晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

ゆく年くる年をチビリチビリと

2011年12月31日 | 雑記
3か月前から始めた某テレビの番組モニター。年末ぎりぎりに12本目のレポートを出し終えて今月分のノルマをやっと達成。週当たり3本の作業は、観ながら気が付いたことを素早くメモ、そして巻き戻して「良かった」「良くなかった」の整理、具体的な記述が必要なので番組時間の2~3倍の時間がかかる。決して楽ではないが昨年のA新聞の紙面モニターに続いて、趣味と僅かの実益を兼ねてあと3カ月だ。あとは、特別な今年と来年に思いをはせながら「ゆく年くる年」をチビリチビリと。
<スナックの30周年お祝いの会で頂いた酒>


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自らも被災者「河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙」

2011年12月30日 | 読書
年内ギリギリに読み終えたこの本。今回の震災で沿岸の支局流出、本社のサーバー倒壊、販売員の犠牲者多数などの困難を乗り越え、休むことなく新聞を作り、届け続けた記録。「あとがき」にある<伝えなければならない状況があり続けている。伝えなければならない声、伝えていきた声があるー。>の言葉に、「被災者に寄り添う」編集方針の強い明確な意思が込められている。それは単に被災地の地元紙だからではなく、東北地方が「白河以北一山百文」(一山で百文の価値しかない荒地ばかり)と侮辱されたことに反発し、あえて「河北」を題字に入れ東北振興を社是としたDNAが受け継がれているからなのだろう。高校時代に新聞部に所属し、記者を夢見たこともある身としては感情移入ひとしきりの1冊となった。



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得した「井上ひさしの読書眼鏡」

2011年12月25日 | 読書
生意気なようだが読んで得したと思う本に時々出会う。これもその一冊だ。優れた劇作家として当然かもしれないが、その表現力豊かな文章は咀嚼する必要無く分かりやすい。相当数の本が紹介されているが、「不眠症には辞書が効く」の『現代英米情報辞典』『研究社シェイクスピア辞典』は間違っても読むことは無いけれど、効果てきめんらしい。「米原万里の全著作」の『真昼の星空』の<その決心が題名にあらわれている>をはじめ、『他諺の空似-ことわざ人類学』『米原万理の「愛の法則」』『打ちのめされるようなすごい本』『必笑小噺のテクニック』など読む気をそそる文章が続く。そして「藤沢さんの日の光」の『蝉しぐれ』を紹介の<文四郎を、日の光がたえず励ましているようだ。>もいい。



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「春を恨んだりはしない」で今一度、東北を想う

2011年12月22日 | 読書
今年中に読んでおきたいと思った本の1冊。同郷の池澤夏樹氏はあの震災を鋭い視線で、しかし再生の可能性を静かに語りかける。「自然は人間に対して無関心」「自然はいかなる意思もない」とはそのとおり。そして人の手による原子力は、その実用化も安全性の要求が低い軍事利用の潜水艦や空母にのみ。(なるほど、そう言えば昔に頓挫した原子力船「むつ」というのがあった)これからは大量生産・大量消費・大量廃棄から集中・高密度・効率追求を求めない分散型の文明へ変わることへの期待を。やはり一番考えさせられたのは、文中に引用され本のタイトルにもなっているポーランド人の書いた詩。それはテレビで震災地の子どもが「海は卑怯だと思います。あんなに恐ろしいことをしたのに今は静かな海を見せている」(このような内容だったと思うが)と言っていたことを思い出したからだ。

またやって来たからといって
春を恨んだりはしない
例年のように自分の義務を
果たしているからといって
春を責めたりはしない

わかっている
わたしがいくら悲しくても
そのせいで緑の萌えるのが
止まったりはしないと
・・・・・・・・・・

(ヴィスヴァ・シンボルスカ「眺めとの別れ」
 :訳・沼野充義「終わりと始まり」)



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上機嫌の富士山とともに竜ヶ岳へ

2011年12月15日 | 
いつもの山トモさんにお付き合いいただき、忘年山行は富士山を間近かに見る来年の干支の山・竜ヶ岳へ。12月初めから天候チェックしていたかいがあり、予報は晴れ・11月中旬の気温でこの時期としては最良の天気。実際、気持ち良く陽光・微風のもと今までにない上機嫌の富士山が最後まで付き合ってくれた。
【12月15日/コースタイム:駐車場9:05~登山口910m 9:20~9:50展望台10:00~10:15石仏1220m 10:30~11:15竜ヶ岳1485m(昼)12:05~12:50石仏12:55~13:15展望台13:25~登山口13:50~14:00駐車場】  


<南アルプスの白峰三山もバッチリ>



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詩人の魂に触れられたか「荒地の恋」

2011年12月13日 | 読書
数ヶ月前の朝日新聞土曜版の「再読 こんな時 こんな本」に、「一片の詩で人生が変わる」「未曽有の震災後に言葉をうしなった人たちが言葉を取り戻す日を祈り、「詩人の魂」に触れる本を読んでみましょう」とあり、気にとめていた。実在の詩人の私生活と交友関係が純愛でもドロドロした三角関係でもなく、一風変わっ形で読み応えのある本だ。なるほど、作者のねじめ正一も凄いが、おすすめ記者が書いた主人公・北村太郎が得たのは「ひととき見えず、書けなかった詩心と言葉だった」の文も含蓄あり、理解するには再読が必要と思った。
同欄で他に紹介された本は「対訳 ディキンソン詩集:エミリー・ディキンソン」「ぼくはこうやって詩を書いてきた:谷川俊太郎、山田馨」「韓国現代詩選:訳編・茨木のり子」だった。


ポカポカの伊予ヶ岳

2011年12月11日 | 
寒さでご無沙汰していた久しぶりの山。ご愛嬌か安房の妙義山や房総のマッターホルンとも呼ばれているという千葉県・南房総市の伊予ヶ岳へ。前日の埼玉の出発時は初雪で2日目に変更して大正解、ポカポカの陽気のもと足慣らしが出来た。頂上直下の岩場のロープ・鎖場(10分間位)に気を付ければ家族連れでも楽しいハイキングコースだった。(この日もツアー登山、年配の男女グループ、若いカップル、そして家族連れで岩場は渋滞するほどの大賑わい)
【コースタイム:平群天神社(駐車場)10:30~10:45富山方面分岐~110:05伊予ヶ岳(南峰)337m11:15~11:25伊予ヶ岳北峰11:30~11:40伊予ヶ岳(南峰)12:00~展望台12:20~富山方面分岐~12:40平群天神社】
<登山道からの伊予ヶ岳>

<山頂から眺めた東京湾と富士山(望遠で)>