣は、さらに暖かいビニールトンネルの中で芽を出し始めたばかり。1ヵ月前から収穫しているダイコンは残り僅か。玉ネギの苗も9割ほどが根付いたようだ。すっかり冬の装いに変えた畑、今週の寒波予報にも何とか耐えたい。

    

    


近くの公園で見納めの紅葉

2020年12月08日 | ひな人形と花のまち

自宅そばのウォーキングコース・さきたま緑道の起点にある公園。いつもは素通りするだけだが樹の間から残り火のように真っ赤な紅葉がいくつか見える。誘われて林の中に入ると敷き詰められた落ち葉の心地よい感触。頭上のまだ勢いある色づきは過ぎゆく季節に気を吐いているよう。さあ、陽が傾かないうちに緑道を歩こう。初冬の小径は風が無ければ冬の日がまだ優しく包んでくれる。

    

    

         

 


ミカンと柚子実って、この冬の援軍

2020年12月04日 | 雑記

誰もが予想していなかったコロナに世界中が席巻された今年。その最後の月に入ったが衰えるどころか感染拡大の第3波の最中。空気が乾燥するこの時季は、より注意が必要と言われる。例年であれば何となく浮き足立つ感じもある師走の風情はない。そんな、いつもと違う12月でも庭にはミカンと柚子が実ってきた。枝の刈り込み方が悪いのか、裏年だったのか分からないが昨年は不作だった。それに対して今年の量は多い。先月末から試し採りをしてきたミカンは段々と甘みが増し、店頭のものに近い味。柚子のほうは小さめだが料理に使う分にはそう問題無い。もう少し日光浴してもらいながら少しづつ収穫。それぞれに含まれるビタミンCは体の免疫機能を高める働きがあり、風邪やインフルエンザの予防によいと聞く。コロナ対策に多少なりとも役立つはず。思わず、この冬の援軍に感謝!