算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし 算数障害を知ってますか? | |
バーバラ・エシャム・文 マイク&カール・ゴードン・絵 品川裕香・訳 | |
岩崎書店 |
算数ならだれにも負けないと思っている小学3年生の男の子、マックス。
しかし、担任の先生が計算問題をやるときに、時間を競わせるようになってから、算数ができなくなってしまいます。
家で練習したときはできた問題が、時間を競わせるようなテストをされると、できなくなってしまうのです。
計算テストでは、マックスがいつも一番最後。
何でも一番になりたがるデヴィッドは、マックスのことを「マックス、マックス、バカックス」と言ってからかいます。
マックスは自信を喪失してしまいます…。
ある日、算数の宿題をやろうとしたマックスは、ノートがないことに気が付きます。
ますます、落ち込むマックス。
しかし、そのノートは学校で先生に拾われていました。
そして、そこに書かれていた内容が、先生たちを驚かせることになるのです
小学校の頃は、「計算ができること」と「算数ができること」が同じことだと思われがちですが、実は、著名な数学者の多くは計算が苦手だったのです。
私も、以前テレビで著名な数学者の方が、「小学校の頃は算数が嫌いだった。計算ドリルが苦手で…」という話をされていたのを覚えています。
算数は、高学年になればなるほど、単なる計算ではなく「数の概念を理解して、数学的思考をする力(その数が意味することを理解して、与えられた問題の答えに行きつく方法を考える力)」が求められます。
絵本の最後にも書かれていますが、幼児期から、生活の中で数の大きさを意識する体験をせずに、単に計算手続きを教えてしまうと、計算はできるけれど、その計算が意味することが分からないということになる可能性もあるそうです。
私どもの塾には、算数クラスもありますが、答えが合っているかどうかではなく、「どう考えたか」ということを重視して指導しています。
時間を競わせる計算テストも行っていません。
では、学習進度はどうかというと、学校よりも速く、算数道場クラス(頑張りに応じて先の内容に進めるクラス)のお子さんの中には、小学生で中学生の範囲に進んでいる生徒さんもいらっしゃいます。
「じっくり考えて答えにたどり着く」というのは、一見時間がかかりそうな方法ですが、長い目で見るとお子さんの算数能力を伸ばす近道なのではないかと思っています。
算数クラスは夫が指導していますが、保護者の一人の意見として(うちの息子たちも通っているので)おススメです(あ…、後半は塾の宣伝になってしまいました…)
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