読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『わけあって絶滅しました。』(小4、小6に読んだ本)

2021年05月24日 | 自然・宇宙・生き物・食べ物の本
先週の小学生国語道場クラスでは、こちらの本を読みました。
 この本に登場する生き物は、みんな絶滅してしまった動物ばかり。
しかし、「地球に生まれた生き物は、いつか絶滅する運命。むしろ、生き残ることのほうが例外なのです。」という筆者の言葉に、納得させられます。地球にはじめて生命が生まれたのはおよそ40億年前。そして、今まで生まれた数えきれないほどの生き物のうち、99.9%の種が絶滅しているのです。
生き物が絶滅した理由は、圧倒的一位で「理不尽な環境の変化」。つまり、火山の爆発、隕石の落下、気温の急激な変化など、地球のせいなのだそう。でも、絶滅は悲しいことではなく、それよって新たな種が進化するきっかけとなるものでもあるのです。
でも、やはり絶滅したくない!ということで、この本で様々な絶滅の理由を知り、今後生き残っていく方法を考えようというのがこの本のコンセプト。

クラスでは、ステラーカイギュウ、ギガントピテクス、アースロプレウラのページを読みました。
この本の面白いところは、絶滅した動物自身が自分が絶滅した理由について語ってくれる点。「ああ、食った気しないわぁ…。体はデカいけど、あたしこう見えてベジタリアンなの。」といった調子で語ってくれるので、マンガ感覚で読めます。それだけではなく、生き物の基本データ、解説(こちらはきちんとした文章)、生息年代が載っているので、詳しく知りたい人も満足できるのではないでしょうか。
章の間の「ひと休みコーナー」の歌の歌詞も面白い!
地層の歌のタイトルは「しかばね☆ミルフィーユ」ですからね。
歌手の名前だけではなく、作詞作曲者の名前まであり、隅々まで読み応えありです!
ちなみに、本の最後には、絶滅しそうでしていない動物たちも、理由と共に紹介されています。

生徒さんたちは興味津々で聞いてくれました。
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