読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『杜子春』(小4・小6に読んだ本)

2018年02月04日 | 童話・昔話・名作
小学6年生の国語の教科書には、奈良時代から現代に至るまでの様々な作品が紹介されている単元があります。
そこに、芥川龍之介の『杜子春』の一部が載っていたので、1月第4週と2月第1週の小学生国語道場クラスでは、こちらの本を読みました。
杜子春
クリエーター情報なし
新世研

舞台は唐の都、洛陽。

ある春の日暮れ、西の門のしたに、ぼんやり空を仰いでいる若者がありました。
若者の名は、杜子春。
もとは、金持ちの息子でしたが、今は財産を使い尽くして、その日の暮らしにも困るくらい、あわれな身分になっているのです。

そこへ、突然、彼の前へ足を止めた片目すがめの老人があります。
老人は、杜子春の話を聞くと、「今、この夕日の中へ立って、おまえの影が地にうつったら、その頭にあたるところを夜中に掘ってみるがいい。きっと車にいっぱいの黄金が埋まっているはずだから。」と言って、消えるように立ち去ってしまいました。

杜子春は、一日のうちに都で一番の大金持ちになりました。
老人の言った場所を掘ってみたら、本当に黄金がひと山出てきたのです。
大金持ちになった杜子春は、すぐに立派な家を買って、皇帝にも負けないくらい、ぜいたくな暮らしをし始めました。
そして、三年目の春には、再び一文無しになってしまいました。

彼は、再び洛陽の西の門の下へ行き、途方に暮れていました。
すると、やはり昔のように、片目すがめの老人が、どこからか姿を現します。
老人は、再び杜子春に黄金のありかを教えます。
そして、杜子春はまた大金持ちになるのですが、やはりぜいたくを重ね、三年後には黄金はすっかりなくなってしまいました。

杜子春は、洛陽の門の下で、三度片目すがめの老人に出会います。
今度は、杜子春は、老人に仙術の修行をしたいと申し出ます。
杜子春は、老人に連れられて、峨眉山へ向かうのですが…。


数々のぜいたくをして辛い修行も経験した杜子春が最後に行きついた、人間としての望ましい在り方とはどのようなものだったのでしょうか。

この絵本は、絵に迫力があり、地獄の場面は本当に怖いです…。
お子さんたちは、真剣に聞いていました。
そして、小学生国語道場クラスの次の時間帯は中学生の国語の授業なのですが…、早めに来た中学生たちも一緒になって真剣に聞いていました
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